令和3年7月25日(日)、第9回 霧島・えびの高原エクストリームトレイル ショート33kmに参加してきました。
シューズのアウトソールが脱落するなどのハプニングがありましたが、無事完走することができました。
前日、受付を済ませて車中泊です。
天気予報に反して、時折、激しい雨と風。明日のレースが心配されました。
夕食は、コンビニで買ったおにぎりとカップ麺です。
えびの高原は、下界での毎日の真夏日が何だったのだろうかと思わせるくらいの心地よい気温で別天地でした。
TVの電波をキャッチできなかったので、20時前には、明日に備えて眠りにつきました。
3時半に起床し、朝食、着替え、トイレ等を済ませ、5時スタートのロングのスタートを見に行きました。
雨は、時折パラパラとしていましたが、レースには問題なさそうです。
少々肌寒かったので、ビニル袋の自作簡易カッパをかぶって行きました。
5時ジャスト、まだ薄暗く霧がかかっている中、ロングの部がスタートしました。
少し明るくなった5時半、補給水1リットルのチェック等を受けて、スタートエリアに入りました。
突風でエリアの柵が倒れないように、選手の皆さんが支えていただくようお願いしますとのアナウンスがありました。結構な冷たい風が吹き下ろしていました。
芝生は、昨日の雨でぬかるんでいました。当然この時は、まだアウトソールはくっ付いています。(笑)
明るくなるにつれて、少しずつ青空が広がっていくのが確認できました。
今年のショートのコースは、ラストのえびの岳を回る部分が無くなるなど、従来37kmのコースが33kmと4km程短くなっています。R01霧島えびのエクストリームトレイルでは、ラストのえびの岳を回る部分を必死で駆け込みましたが4分オーバーで無念の涙でした。
今回は、12kmの日添え林道ASに8時頃までに、24kmの栗野岳ピクニック広場ASに10時頃までに通過できれば、残り9kmに4時間かけられますので、登り基調ではありますが不測の事態が起きなければ完走は余裕かなと思いました。
選手全員でのカウントダウンの最後はゼロではなくオリンピックっと叫び、6時ジャスト、ショートの部がスタートしました。
トレイルに入ると大渋滞になるので、序盤のロードで先頭近くをと思いましたが、ずるずると追い越されてしまいました。
案の定、トレイルは大渋滞で追従するのみでした。しかし、昨日の大雨の割には地面のコンディションはそんなに悪くはなく、進みやすかったです。
トレイルを抜けると、林道を快調に下って行きました。流石に登りは早歩きにならざるを得ませんでしたが、厳しく照り付ける日差しもなく完走を確信しながら進んで行きました。
12kmの日添え林道ASまで後2kmとなった下りの林道で、急に右足が軽くなりました。靴底にへばりついていた泥の塊がはがれたのだろうと思ってそのまま進みましたが、石を踏みつけた時の痛みでようやくアウトソールの脱落に気が付きました。
でも、まあまあ走れているので、気を付けながら進みなさいという天の声かなあとポジティブに思えて、下り林道の岩や砂利に気を配りながら足に負担がかからないように下って行きました。
そうこうしているうちに、今度は左足のアウトソールも脱落してしまいました。
そう言えば、妻が『怪我だけはせんようにね』と言っていたな。それに2週間後は長崎橘湾岸C120kmだから、ここで怪我をする訳にはいかないよね。そういうことか、これは天の声だな。そう思えたので、なお一層、路面の岩や砂利に気を配りながら下って行きました。
(アウトソールが脱落したシューズとインソール)
勿論12kmの日添え林道ASでのリタイアも頭によぎりましたが、距離も4km短く、熱中症の恐れもなく、完走が約束されているような今回の大会、気を付けて進めば大丈夫だとポジティブに思えて、リタイアの判断は24kmの栗野岳ピクニック広場ASに持ち越して進んで行きました。
両足のアウトソールは脱落したものの、予定通り早く12kmの日添え林道ASに7時54分、24kmの栗野岳ピクニック広場ASに9時40分に到着することができました。
残りは、4時間余りで9kmですので、ゆっくり歩いて行けば、このまま何とかなりそうです。ということで、リタイアすることなく栗野岳の枕木階段上って行きました。
枕木階段で何度となく立ち止まりながら何とかクリアし、栗野岳の登りトレイルを進みます。アウトソールがないので、踏ん張りが効きません。何度も何度も立ち止まりながら何とかピークを越えました。
下りトレイルは、さらに悲惨です。踏ん張りが効かないので路面を考えながら進みますが、ズルっと滑って、つま先や足裏がまともに岩や木の根にあたると悲鳴物でした。
上り下りのトレイルを繰り返しているうちに、靴底が破けインソールの踵部分が抜け落ちてきました。仕方がないので靴ひもを解きインソールと靴と足を縛り付けて走行して行きました。
残り4km程のえびの岳の沢を走行する辺りでは、靴底が踵部分のみならず、つま先部分もしっかり破けてしまいました。再度靴ひもを解き直し、インソールと靴と足を足の前後で縛り付けて走行することにしました。
シューズが壊れていなければ、ここの岩の上をぽいぽい跳ぶようにして進んでいただろうな。下手すれば怪我するよね。今日は、それができないので慎重に進んでいる。時間もたっぷり残っているし、怪我をせずに完走できそうだなと思うと、なんだかラッキーのような気がしてきました。
靴ひもで足にインソールと靴を縛り付け、黙々と歩き、13時17分、無事ゴールしました。
ゴール後は、豚汁とおにぎりのふるまいを美味しくいただきました。
その後、温泉券を利用してホテルピコラナイえびの高原で汗を流して帰路につきました。
参加賞は、温泉券と以下の写真の通りです。
本日のワークアウト R03第9回 霧島・えびの高原エクストリームトレイル 走行距離 33km グロスタイム 7時間17分11秒 でした。
とんだハプニングでしたが、納屋で4,5年熟成したシューズの使用は禁物です。シューズの賞味期限は1,2年がいいとこでしょうか。
今回は、大きな事故にならなくて済みましたが、山をなめてはいけません。次回からは、しっかりとしたチェックで臨みたいと思います。
2021年7月26日月曜日
2021年3月28日日曜日
R03大村湾一周ウルトラジョグトリップ(130km)
令和3年3月20日(土)~21日(日)、R03大村湾一周ウルトラジョグトリップ(130km)に参加してきました。
参加者が100名未満で、受け付け終了後16時から17時の間に任意で出発できるので、ほぼコース全般に渡ってソロランになるであろうし、大会自体の感染対策がしっかりしていそうなので、1年3ヶ月振りに大会に参加することにしました。
20日(土)朝食を摂った後、7時頃宮崎の自宅を出発しました。
12時頃、金立SA(高速長崎道 佐賀県佐賀市金立町)に到着しました。
満開の桜が迎えてくれました。
昼食は、感染対策も兼ねて、車中でインスタントラーメンをいただきました。
昨秋の歩き遍路を思い出しながら、最高の昼食となりました。
13時半頃、大村公園に到着しました。
平成31年の大村湾一周ウルトラジョグトリップ(130km)では、桜見たさにコースを離脱し、大村公園に行きましたが、今回はそのようなことが無いようにレース前に大村公園を訪れることにしました。
小雨ではありましたが、大村公園の桜は今年も最高でした。
15時頃、スタート地点のそのぎシーサイド公園に到着しました。
車中にて着替え、リュックの携行品を確認し、コンビニで買ったおにぎりを食べてスタートを待ちました。
当初は、練習と実証実験を兼ねて8kgのリュックを担いで参戦するつもりでしたが、天候が芳しくないので、飲料水を含めて5kg程度に軽量しました。
16時頃、検温を受け、健康チェック表を提出し、受付を終え、三々五々にそれぞれがスタートして行きました。
スタート直後から、パラパラと雨が降り出しました。レインウェアが必須の大会になりそうです。
幾つかの丘を越えて17時46分、12km地点のオアシスに到着しました。
すべてのコースを歩き通すつもりでしたが、下り坂になるとつい走り出していたので予定より早く到着しました。
16時にスタートしたので、心が折れない限り、休息を含めてコンスタントに5km/時で進めば、制限時刻、明日の18時までのゴールに間に合うはずですので、これ以降は歩き通すことにしました。
オアシス食は、カッパ巻き3個でした。
テーブルには、消毒用アルコールがバッチリと設置されており、カッパ巻きも3個ずつラップで梱包されていました。
感染対策に感謝です。安心しました。なかなか良い感じです。
18時16分、ハウステンボスに到着しました。
他人との接触が考えられる場面では、スカーフを持ち上げ、フェイスマスクにして感染対策としました。
なお別途、不織布のマスクを携行し、コンビニ等に立ち寄るときは、これを着用しました。
18時23分、ハウステンボスの変なホテルに到着しました。
エントランスのロボットスーツ「スケルトニクス」をバックに写メを撮りました。
辺りは、すっかり暗くなりました。ヘッドランプを点灯して走行です。
平成31年の大村湾一周ウルトラジョグトリップ(130km)では、ハウステンボスの花火大会と日程が重なり、西海橋の先まで花火を楽しみながら進むことができました。
しかし、今回は、真っ暗闇の中を時折思い出したかのように降る小雨と冷たい風にさらされながら独りぼっちウォークでした。
昼間だと風光明媚な道も、ただただ幾つもの丘を乗り越え、西海橋までが異常に長く感じました。
実際他のオアシス区間は、ほぼ10kmですが、この区間のオアシス間が最も長く15kmになります。
歩いて前進することがこんなに時間が掛かるのかという思いと、単調さに眠気もあって必要以上に妄想が膨らみ疲れてしまいました。
当然のことながらずっと歩いているので、随分多くの選手に抜かれました。
身も心もズタボロになっていた頃、前方よりコースを逆走するランニンググループが突如現れ、『ナイスランです!!』とエールを投げかけ一糸乱れず走り去って行きました。
一瞬の出来事に混乱すると同時に、デジャブな感じがしたのですが、謎の集団のことがずっと気がかりになりました。
帰宅後、Facebookで知り合いだったことが分かりましたが、温かいエールありがたいことです。
20時13分、27キロ地点のオアシスに到着しました。オアシス食は、芋羊羹(右の黄色の四角)でした。
左は、マヨネーズの空き容器をカットして作ったマイカップに入っているコーラです。
この後は、ほぼ10kmおきにオアシスがあるので、それを楽しみに進むことができます。
さらに、次のオアシス食は、大好物のいちご大福ですので、これを励みに進みました。
22時01分、38km地点のオアシスに到着しました。オアシス食は、大好物のいちご大福です。
いちご大福ってやつは、期待を裏切らない美味しさです。疲れがいっぺんに吹き飛びました。
最近、足指に冷えを感じ、足の親指の付け根辺りの痛みがなかなか取れないので、ソックスを脱ぎハンドクリームを塗りながら揉みほぐしました。
感激したのは、今回初めて使ってみた防水靴下の威力です。
シューズはグッショリ濡れているのですが、防水靴下の内部は全く濡れていないのです。更に靴下の適度な厚さが程よいクッションとなり、今回130km歩きましたが肉刺はできませんでした。
恐るべき防水靴下、昨秋の歩き遍路で採用していたらもっと歩きが楽だったろうと思いました。実証実験の一つが実を結びました。 22時46分、コンビニでエネルギーチャージしました。 走っていないので、慌てること無くちょびちょびチャージしながら気ままに歩くことができました。
この日のために、一週間ほどノンアル生活をしていたため至福の一時となりました。 気温が低かったのでしょう、吐く息が何処までも真っ白にたなびき、ヘッドライトの灯りが眩しく照り返し先方が見えないくらいでした。 何度も丘を上り下りし、真っ暗で静かな琴海を左にしながら独りぼっちウォークは続きます。 24時04分、48km地点のオアシスに到着しました。 今日が明日になりました。すでに8時間ほどウォークしています。 でも、まだ半分進んでいません。 オアシス食は、桜餅でした。甘いものを食すると意識がシャキッとしますね。桜餅も美味しかったね。 しかし、流石に24時を過ぎると睡魔が襲いかかってきます。 夜明けは、6時半頃なので、空が白み始めるのは6時前でしょうか? 明るくなるまでの辛抱です。 気合いを入れるために、再びエネルギーチャージしながら歩いて行きました。(記憶にあるだけで、この後4回はチャージしたようなしないような・・・です。) その後も、何度も丘を上り下りしながら独りぼっちウォークは続きます。 02時13分、58km地点のオアシスに到着しました。オアシス食は、みたらし団子でした。 どこのオアシスでも、なぜか何人かの選手にお会いしたのですが、ここでは誰にも会いませんでした。 いよいよ、ラストを進んでいるかなとか思いながら、70kmのオアシスを目指しました。 足先が冷たく、親指の付け根が痛くなってきたので、時津町の屋根付きバス停で再度靴下を脱ぎ、足を揉みほぐしました。 やっと130kmのコースの半分をクリアしたようです。 前に来たときもそうでしたが、この時間にバイクの爆音が町に響いていました。 町を抜け、眠い目を擦りながら歩いていると、ヘッドランプの明かりがチラチラしています。
この時間にこんな所をうろついているのは本大会の選手に他なりません。坂道を必死で速歩し、追い付くとやはりそうでした。 追い付くと同時に04時34分、70km地点のオアシスに到着しました。オアシス食は、百枝プリンでした。プリン最高。 感染対策もあり、一言二言エールを交換し、先を急ぎます。 彼は下り坂を一気に駆け下って消えて行きました。私は、またもや独りぼっちウォークです。 眠気が最高潮に達してきましたが、雨雲の低く分厚い雲が陽の光を覆い隠し、夜が明ける兆候さえ見えません。 何度も急峻な上り下りを独りぼっちウォークしながら、場合によっては途中で列車でのワープもありかな、などと弱気な考えを巡らせていました。 少し明るくなり、06時26分、80km地点のオアシスに到着しました。
陽の明るさとシンクロするように、何故だか心もポジティブになり、眼もさえてきました。
オアシス食は、コーヒー大福でした。大福と名のつくお菓子は美味しいに決まっていますね。 本オアシスと目の前のコンビニで多くの選手に会いました。どうやら、ラストを歩いているわけでも無いようです。 この後、長崎本線の脇を通って行きます。列車でのワープの誘惑を撥ね除け、さらに丘を上り下りしながら独りぼっちウォークを続けます。 暫くすると、以前に本大会に参加したときにも見た長崎県諫早市多良見町野副の美しい桜並木を今年も観ることができました。 明るくなるにつれ、周りの景色もしっかり見え、眠気もすっかり無くなりました。 08時14分、90km地点のオアシスに到着しました。オアシス食は、いなり寿司2個でした。 ここまで来ると、残りの距離は40kmですから、フルマラソン1本分です。
時速5km/時で歩いて8時間、17時前にはゴールしそうです。 西諌早の屋根付きバス停で足を揉みほぐしていると、途中ワープして来ましたという熟年女性ランナーさんに会いました。 さらに、暫く行くと熟年男性ランナーさんにも会いました。 この二人とは、抜きつ抜かれつしながら進むことになりました。 10時11分、100km地点のオアシスに到着しました。オアシス食は、ノンアルの梅酒ゼリーでした。 程なく、先程の二人も到着してきました。 私は、足が痛くて、揉みほぐしたかったのですが、どこも雨で濡れていて適当な場所が無く残念して先を急ぎました。 暫く進むと、バス停小屋があり、そこで足を揉みほぐしていると、先程の二人が通り過ぎて行きました。 木場の住宅街を貫くこれでもかという急峻な坂道の上り下りに安堵し、途中スーパーでおにぎりと最後のエネルギーチャージをしました。 110kmオアシス直前に、先程の二人と再び合流し、12時36分、110km地点のオアシスに到着しました。オアシス食は、押し寿司でした。 残り20kmになりましたが、ここで再び眠気が襲ってきました。 まずは、彼女が一番にオアシスを出発し、次に足のメンテをして私が出発しました。従って彼は最後の出発ですね。 118kmオアシス直前に彼女に再び追い付き、14時11分、118km地点のオアシスに到着しました。オアシス食は、芋餅でした。 私は最後の足のメンテを行いました。 彼女の出発と入れ替わりに彼が到着してきました。 足のメンテを終え、先に出発しましたが、異常に強い風が吹き始めていました。 彼女とは、その後会いませんでしたので早くにゴールしたのでしょう。 彼とは途中会いましたが、歩く私を尻目にビクトリーランで先に行ってしまいました。 私はというと、眠い目を擦りながら黙々と歩き通し、16時33分、ゴールしました。 大村湾一周130kmを、実に24時間35分歩き通し完歩しました。 雨と冷たい風にさらされ、睡魔と足の痛みを乗り越え、久し振りに丸一日を越えて遊んで貰いました。 感染対策等工夫を凝らして大会を開催していただいた主催者あみりんさんに感謝です。 ずぶ濡れになったリュックと服をビニル袋に詰め、着替えて天然温泉 ゆの華 サンスパおおむら店に向かいました。 温泉にどっぷり浸かり、汗を流し、足を揉みほぐしました。 温泉の後は、直ぐに高速に入り、最も近いパーク大村PAで車中泊しました。 01時頃、目が覚めましたが、疲労困憊で幾つかのSAで車中泊の梯子をしながら宮崎に向かいました。 08時14分、山江SA(九州縦貫自動車道)に到着しました。
ここも、桜が美しかったです。 昼前に宮崎の自宅に無事辿り着きました。 この日は、妻の機種変のスマホが届いていたので、半日設定にかかりっきりになりました。 洗濯は、次の日になりました。 更に、その次の日に洗濯物を取り込んでいると、ビックリです。
例の防水靴下がびっちょりなんです。
外からの水を受け付けないと言うことは、洗濯して内側に入った水も簡単には乾かないと言うことで、裏返して再度もう一日干すこととなりました。
恐るべし防水靴下の高性能にビックリポンです。 分かりにくいですが、防水靴下の表側と内側です。
結構、分厚くモコモコしているので、老人の足に優しい靴下です。 天候不順でなくても使いたくなる靴下です。買い足そうと思いました。 本日のワークアウト R03大村湾一周ウルトラジョグトリップ(130km) 走行距離 130km ネットタイム 24時間35分03秒 でした。
恐るべき防水靴下、昨秋の歩き遍路で採用していたらもっと歩きが楽だったろうと思いました。実証実験の一つが実を結びました。 22時46分、コンビニでエネルギーチャージしました。 走っていないので、慌てること無くちょびちょびチャージしながら気ままに歩くことができました。
この日のために、一週間ほどノンアル生活をしていたため至福の一時となりました。 気温が低かったのでしょう、吐く息が何処までも真っ白にたなびき、ヘッドライトの灯りが眩しく照り返し先方が見えないくらいでした。 何度も丘を上り下りし、真っ暗で静かな琴海を左にしながら独りぼっちウォークは続きます。 24時04分、48km地点のオアシスに到着しました。 今日が明日になりました。すでに8時間ほどウォークしています。 でも、まだ半分進んでいません。 オアシス食は、桜餅でした。甘いものを食すると意識がシャキッとしますね。桜餅も美味しかったね。 しかし、流石に24時を過ぎると睡魔が襲いかかってきます。 夜明けは、6時半頃なので、空が白み始めるのは6時前でしょうか? 明るくなるまでの辛抱です。 気合いを入れるために、再びエネルギーチャージしながら歩いて行きました。(記憶にあるだけで、この後4回はチャージしたようなしないような・・・です。) その後も、何度も丘を上り下りしながら独りぼっちウォークは続きます。 02時13分、58km地点のオアシスに到着しました。オアシス食は、みたらし団子でした。 どこのオアシスでも、なぜか何人かの選手にお会いしたのですが、ここでは誰にも会いませんでした。 いよいよ、ラストを進んでいるかなとか思いながら、70kmのオアシスを目指しました。 足先が冷たく、親指の付け根が痛くなってきたので、時津町の屋根付きバス停で再度靴下を脱ぎ、足を揉みほぐしました。 やっと130kmのコースの半分をクリアしたようです。 前に来たときもそうでしたが、この時間にバイクの爆音が町に響いていました。 町を抜け、眠い目を擦りながら歩いていると、ヘッドランプの明かりがチラチラしています。
この時間にこんな所をうろついているのは本大会の選手に他なりません。坂道を必死で速歩し、追い付くとやはりそうでした。 追い付くと同時に04時34分、70km地点のオアシスに到着しました。オアシス食は、百枝プリンでした。プリン最高。 感染対策もあり、一言二言エールを交換し、先を急ぎます。 彼は下り坂を一気に駆け下って消えて行きました。私は、またもや独りぼっちウォークです。 眠気が最高潮に達してきましたが、雨雲の低く分厚い雲が陽の光を覆い隠し、夜が明ける兆候さえ見えません。 何度も急峻な上り下りを独りぼっちウォークしながら、場合によっては途中で列車でのワープもありかな、などと弱気な考えを巡らせていました。 少し明るくなり、06時26分、80km地点のオアシスに到着しました。
陽の明るさとシンクロするように、何故だか心もポジティブになり、眼もさえてきました。
オアシス食は、コーヒー大福でした。大福と名のつくお菓子は美味しいに決まっていますね。 本オアシスと目の前のコンビニで多くの選手に会いました。どうやら、ラストを歩いているわけでも無いようです。 この後、長崎本線の脇を通って行きます。列車でのワープの誘惑を撥ね除け、さらに丘を上り下りしながら独りぼっちウォークを続けます。 暫くすると、以前に本大会に参加したときにも見た長崎県諫早市多良見町野副の美しい桜並木を今年も観ることができました。 明るくなるにつれ、周りの景色もしっかり見え、眠気もすっかり無くなりました。 08時14分、90km地点のオアシスに到着しました。オアシス食は、いなり寿司2個でした。 ここまで来ると、残りの距離は40kmですから、フルマラソン1本分です。
時速5km/時で歩いて8時間、17時前にはゴールしそうです。 西諌早の屋根付きバス停で足を揉みほぐしていると、途中ワープして来ましたという熟年女性ランナーさんに会いました。 さらに、暫く行くと熟年男性ランナーさんにも会いました。 この二人とは、抜きつ抜かれつしながら進むことになりました。 10時11分、100km地点のオアシスに到着しました。オアシス食は、ノンアルの梅酒ゼリーでした。 程なく、先程の二人も到着してきました。 私は、足が痛くて、揉みほぐしたかったのですが、どこも雨で濡れていて適当な場所が無く残念して先を急ぎました。 暫く進むと、バス停小屋があり、そこで足を揉みほぐしていると、先程の二人が通り過ぎて行きました。 木場の住宅街を貫くこれでもかという急峻な坂道の上り下りに安堵し、途中スーパーでおにぎりと最後のエネルギーチャージをしました。 110kmオアシス直前に、先程の二人と再び合流し、12時36分、110km地点のオアシスに到着しました。オアシス食は、押し寿司でした。 残り20kmになりましたが、ここで再び眠気が襲ってきました。 まずは、彼女が一番にオアシスを出発し、次に足のメンテをして私が出発しました。従って彼は最後の出発ですね。 118kmオアシス直前に彼女に再び追い付き、14時11分、118km地点のオアシスに到着しました。オアシス食は、芋餅でした。 私は最後の足のメンテを行いました。 彼女の出発と入れ替わりに彼が到着してきました。 足のメンテを終え、先に出発しましたが、異常に強い風が吹き始めていました。 彼女とは、その後会いませんでしたので早くにゴールしたのでしょう。 彼とは途中会いましたが、歩く私を尻目にビクトリーランで先に行ってしまいました。 私はというと、眠い目を擦りながら黙々と歩き通し、16時33分、ゴールしました。 大村湾一周130kmを、実に24時間35分歩き通し完歩しました。 雨と冷たい風にさらされ、睡魔と足の痛みを乗り越え、久し振りに丸一日を越えて遊んで貰いました。 感染対策等工夫を凝らして大会を開催していただいた主催者あみりんさんに感謝です。 ずぶ濡れになったリュックと服をビニル袋に詰め、着替えて天然温泉 ゆの華 サンスパおおむら店に向かいました。 温泉にどっぷり浸かり、汗を流し、足を揉みほぐしました。 温泉の後は、直ぐに高速に入り、最も近いパーク大村PAで車中泊しました。 01時頃、目が覚めましたが、疲労困憊で幾つかのSAで車中泊の梯子をしながら宮崎に向かいました。 08時14分、山江SA(九州縦貫自動車道)に到着しました。
ここも、桜が美しかったです。 昼前に宮崎の自宅に無事辿り着きました。 この日は、妻の機種変のスマホが届いていたので、半日設定にかかりっきりになりました。 洗濯は、次の日になりました。 更に、その次の日に洗濯物を取り込んでいると、ビックリです。
例の防水靴下がびっちょりなんです。
外からの水を受け付けないと言うことは、洗濯して内側に入った水も簡単には乾かないと言うことで、裏返して再度もう一日干すこととなりました。
恐るべし防水靴下の高性能にビックリポンです。 分かりにくいですが、防水靴下の表側と内側です。
結構、分厚くモコモコしているので、老人の足に優しい靴下です。 天候不順でなくても使いたくなる靴下です。買い足そうと思いました。 本日のワークアウト R03大村湾一周ウルトラジョグトリップ(130km) 走行距離 130km ネットタイム 24時間35分03秒 でした。
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