2017年5月30日火曜日

H29萩往還250リタイア記 その6

 跨線橋の階段使って山陰本線を渡ると、仙崎公園エイドまでは、およそ1.5km。
 ここから、1kmちょっと直進すると大きな道路が現れ、道路向こうが仙崎港になっています。
 この大きな道路を左折し、400m先の道路向かいの公園が仙崎公園エイドです。


萩往還A250km_17/32_仙崎公園
走行距離 = 152.2km 
残り距離 =  98.9km 
予定通過時刻 = 17:40 
実通過時刻 = 19:50
記帳

 残りの距離が100kmを切りました!!
 エイドでは、スポーツドリンクをいただきました。 

 仙崎は、金子みすゞ生誕の地です。
 平成25年のコース視察では、妻と金子みすゞ記念館に行きました。
 夜でよくわかりませでしたが、このエイドの道路向かいのすぐ先にあるはずです。

 これから、標高86mの大日比峠を越えて6.1km先の静ヶ浦キャンプ場で折り返してきます。
 静ヶ浦キャンプ場エイドのカレーを目指して頑張ります。

 まずは、急勾配の青海大橋(全長260m、高さ13m)を通り、青海島へ渡ります。
 復路の選手と出会います。
 「お帰りなさい。」「お疲れです。」などと、エールを送り合い、お互いに元気玉に、気力を充填し合います。

 真っ暗な中、トレランポールを使用すると交差するのがギリギリの車道脇の歩道をアップダウンして行きます。
 時折通過する自動車のヘッドランプに眼がくらみ、しばらく歩道の起伏が見えません。
 大きな峠を越えて、小刻みなアップダウンの後は、海岸線近くの道路を走行して行きます。

 H27年度も、思ったことですが、このコースを夜に走行すると、目標物がなく、静ヶ浦キャンプ場エイドが永遠に遠くに感じます。
 しかし、H26年度までは、このさらに先の鯨墓までがコースだったのですから、以前より参加されている選手は、短くなったとおっしゃっています。

 曲がり角ごとに遠くに見える明かりがエイドの明かりではないかと期待し、その都度、裏切られ、次の明かりに期待する。
 この期待と、絶望のサイクルの回数が分らなくなった所が静ヶ浦キャンプ場エイドです。
 そう思って余り期待せずに走行していると、しっかり時間が掛かってはいるものの、今年は意外と早く着いたような気がしました。


萩往還A250km_18/32_静ヶ浦キャンプ場
走行距離 = 158.3km 
残り距離 =  92.8km 
予定通過時刻 = 18:40 
実通過時刻 = 20:59
関門時間 = 22:00 
CP08 

 エイドにつくと、まず、スタッフさんより、チェックポイントの位置を知らされました。
 次に、手前のバンガロー内でカレーを受け取って外のテーブルで食べるように。なお、大盛りカレーもできますと告げられました。
 当然、大盛りカレーを注文しました。胃腸は、まだまだ大丈夫なようですし、日置エイドで余り食せなかったのでお腹がぐうぐうでした。

 それにしても、静ヶ浦キャンプ場は風の強いところです。
 余りに強い風に寒くなり、上着を着ていると、嵐のような突風に、大盛りカレーが吹き飛ばされそうになり、ひしっと掴みながらの食事となりました。
 しかし、こんなにおいしいカレーを大盛りでいただける幸せはないと思いました。もちろん完食です。ご馳走様でした。

 

 平成27年度は、荒天のため、ここのバンガローで小一時間仮眠させていただきました。
 今回は、足を休ませるために、バンガローで小休止させていただくことにしました。

 バンガローに入ると、ここでリタイアするという女医のランナーさんがおられました。
 その横に座り込み、足の手当てのために、消炎軟膏を取り出そうとしていた時の事です。
 さすが女医さん、一瞬で、私の左ふくらはぎ内側の静脈瘤を見つけられ、これはかなり大きい。治療した方が良いかもと忠告していただきました。

 さらに、両足のソックスをめくり、消炎軟膏を塗っていると、「どうしてこんな状態になったの。シューズが合わないの。と、その水膨れの大きさにびっくりされておられました。
 女医さんもびっくりした状態で走っている自分に、何故か妙な自尊心をくすぐられていました。
 今から、考えると繰り返しになりますが、インナーソックスを脱いで、テーピングかバンドエイドの大で覆い、通常のソックスだけにし、走行すれば、痛さも和らぎ完踏できたかもしれないのに ・・・ ばかだね~ ・・・

 

 22時の関門時刻直後に、バンガローを飛び出し、6.1km先の仙崎公園へ再び戻ります。
 関門ギリギリで、静ヶ浦キャンプ場に飛び込んできた選手は見ましたが、その後は、往路の選手に、会わなかったような気がします。
 もちろん、関門時刻直後に靜ヶ浦のエイドを出ましたので、この後の往路の選手は、関門アウトですが・・・。 

 みんな、どうしたっちゃろうか? H27年度も、関門時刻直後に、静ヶ浦キャンプ場を出発しましたが、かなり多くの往路の選手と交差したのを思い出していました。
 そして、関門時刻直後に飛び込んできた数人のランナーを除き、本区間では、僕が、ほぼ、最終ランナーということだよな。などと考えながら、青海島の海岸線を走行していました。

 

 ここ静ヶ浦キャンプ場でもそうでしたが、電波の通りが悪いのか、スマホの操作ミスなのか、投稿したはずの本ブログが更新されず、ブログ更新のために送ったはずのメールが未送信で大量に戻ってきていることに気づきます。ちなみに、Facebookは、dlvr.itで、ブログの更新と連動するようにしています。

 スマホは、バッテリー節約のため、通常は機内モードにし、ブログ更新のメールを送信するときにだけ機内モードを解除し、送信が終わると同時に直ぐに機内モードにしていました。
 そのため、未送信になったメールは直ぐに表示されず、幾つかのエイドで送信しようとした際に、どっと未送信のメールが届くというような状況です。

 慌てて、幾分情報が古くなった未送信のブログ更新のメールを再送信をするのですが、それさえも未送信になっていることを、ずっと先のエイドで気づいたりと ・・・ 残念な結果になっていました。

 さらに、慌てて操作するものですから、まだ、到着もしていない予定で入力していたエイドの情報メールまで送信してしまい、この状況を知らない多くのブログを見ている人に誤解を与えてしまいました。すみません。

 間違った情報を削除するにも、スマホじゃ難しいし、面倒だし、時間もない。車にはノートパソコン積んでいるので、大会が終わってからだね。などと考えながら走行していました。このことも、完踏への気力を鈍らせた原因の一つのような気がしています。

 幾つかのアップダウンを過ぎ、このコース最大の高所、大日比峠を越えると、青海大橋が程なく現れ、仙崎公園エイドが目と鼻の先になります。


萩往還A250km_19/32_仙崎公園
走行距離 = 164.4km 
残り距離 =  86.7km 
予定通過時刻 = 20:00 
実通過時刻 = 23:18

 フル4本分を完踏しました。
 コース全体の3分の2を消化しました。
 すべて、歩き通すことができれば、ぎりぎり完踏できる距離ですか?!

 エイドは、撤収中でした。
 というより、ほぼ撤収完了の状況でした。
 私に気づいたスタッフさんに、「お疲れです。エイドは閉鎖しました。宗頭文化センターまでは、12kmです。周囲に十分気を付けて、頑張ってください。」とエールをいただきました。

 次は、11.8km先の宗頭文化センター(関門時間 = 04:00)です。
 平成27年度は、雨で目印の白線が消え、コースに自信がなくて、迷ったところです。 
 今回は、地図ロイドがしっかり案内してくれるでしょう。

 暫く、岸壁沿いの道をたどっていきますが、ここが結構ぐねぐねしている箇所があります。
 H27年度は、雨のため白線が消えており、かなり不安でした。
 しかし、今年は、天候が良く目印の白線がしっかり確認でき、ほっと安心しました。

 それでも、ほぼ人しか通らないような路地を進む場所もあり、目線は常に白線を追っていました。
 最後に踏切を渡ると県道287号線に出るのですが、この踏切を渡る前の道路が砂利道で、かなり足の痛みを助長させてしまいました。
 また、足の痛み堪えながら、萩の山は、これでは耐えられないだろうなと思いました。

 県道に出た直後、前方に萩往還のピカピカバッジを2つ発見しました。
 コースが間違っていなかったことへの安堵の気持ちと追いつきたいという気持ちで早歩きで近づきます。
 ピカピカバッジは、少しずつ近づいてきましたが、足の負担は大きく、かなり辛くなってきました。

 足の痛みのため、追いかけるのはやめて、バス停で、暫く休みました。
 休みながら、宗頭文化センターから先のコースを考えていました。
 つばきの館のカレーはいただきたいものの今の足で鎖峠を越えられうだろうか?
 完踏したいが、今の足で萩の山は越えられるだろうか。それに明日も、暑くなりそうだし・・・

 まだまだ、宗頭文化センターまでの道のりは、6km以上。とてつもなく遠くに感じました。
 暫く行くと、また前方遠くに、ピカピカバッジが見えます。コンビニか自販機で、休息を取っていたのでしょう。
 目標があると、走行しやすいもの。トレランポールを使い、早歩きで後れを取らないように追いかけました。

 足の痛みを堪えて追いかけながら、宗頭文化センターでのリタイアを検討していました。
 残り4km位になったとき、前方のピカピカバッジは、1つになっていました。もう一人は遙か彼方を走行しているのでしょう。
 ついに、その選手とほぼ一緒になり1kmくらい、一緒に走行しました。

 しかし、足が痛くて遅れがちになったため、先に行くよう伝えました。
 彼も、このコースのあまりの長さに、不安そうでしたので、地図ロイドで位置を確認し、「残り2km半、直進です。まちがい無いです。」と伝えました。
 地図ロイドが役立った瞬間でした。そして、ピカピカバッジは、徐々に遠くに消えて行きました。 

 また、一人で辛い足を引きづりながら、リタイアについてあれこれ考え、残り2kmを走行しました。
 宗頭文化センター前のスタッフさんの誘導ライトが見えてからは、安堵感はでてきたものの、それからがまた、長い直線でした。



萩往還A250km_20/32_宗頭文化センター
走行距離 = 176.2km 
残り距離 =  74.9km 
予定通過時刻 = 22:00 
実通過時刻 = 01:53
関門時間 = 04:00 
記帳・荷物受取。

 食事は、味噌汁、おにぎり、山菜の煮物、バナナをいただきました。
 完食です。美味しかったです。
 さらに、差し入れのお酒も、お相伴にあずかりました。
 アルコールを口にした時点で、大きくリタイアに傾いています。

 お腹がいっぱいになった後、デポジットの荷物から着替えを取り出し、お風呂に向かいました。
 裸になって足を見ると、これはもうリタイアしかないと思いました。
 そう思うと、入浴をゆっくりと楽しみ、湯上りは、ある意味、心身ともにさわやかな気分となりました。

 入浴後、「4時に出発する人のいるので、まだまだ大丈夫。」「元気そうな顔をしているよ。」と励ましてくれるスタッフさんに、感謝しながらリタイア宣言しました。

 宗頭文化センター2階へ行くと、薄暗い大きな部屋で多くの選手が仮眠していました。
 毛布が2枚渡り、1枚を敷き毛布、もう1枚を掛毛布としてくださいとのことでした。
 床に就くと、あっという間に夢の世界となりました。

 6時に起床し、朝食をいただきました。
 これまた美味しくて、おにぎりをお代わりしました。
 宗頭文化センターでの手厚いサービスは、最高です。よほど、ゆとりのある選手か、意志の強い選手でなければ、・・・・・ ということが、よく分かりました。
 でも、よい経験をさせていただきました。

 スタッフ、選手、私設エイド、地域の皆様に感謝いたします。
 次年度で、この大会が最後になることが非常に残念です。
 是非来年度は、完踏したいと思っていますが、エントリーが叶うか、仕事とうまく折り合いが付くか今から不安です。

2017年5月24日水曜日

H29萩往還250リタイア記 その5

 いい天気になりました。
 沖田食堂では、自販機でキンキンに冷えたスポーツドリンクをチャージして、水岬三叉路までの700m位の坂道をトレランポール使ってずんずん上って行きました。
 もちろん、今度は、往路の選手とエールを交換しながら、元気玉に気力をチャージして行きます。

 水岬三叉路を左折し、標高160mの畑峠を越えて、海抜ほぼ0mの大浜海岸へ、そして、再び100m位の丘を越えて、海抜0mの立石観音へ向かいます。
 アップダウンもさることながら、強い陽射しに陰を選んで走行して行きますが、暑さでへとへとです。

 しかし、いいこともありました。
 見てください、青空の下、立石観音が、こんなにきれいに見えてきました。

 H25年の視察、H27年度の大会、そして今回の大会と、三度目の訪問となりますが、何時見ても立石観音の存在感は圧巻です!!
 そして、こんなに天気の良い日に立石観音を見たのは初めてです。
 天気が良いので、千畳敷エイドからの眺望も楽しみになりました。

萩往還A250km_13/32_立石観音
走行距離 = 117.8km
残り距離 = 133.3km 
予定通過時刻 = 11:30
実通過時刻 = 12:57 
CP05

 チェックポイントの道路向かいが小さな港の建物になっていて、トイレや自販機があります。
 H27年度は、ここで、少し雨宿りでしたが、今回は、日よけをしながら、トイレ前の手洗いで頭から水をかぶり、キンキンに冷えたスポーツドリンクを一気に飲み干しました。

 次は、標高0mから、標高100m程度の峠を2つ越え、さらに標高330mの千畳敷までの7.6kmです。
 急峻な坂道が続く、我慢のコースです。

 

 最も気温が高い時刻に、急峻な坂道を、トレイルランポールを頼りに、ゼイゼイ言いながら走行して行きます。

 丘を2つ越えたところから、異常な風景が現れます。
 目の前の道路から対面する山肌に見える千畳敷へ続く道路が見渡す限り延々と車で渋滞しているのです。
 ただでさえ陽射しで暑いのに、自動車の排気ガスで熱気がこもった道路を走行することになりました。

 離合もままならない道路に、上り下りとも車が渋滞しており、選手が走行する余地も無く立ち止まってしまう箇所が何カ所もありました。

 説明会で言っていたのは、このことだったのだなと理解しました。
 なんでも、アメリカCNNに『日本の最も美しい場所31選』に選ばれた『龍宮の潮吹』で有名な『元乃隅稲成神社』への観光の車なのです。

 渋滞の車の脇を交通に注意し、排気ガスの熱気を浴び、もうろうとしながら急峻な坂道を上って行きます。
 H27年度では、確か途中に私設エイドあったはず、今回もお願いします。と神頼みしながらの走行でした。

 ありがとうございます。願いは通じました。私設エイドで、冷たいドリンクをいただき精気を取り戻しました。
 残り、3km位です。

 左折して、残り2km。
 ところが、この2kmが尋常で無い急峻な坂道。
 暑さでクラクラしながら上って行きます。

 そんな中に、氷を配付している嬉しいスタッフさん仮説のエイドがありました。
 イチゴ大の氷を乾いた口に放り込み、首の後ろを冷やし、最後にキャップに5・6個詰め込んで、頭を冷やしながら走行です。 

 木陰を選び歩を進め、木陰で小休止し、フラフラしながら、なんとか千畳敷の入口に到着。
 早速、公衆トイレに駆け込み、顔を洗い、頭から水をかぶりました。
 ちょっと、すっきりさせてから、さらに100m先の展望所の前のチェックポイントに向かいます。


萩往還A250km_14/32_千畳敷
走行距離 = 125.4km 
残り距離 = 125.7km 
予定通過時刻 = 13:00 
実通過時刻 = 14:40
CP06 

 フル3本分を完踏しました。
 ここ千畳敷は、本コースの中間地点となります。
 残りは、125.7kmです。

 以前から、ここで食べたいと思っていたソフトクリームをいただきました。
 H25とH27の両年は、天候不順で食べる雰囲気では無かったので、やっと念願が叶い、美味しく満足できるソフトクリームでした。

 暫く、ソフトクリームで身体を冷やしながら、晴天の千畳敷からの眺望を楽しみました。
 多分、遠くに見える対岸が、今夜カレーがいただける静ヶ浦キャンプ場エイドがある青海島なのではと思いながら「遠くまで来たものだ。そして、さらに、遠くまで行くんだな。」とぼんやり考えていました。

 この後は、千畳敷を一気に下り5.8km先の日置エイドに向かいます。

 千畳敷の下りだけで、約4kmになりますから、一気に下れば日置エイドまで残りは2km位です。
 ところが、急峻な坂、足は痛いし、脚腰はがくがく、とてもじゃないけど走れない。
 でも、今の体力では、下りしか走れない。

 心と身体が葛藤しながら、急峻な坂道をばたばたと下って行きます。
 眼下の眺望が、少しずつ水平の風景へと変わり、田畑が現れ、西坂本T字路を左折。千畳敷の下り約4km完踏。
 しかし、勾配の無い平坦な道では、もう走る力は残っていません。

 歩き始めると途端に無風状態となり、身体の熱が発散されません。
 さらに強い陽射しに、ヘロヘロになりながら、平地でありながらトレランポールの力を借りての走行となっていました。

 暑い、とにかく暑い。
 路面からの照り返しも暑い。
 たった2km程度の道のりが永遠と長く感じられました。 

 途中、自販機でキンキンに冷えたスポーツドリンクを購入し、一気飲み。
 一気に飲んでも、身体に吸収されにくいことは分かっていても、そうせざるを得ない身体の乾き。
 2Lのペットボトルでも一気飲みできそうでした。

 また、汗がやたらと流れてきます。
 熱中症の初期段階ですね。

 元来汗をかきやすい体質なので、汗をふきふき走行していると、サングラスを落としてしまいました。
 カランカランという乾いた音がして、レンズがはずれ、側溝に落ちて行きました。
 腰をかがめ、側溝に腰を下ろし、レンズとフレームを拾い上げます。

 どう組み合わせても元に戻りません。
 諦めて、パンツのポッケに詰め込んで先を急ぎます。
 気分消沈。道路が眩しいと言ったらありゃしない(-_-;)

 暫く進むと、左前方の2m位の石垣の上から、2名のチアガールがボンボンを振りながら、こちらにエールを送ってくれています。
 力なく、トレランポールをあげてのあいさつとなりましたが、本当に気分が落ち込んでいたとき、ご声援、ありがとうございました。感謝です。
 気を取り直して、もう目と鼻の先になったはずの日置エイドに歩を進めます。



萩往還A250km_15/32_日置
走行距離 = 131.2km 
残り距離 = 119.9km 
予定通過時刻 = 14:00 
実通過時刻 = 15:45
関門時間 = 18:00 
記帳 

 エイドでは、元気のよい中学生ボランティアさんにカップ麺を作っていただきました。
 初めてです。食欲が出なくて、大好きなどん兵衛きつねうどんを残してしまいました。
 暑さのせいで軽い熱中症になっていたのだと思います。

 エイドの庭先に大きなポリバケツが置いてあり、氷が入った掛水が入っていました。
 スタッフさんの許可をいただいて、柄杓で冷たい氷水を汲み取り、頭からかぶりました。
 気分を一新してスタートです。

 この後、標高86mの黄波戸峠を越えて、湯本交差点までの13.6kmです。

 

 2~300mも進むと頭からかぶったはずの氷水は干上がります。
 サングラスを無くし、眩しさに細めた目は、何時しか夢の中。
 暑さで、もうろうとした意識のもとでの走行となりました。

 なんとか峠を越えて、黄波戸漁港が見えてくると人家が増えてきます。
 交通量も増え、ぼんやりしているわけには行きません。
 自販機でキンキンに冷えたスポーツドリンクを購入し、やっぱり一気飲みでした。

 その後も、幾つかの自販機のお世話になりながら、歩いたり、走ったり。
 ぼんやりしていると場所場所によって不規則な歩道に、足を引っかけ、その都度、はっと我に返りながらの走行でした。
 というより、この区間の記憶は、かなり曖昧で、良く覚えていないというのが真実です。

 正明市交差点手前のドラッグストアによって、鎮痛剤を購入して飲みました。
 残り、4.5kmです。

 正明市交差点を右折し、湯本温泉交差点に続くだらだらとした上り道を進んで行きます。
 勾配は緩やかなのですが、向かい風が強いコースです。
 走りは、ままなりませんが、体温調節には嬉しい風でした。

 歩いたり、走ったりを繰り返しながら、湯本温泉交差点を目指します。
 残り、1km位になると、日がゆっくりと傾き始め、幾分涼しくなりました。
 やっと、目がシャッキリして、ラストスパートしました。



萩往還A250km_16/32_湯本温泉交差点
走行距離 = 144.8km 
残り距離 = 106.3km 
予定通過時刻 = 16:20 
実通過時刻 = 18:24
CP07 

 エイドでは、スポーツドリンクをいただきました。 
 このエイドのもう少し先に、日露首脳会談が開かれた長門湯元温泉があります。
 ここ湯本交差点から、折り返して、7.4km先の仙崎公園に向かいます。

 今度は、正明市交差点までの4.5kmは、下りで追い風のはずです。
 2時間予定をオーバーしているので、意を決して走り始めました。
 気温が下がってきたせいもあり、途中、何度か止まったものの、いい雰囲気でジョグすることができました。

 正明市交差点を過ぎると、辺りは暗くなり、ヘッドランプを点灯しました。
 残りは、3kmを切っています。
 H27年度の時は、どこまで行けば、左折してエイドに到着するのか分からなく不安でしたが、今回は道が分かっていたのでその心配はありませんでした。

 心配なことは、21時までに、静ヶ浦キャンプ場エイドに到着しないとカレーが渡らないのではないかという選手同士での情報でした。
 陽が落ちると、無性にお腹が空いてきました。何としても静ヶ浦キャンプ場エイドのカレーをいただきたい。それ一心で走行していました。
 歩いたり、走ったりを繰り返し、少しずつ仙崎公園エイドに近づいていきます。

2017年5月23日火曜日

H29萩往還250リタイア記 その4

 平成27年度は、西寺交差点でトレランポールを準備し、はあはあと息を荒らげながら、坂道を上って行ったような記憶がしたものですから、今年もここで準備しましたが、序盤しばらくの間は、特に必要性を感じる部分はなく、急勾配が現れてからで良いと思いました。

 深夜、細かなアップダウンのある山道が15km程続く、このコースはうんざりしてきます。
 曲がりくねった林の向こう側に、萩往還のぴかぴかバッジを見つけると、安堵しながら、遅れを取るまいと少し急ぎ気味に走行します。

 足の痛みを堪えながら、エイドでのうどんを食べた後に、鎮痛剤を飲もうと、とにかく、上りはトレランポールに頼りながら、下りは駆け足で、黙々と我慢の走行となりました。

 暫く、進むと湖の端らしきものが見えてくるのですが、それから更3km余りあります。
 トンネルを抜けると、あと1kmぐらいです。

 豊田湖畔公園入口十字路に、ライトを持った案内の方が見えたら、残り500mくらいの上りです。

萩往還A250km_6/32_豊田湖畔公園
走行距離 =  58.7km 
残り距離 = 192.4km 
予定通過時刻 = 01:40 
実通過時刻 = 02:00 
関門時間 = 03:30 
CP01・記帳

 残りの距離が、200kmを切りました。

 食事は、温かいうどんとおにぎりをいただきました。美味しかったです。
 胃袋に、食べ物を入れたあと、鎮痛剤を飲みました。

 公園のトイレで用を足した後、自販機でドリンクを購入し、補給水をチャージしました。

 次は、8.4km先の俵山温泉です。

 お腹は満たされ、鎮痛剤を飲んだものの、一向に痛みは消えず、のろのろと豊田湖畔の淵を歩いていると、暗闇の中の湖が不気味に思えてきました。
 特に、湖畔を渡る橋は、怖くて自然に早足になっていました。

 県道34号線に出てからは、歩いたり走ったりの走行でした。
 バス停が見えるたびに、H27年度の大会では、確かここで選手が仮眠とってたよなあ・・・なんてことを思い出しながら、幾つかの小集団と抜きつ抜かれつしながら走行していました。

 俵山温泉の看板が見えて、程なくすると三叉路を右折し、ぐっと奥まったところが俵山温泉エイドです。



萩往還A250km_7/32_俵山温泉
走行距離 =  67.1km 
残り距離 = 184.0km 
予定通過時刻 = 03:00
実通過時刻 = 03:36 

 エイドでは、ドリンクをいただきました。
 少し寒くなって、上着を着ました。
 次は、12.7km先の新大坊です。

 出口の道を間違わないように、目印の白線をしっかりチェックしました。 
 また、3.5km先の砂利ヶ峠まで、我慢の上りです。
 その後は、日本海に向けて基本的にず~っと下り道です。

 砂利ヶ峠への上りを強く意識しますが、序盤は工事中のだらだらとした道路が続きます。
 道路右側半分が工事中の箇所で、前方の並走する選手を追い越すために、大きく左側走行した時、後ろから大会監察員さんが乗られた車が通られ、マイクで次回同じ状況を発見した場合は、失格にしますと注意されました。

 理由は、いかにあろうとも、マラニックは基本右側通行。ましてや右側半分が工事になってただでさえ狭くなっている道路、追い抜きは御法度ですね。「すみません!!」と頭を下げました。

 暫く進むと、砂利ヶ峠のこれでもかという急峻な上りが続きます。トレランポールを使って、はあはあと喘ぎながら、他の選手を随分抜き去りました。

 峠を超えると、基本下り。ココでしか走ることができないだろうと、一気に大坊ダムまでの5km余りを走りました。
 走っている間に、空が白み始めてきました。
 大坊ダムでは、私設エイドの方からドリンクをいただきました。
 ありがとうございました。

 以降は、下りは何とか走れるも、平坦な道以上は歩くのがやっとのような状況でした。

 新大坊エイドがまじかに迫っているのが分っても、早歩きがやっとでした。


萩往還A250km_8/32_新大坊
走行距離 =  79.8km 
残り距離 = 171.3km 
予定通過時刻 = 04:40 
実通過時刻 = 05:40

 真っ先に、公衆トイレに飛び込み、顔を洗って気分をシャッキリさせました。
 すると、無性にお腹が減ってきました。
 エイドで、とっても美味しい湯豆腐をいただきました。 

 空がすっかり明るくなってきました。
 次は、7.1km先の海湧食堂ですが、
 先にその200m先の油谷中学校跡(関門時間 = 08:30)に行き、CP02、記帳、荷物受取を済ませて朝食をとりたいと思います。

 

 国道191号線を右(西)に1kmちょっと軽く上り、右折して県道66号線を今度は1km下り、油谷大橋を渡ります。
 風光明媚な油谷湾を眺めながら、海岸沿いの小刻みなアップダウンを3つ4つと越えて走行します。

 最後の丘を越えた三叉路の向こうに交番、手前に海湧食堂、右奥に旧油谷中学校があります。
 順番は逆ですが、先に旧油谷中学校で、チェックを済ませて、海湧食堂で朝食を摂ります。



萩往還A250km_10/32_油谷中学校跡
走行距離 =  87.1km 
残り距離 = 164km 
予定通過時刻 = 06:00
実通過時刻 = 06:48 
関門時間 = 08:30 
CP02・記帳 
荷物受取。

 特に、着替えることなく栄養ドリンクを飲み干し、飴類を補充しました。
 フル2本分を完踏しました。
 コース全体の3分の1を消化しました。

 庭に出て、明るい場所で足を見てみると、大きな水ぶくれがはっきりと見えました。
 消炎軟膏を塗って、ずっと見ているとリタイアしそうなので直ぐにシューズを履きました。

 でも、後から考えると、ここで、というより、序盤の不調が出た2~30km地点で、インナーソックスを脱ぎ、テーピングすれば良かったものを!!
 ばかですね。この後、宗頭文化センターまでの90km位をこの状態で走行し続けます。
 痛みに耐えている自分が好きだったのでしょうね。まこっち、おばかさんです!!

 今回のリタイアの最大の原因は、これにつきますね。
 どんな状況においても、もう少し冷静に判断し、つまらないことにこだわること無く、最悪になる前に、最善を尽くす術を身に付けたいものです。
 猛省しました(^_^;)

 旧油谷中学校で、チェックを済ませたあと海湧食堂へ向かいました。


走行距離 =  86.9km 
残り距離 = 164.2km 
予定通過時刻 = 05:40 
実通過時刻 = 07:00

萩往還A250km_9/32_海湧食堂

 食事は、おいしいお粥をいただきました。
   平成27年度は、気分が悪くて食欲が出なかったのですが、今年は、お腹が空いて空いて、美味しくいただきました。

 次は、かなりのアップダウンに悩まされる11.2km先の俵島までです。
 俵島までは、給水地点が無いのでしっかり飲料水の補給を行いました。

  

 久津郵便局を過ぎ、農協前の三叉路を過ぎると、復路の選手に次々と出会います。
 「お帰りなさい」、「行ってきます」、「おつかれー」、「ファイト」、「おはようございます」・・・
 大声で、あいさつを交わしながら、元気玉にエネルギーを充填しながら走行します。

 大浦漁港では、予想していたとおり、私設エイドが2カ所と、H27年度にもお世話になった民家のエイドが開設されていました。
 俵島を一周する前に、私設エイドでドリンクをいただき走り始めると、ある選手から呼び止められます。

 なんと、H27年度に、宗頭文化センターより玉江駅まで一緒に走行した選手でした。
 気にはなっていたのですが、当時の私は自分が走行することが一杯一杯で行動を共にした選手の背番号さえ記録していなかったのです。彼は私のブログを見ていたとのことでお声がけくださいました。

 とっても嬉しい再会となりました。お声がけ、ありがとうございました。
 また、何と今回、彼の背番号は私の番号の1つ前、今度は、ばっちり記憶にとどめました。
 速報によると完踏をしているようで、とっても嬉しく思いました。

 1つ謝らなくてはならないことは、彼が俵島からの復路でお声がけくださったことに気付かず、往路の私は、走行しながら話をしたため、彼を2~30mバックさせてしまいました。申し訳なかったです。ごめんなさい。

 

 大浦漁港を過ぎると、いよいよ俵島を一周します。
 どこまでいっても、急峻な上り下りが延々と続くコースです。

 H27年度は、ここで、虚無僧のコスチュームで走っていた選手と抜きつ抜かれつしながら、何とかこの難所を克服しました。
 実は、今回、この時の選手にも再会することができました。


萩往還A250km_11/32_俵島
走行距離 =  98.5km 
残り距離 = 152.6km 
予定通過時刻 = 08:00 
実通過時刻 = 08:58
CP03 

 ビューは最高ですが、小刻みなアップダウンで疲れちゃいました。
 あと1.5kmで走行距離が100kmを超えます。
 今回も、トラックで給水してくださる名物おばちゃんに会うことはできませんでした。

 次は、9.3km先の川尻岬・沖田食堂(関門時間 = 12:30)です。
 カレーとビール目指して頑張ります。

 復路は、さらに急峻な上りと下り、上りは当然ですが、下りも足に負担がかかりすぎて、走ることはかないませんでした。
 何とか、俵島を一周し、今度は往路の選手と出会い始めます。みんな死力を尽くして走っています。
 お互い声をかけながら、元気玉にエネルギーを充填しながら走行します。

 大浦漁港では、H27年度でもお世話になった、民家の私設エイドでハーブティーをいただきました。
 ほんのりハーブの香りが漂い、元気をいただきました。
 ありがとうございました。

 アップダウンを繰り返し、農協前の三叉路までは、往路の選手とエールを交換しながら走行します。
 三叉路のコンビニでは、お決まりのガリガリ君を購入し、あと一踏ん張りです。

 

 農協の前の三叉路を左折して、川尻岬まで残り4kmです。
 緩やかな下りの後、上りが続きます。トレランポールを頼りに、ぐんぐんと登って行きます。

 上りきった三叉路を左折し、急峻な坂道を700m位下ったところに沖田食堂があります。
 ここでも、往路と復路の選手が交差します。
 声を掛け合いながら、エールを交換します。



萩往還A250km_12/32_川尻岬・沖田食堂
走行距離 = 107.8km 
残り距離 = 143.3km 
予定通過時刻 = 09:40
実通過時刻 = 10:57 
関門時間 = 12:30 
CP04・記帳 

 食事は、カレーをおいしくいただきました。
 胃腸は元気でしたが、気温が高くなったので、ビールは、今回は見送りました。

 また、足に再度、消炎軟膏を塗って、先を急ぎます。  これより、標高160mの畑峠を越えて、10.0km先の立石観音に向かいます。

2017年5月20日土曜日

H29萩往還250リタイア記 その3

 ルンルン気分で、走行していましたが、20km過ぎから足にタイトな違和感を感じ始めます。
 下郷駐輪場エイドを目前に、足の痛みに歩きが入り始めます。

 いつもは、足にテーピングをするのですが、足にテーピングをした後ソックスを履くとテープがめくれて初めからやり直しになったり、走行中に生じたテーピングの微かなめくれが、長時間の走行ではかなり足にダメージを与えたりと、結構、足回りは悩みの種です。

 今回、この課題解決のために初の試みとしてテーピングの代わりにインナーソックスを使用してみました。10Km以内の短距離の試走では快適でしたが、20Kmを越えてきたところで、タイトに足を包むが故に、靴擦れを増幅させるような状況になったようです。

 後から分かったことですが、両足のかかと内側付近に直径7センチ大の水ぶくれを始めとして、五本指のインナーソックスであったため、すべての足指のまわり等の皮がぶくぶくになっていました。

 今は、本来のインナーソックスの使い方を十分に理解せずに使用したことが原因だと後悔していますが、その時は、本大会必勝アイテムとして絶対的自信で使用していただけに、身勝手ですが裏切られたようでショックは大きいものでした。



萩往還A250km_3/32_下郷駐輪場
走行距離 =  27.8km 
残り距離 = 223.3km 
予定通過時刻 = 21:30 
実通過時刻 = 21:30


 何とかエイドにたどり着き、アメとドリンクをいただきました。 

 次は、美祢高校前までの4.8kmです。
 カエルの合唱を聴きながら田園内の自転車道をひたすら走行します。

 足の痛みに、歩きが更に増えてきました。多くの選手に追い越されて行きます。

 歩きが増えると、急に身体が冷えてきました。
 また、身体が冷えてくるとお腹の調子が不安定になってきました。

 足の痛みと寒さとお腹の調子を気にしながらのダークな走りになってきました。
 5kmの走行が、非常に長い距離に思えてきました。

 国道435号線の高架が見えてくるも、その下にあるエイドにたどり着くまでには、果てしない時間が流れたような気がしました。



萩往還A250km_4/32_美祢高校前
走行距離 =  32.0km 
残り距離 = 219.1km 
予定通過時刻 = 22:00 
実通過時刻 = 21:52


走行距離が30kmを超え、コース全体の8分の1を消化しました。 

 少し先のコンビニで休息をとるために、本エイドは通過しました。

 このコンビニのトイレは、店の外にあります。早速、トイレに駆け込み、用を足し、少し寒くなってきたので、上着を着込みました。

 インナーソックスをめくると、靴擦れで水ぶくれになった足を発見。戦意喪失です。
 それでも、まだまだ、これからだと自分自身に言い聞かせ、次のエイド西寺交差点を目指そうと決意します。

 コンビニで、R1を購入したら、「頑張ってくださいね!!」と応援をいただき、温かいおにぎりを差し入れしてくださいました。ありがとうございました。

 R1を一気飲みした後、温かくほこほこのおにぎりをかじりながら、暫く幸福感を楽しみながら歩きました。

 そして、足の痛みはあるものの、今年は何かに守られていそうな気がするぞ、きっと完踏できるぞ、などと考えていました。

 次の西寺交差点までは、12km弱です。夜のこの12kmは、景色も見えず、非常に長い12kmです。

 

 足の痛みに加え、もう一つ予想に反した出来事が、完踏気力を阻害しました。
 これも、事前の準備と確認不足がもたらしたことですが、走行ログをとっているエプソンのMZ-500の表示でした。

 このエプソンのMZ-500は、優れもので、高精度モード、GPS毎秒測位で約46時間の計測、長時間モード、GPS間欠測位で約110時間の計測が可能です。
 腕時計型のGPSとしては、長時間の計測ができ、長時間のマラニックには最適です。
 スタート時に、GPSのスイッチいれても1日持たないから意味ないよねなどと言っていた多くの選手の声に、にんまりと優越感を味わったことを覚えています。

 H27年度は、ハンディGPSの乾電池を要所要所で取り換えながら計測しましたので、今回は、その時の苦労と重量を考えると月とすっぽんです。

 本大会は、48時間制限ですので、余裕をみて、MZ-500をGPS間欠測位、約110時間の計測可能をセレクトして走りました。

 H27年度の時のように、GPSのスイッチを入れ忘れることなく、今回はスタートと同時に計測を開始。予定どうりです。

 と、左腕のMZ-500を見るも、速度表示がでない。
 GPSの計測はしているようだが、速度表示が出ない。
 さらに、距離表示が、リアルタイムではなく、2~3分遅れで表示される!?

 もう、お気づきですね。
 GPS間欠測位ですので、毎秒リアルタイム表示とはいかない訳です。

 当然のことですが、走行速度や距離をリアルタイムに参照しながら走りたいという目論見はここで大きく崩れ去ってしまいました。

 西寺交差点までの12kmは、2~3分遅れで表示される距離を見ながら、もやもやとした気分で走行していました。

 本エイド間の中間地点の門村の交差点だったでしょうか、左折の道案内にスタッフの方々が簡易エイドをつくられて待機しておられました。

 疲れ果てている私を見て、わざわざゼッケンの名前を読み取り、「植木さん頑張って!! ここの女性のスタッフも植木さんだよ!! 親戚かい?」と声をかけてくださいました。

 「そう言えば、H27年度もそのようにお声がけいただいたような気がします!!」と答えたら、「それはデジャブです!!」と大笑いでした。

 落ち込んでいた気分が回復した一コマでした。スタッフさん、ありがとうございました。
 お陰様で西寺交差点まで頑張ることができました。



萩往還A250km_5/32_西寺交差点
走行距離 =  44.0km 
残り距離 = 207.1km 
予定通過時刻 = 23:40 
実通過時刻 = 23:45
 

 やっと、フル1本分完踏です。残りフル5本分です。
 コース全体の6分の1を消化しました。

 エイドでは、素麺とドリンクをいただきました。

 また、この後、豊田湖畔公園までの15kmは、ずっと、お店は無いので、給水ボトルにドリンクをいただきました。

 この後、標高256mの丘を越え、豊田湖畔公園(関門時間 = 03:30)までの14.7kmです。

 アップダウンのある山道ですが、うどん目指して頑張ることにします。

 また、本エイドを出発するときに、トレランポールを準備しました。
 しかし、後から考えると少々早すぎたように思いました。

 とにかく、真っ暗な山道を、上りはトレランポールに頼りながら、下りは駆け足で黙々と我慢の走行となりました。

2017年5月18日木曜日

H29萩往還250リタイア記 その2

 西日を避け、植え込みの陰の芝生に横たわりながら、刻一刻と迫る出発時刻を待っていました。

 20分前に、簡単な開会式が行われた後、第1ウェーブ50名の最終選手確認。
 また、スタッフさんより、選手全員に、直ぐに暗くなるし、スイッチを入れっぱなしでも50時間ぐらい大丈夫とのことで、ピカピカバッチのスイッチを入れるように指示されました。

 スイッチを入れ、リュックを背負い、瑠璃光寺五重塔を再度見上げ、完踏の決意を新たにします。

 18時00分、「エイエイ、オー!!」のかけ声とともに、スタートです。


萩往還A250km_0/32_香山公園・瑠璃光寺
走行距離 =  0.0km 
残り距離 = 251.1km
予定通過時刻 = 18:00 
実通過時刻 = 18:00
スタート地点

 平成27年度の初出場・初完踏から、2年ぶり2度目のチャレンジです。
 今回は、前回のようにGPSのスイッチを入れ忘れないようにします。

 第1集団、18時00分でのスタートとなりました。
 これより、0泊48時間の旅へ出発です。

 まずは、上郷駅前エイドまでの13.2kmです。
 多くの選手に抜かれるも、マイペースを死守して行こうと思います。

 スタッフ、親族、友人、市民、観光客 ・・・ 多くの方々の声援に見送られ、非常に、ゆっくりとしたスピードで、参道を下って行きます。

 追いつけ追い越せ的な雰囲気は全く見られません。集団は、何度も信号で止まりながら、団子になったり、長くなったりしながら、山口駅前を通り、椹野川の河川敷を下って行きます。

 河川敷に入り、交通の心配も少なくなると、後続集団の早い選手に、どんどんと追い抜かれて行きました。48時間の長丁場、気にせずマイペースでゆっくりと走行しました。H27年の時のような蒸し暑さはありませんでしたが、快晴の西日に額に汗しながらの走行でした。

 第1エイドの上郷駅が近くなると、日が落ち始め、辺りはどんどんと暗くなり始めました。

 程なく、河川敷から右折し、中国自動車道高架下をくぐり、国道9号沿いの歩道に到着。目と鼻の先に、エイドの灯りと賑わいが見え始めました。


萩往還A250km_1/32_上郷駅前
走行距離 =  13.2km 
残り距離 = 237.9km 
予定通過時刻 = 19:30 
実通過時刻 = 19:27

 エイドでは、バナナ、あんパン、ドリンクをいただきました。 

 前回は、暑さでこの時点でへたり込んでしまいましたが、今回は清々しい気象条件の中をゆったりとマイペースで走行しています。また、予定していた通過時刻にぴったりでしたので、大満足でした。

 補給後、辺りがすっかり暗くなってしまいましたので、ズボンのポケットに入れていた小さなヘッドランプを取り出し、点灯装着しました。

 この後、標高126mの二本木峠を越えて、湯ノ口までの8.6kmです。


 まずは、地下道を通り国道9号線を横断です。
 三叉路を鋭角に右折し、県道28号線を北上して行きます。
 というか、県道と並行して走る自転車道か旧道のような道を走行して行きます。

 平成27年度は、この二本木峠超えで、すでに疲れ、ラン&ウォークでしたが、今年は、中程度の走行をしているランナー集団にぴったりとくっついて走行していました。

 陽がすっかり落ちると蒸し暑さも無く、体調も良く、かなり早い時間帯での完踏が想像でき、峠越えもルンルン気分で走行していました。



萩往還A250km_2/32_湯ノ口
走行距離 =  21.8km 
残り距離 = 229.3km 
予定通過時刻 = 20:40
実通過時刻 = 20:27


 予定より、10分以上早く、到着しました!!
 エイドでは、バナナ、アメ、ドリンクをいただきました。 
 ハーフ1本分完踏です!!
 
 次は、下郷駐輪場までの6.0kmです。


H29萩往還250リタイア記 その1

 萩往還から、2週間経ってしまいました。記憶が薄れないうちにリタイア記を綴っておきます。

 5月1日の昼過ぎに宮崎市の自宅を出発し、東九州道を通って、山口県の美東SAに18時頃には到着しました。
 美東SAまで、ほぼノンストップでした。というより、東九州道は、PAやSAの整備が進んで無く、休憩すること無く5時間ほどで美東SAに到着しました。
 5月1日は、ここで車中泊させて頂きました。
 夕食は、長州どり唐揚げ定食を美味しくいただきました。

 8時間以上車中泊し、3時頃よりうつらうつら。5時には起き上がり、6時頃、湯田あげうどんを朝食としていただきました。
 肌寒い朝でしたが、天気は、最高。というより、暑くなりそうです。出発直後暑さに悩まされたH27年度の大会を思い出していました。
 トイレ、休息、等だらだらと時間調整をおこない、美東SAを9時過ぎに出発しました。美東SAには、昨日の18時から15時間お世話になりました。

 10時前に、受付の松籟亭(しょうらいてい)に到着し、完踏の決意を新たにしました。

 参加賞は、保冷機能付き萩往還ロゴ入りショッピングバック、アームカバー、簡易ポンチョ、ピカピカバッチ×2、ネームプレート×2、うどん券でした。

 受付を済ませた後、瑠璃光寺をお参りし、完踏祈願をしました。
 おみくじは、小吉といい感じでした。

 また、今年も境内の薬師如来に、本大会の無事を祈願し、左の大きな数珠のような縄を回しながら、「オン コロコロ センダリ マトオギ ソワカ」を唱えました。

 さらに、その先にある金比羅様にも無事完踏をお祈りし、最後に瑠璃光寺五重塔に、どんな困難があっても、必ず帰ってくるからと自分自身に言い含めました。

 その後、本大会A250部門選用の駐車場となっている山口図書館の駐車場に向かいました。すでに、多くの選手が駐車していました。

 H27の反省より、昼になると食堂が混むので、少々早いのですが、11時頃、駐車時直ぐ側にある「だんらん」で食事をしました。

 昼食後、車中にて着替えを済ませ、リュックと旧湯谷中学校及び宗頭文化センターにデポジットする荷物を再確認し、すべてを持って隣の敷地にある山口県教育会館に向かいました。

 13時からのウルトラセミナーでは、萩往還完踏者による完踏のテクニックや心構えなどを楽しく聞くことができました。
 15時からの説明会では、コース毎の変更点や注意事項など細かく説明がありました。

 本大会、説明会に参加しないとチェックシートが渡りません。

 14カ所のチェック欄とチェックシートの最後には、豊田湖畔、海勇食堂、川尻岬(沖田食堂)、青海島(静ヶ浦キャンプ場)、虎ヶ崎(つばきの館)での食券が付いています。

 16時過ぎに、すべての説明が終わりました。

 チェックシートをウェストポーチにしっかりとしまい。リュックを担ぎ、デポジット用荷物2つをを持って、スタート場所瑠璃光寺まで歩いて行きました。

 第1ウェーブスタートを確保した後、荷物をその場に置き、うどん券を持って、長州苑瑠璃光寺店を目指しました。

 おにぎりを追加注文し、出走前の夕食を楽しみました。

 17時から、長州苑瑠璃光寺店前にて、デポジットする荷物の受け付けが始まります。
 荷物を預けた後、スタート場所近くの芝生で陽をよけながらごろごろとして、体力消耗を押さえ、出発を待ちました。

 なお、説明会会場、スタート場所ともに、宮崎県からの参加者4名や知り合いを探してはみたものの、大勢の中、会えなかったのは残念でした。

2017年5月7日日曜日

宗頭文化センターでリタイア

 萩往還250㎞の挑戦は、残念ながら宗頭文化センター(176㎞)でリタイアしました。

 スタッフ、選手、地元の方々、同僚、家族等・・・多くの皆様の、温かな応援に感謝いたしますとともに、ご期待に沿えず申し訳ございませんでした。

 完踏は、叶いませんでしたが、H27年度に励ましあいながら並走した選手に会えたことや、体調を気遣っていただいたスタッフ、選手、地元の方々、さらには、Web上で応援をしてくださった皆様との温かな触れ合いに感激させられた思い出深い大会となりました。みなさん、ありがとうございました。

 3〜40km付近より、足に違和感を感じてきましたが、5本指のインナーソックスとの相性がうまくゆかずに、写真のように両足に大きな水ぶくれができていました。

 写真では、わかりませんが、すべての足の指も、皮が緩くなっていました。

 シューズもソックスも、事前に何度も使用して問題はなかったのですが、残念です。

 なお、スマホの操作ミス等あり、完踏したかのような誤った情報がWeb上に流れ、多くの誤解や混乱を感じさせてしまい申し訳ございませんでした。

  H29萩往還リタイア記は、後日ゆっくりとアップしたいと思います。

2017年5月4日木曜日

萩往還A250km_20/32_宗頭文化センター

走行距離 = 176.2km 
残り距離 =  74.9km 
通過時刻 = 22:00 
関門時間 = 04:00 
記帳・荷物受取。
食事は、味噌汁とおにぎりをいただきました。
残念ながら足の故障でリタイヤしす。

2017年5月3日水曜日

萩往還A250km_12/32_川尻岬・沖田食堂

走行距離 = 107.8km 
残り距離 = 143.3km 
通過時刻 = 09:40 
関門時間 = 12:30 
CP04・記帳 
食事は、カレーをおいしくいただきました。
これより、標高160mの畑峠を越えて、10.0km先の立石観音に向かいます。

萩往還A250km_9/32_海湧食堂

走行距離 =  86.9km 
残り距離 = 164.2km 
通過時刻 = 05:40 
のつもりが、7じでした、
食事は、おいしいお粥をいただきました。 
俵島までは、給水地点が無いのでしっかり飲料水の補給を行いました。
次は、かなりのアップダウンに悩まされる11.2km先の俵島までです。

萩往還A250km_6/32_豊田湖畔公園

走行距離 =  58.7km 
残り距離 = 192.4km 
通過時刻 = 01:40 
関門時間 = 03:30 
CP01・記帳
残りの距離が、200kmを切りました。
食事は、温かいうどんをいただきました。
エイドでの時間を極力抑えるために、おにぎりは携行して出発します。
次は、8.4km先の俵山温泉です。

2017年5月2日火曜日

萩往還A250km_0/32_香山公園・瑠璃光寺

走行距離 =  0.0km 
残り距離 = 251.1km 
通過時刻 = 18:00 
スタート地点
平成27年度の初出場初完踏から、1年越し2度目のチャレンジです。
今回は、前回のようにGPSのスイッチを入れ忘れないようにします。
第1集団、18時00分でのスタートとなりました。
これより、0泊48時間の旅へ出発です。
まずは、上郷駅前エイドまでの13.2kmです。
多くの選手に抜かれるも、マイペースを死守して行こうと思います。