2014年6月9日月曜日

第24回阿蘇カルデラスーパーマラソン大会収容記

 平成26年6月7日(土)、第24回阿蘇カルデラスーパーマラソン大会100kmの部に参加してきました。

 以前から参加してみたいと思っていた憧れの大会です。
 しかし、仕事の都合で、なかなか申し込む機会に恵まれませんでした。
 今期の期日は都合が許すものですから、自分の実力にとってコース及び関門設定がタイトであることは十分承知していますが、少々背伸びをしての参加となりました。

 前日に、ゴール地点でもあり、前日の受付会場である阿蘇市総合センター内の特設会場に着き、受付を済ませました。

 当然、今回も車中泊です。遠くに阿蘇の外輪山が見えています!!

 前日、仮眠する前に、テーピングをし、ほぼウェアを着込み、準備万端で睡眠を試みるも、高鳴る期待と不安で深夜2時前には起床し、本ゴール会場から、3時半より、スタート地点に向かうバスが早めに来ることを期待して待つことにしました。(~o~)
 予定では3時半出発のバスは、3時前に到着し、ジャスト3時には1台目が出発しました。ですから、深夜1時間近くのバス待ちをしてしまいました。

 バスの乗車券は、事前に申し込んでおくと1,000円、当日券は1,500円です。
 乗車券を無くしそうでしたので、当日券を購入することにしました。
 バス停に1時間前から待機し、やってきたバスの乗降順は一番であったにもかかわらず、当日券を発行する場所がバスから、わずかに離れているところにあったため、当日券を購入するために乗降列を離れ無ければなりませんでした。(T_T)
 でも、予定出発時刻30分前でしたので、集まった選手もさほど多くなく、1台目のバスにめでたく乗車できました!(^^)!

 バスに30分程度揺られて、3時半前には、100kmの部のスタート地点である南阿蘇村総合福祉温泉センター「ウィナス」に到着しました。
 屋内競技場には、続々と選手が集まってきます。

 当日の受付は、ここスタート会場である南阿蘇村総合福祉温泉センター「ウィナス」で行われます。

 本大会の魅力のひとつでもあるスペシャルドリンクの受付もなされていました。
 せっかくですので、60kmと80kmに、栄養ドリンクを預けてみました。

 スタートエイドでは、ドリンク、バナナ、オレンジ、レモン、パン、梅干し、あめ等が並べられていました。
 朝食を摂っていないので、バナナやパンをもりもりいただきました。ごちそうさまでした。
 うどん、おにぎり、豚汁があると更に良いのではと思ったところでした。

 どこでも同じ風景ですが、やはりトイレも順番待ちです。

 エアーサロンパス、セイロガン、ワセリン、バンドエイド類が置いてありました。

 スタートゲートに選手が集まってきました。
 気になる天候ですが、日中は曇り、夕方近くに一雨来そうな雰囲気です。また、最低気温14度、最高気温25度の予報です。
 日中、日差しが強くなり、気温及び湿度が上昇し、熱中症対策が必要な雰囲気ではあります。

 この大会、梅雨時期に開催されますので、雨対策が必要です。さらに、標高900m地帯を走行するため寒さ対策も必要です。
 今回天気予報から、まず雨は降らないであろう。降っても夕方からであろう。ということで、なるべく携行品を軽くするために、雨対策及び寒さ対策として穴を開けたビニル袋2枚とライトウィンドブレーカーを携帯することにしました。

 また、給水所が、2.5km毎に、エイドが5km毎にあり、スペシャルドリンクが10km毎に設定できるため、携行品を軽くするために、ドリンクやパワージェル等は携行しないことにしました。
 口にするものは、熱中症対策としてのお気に入りの塩飴だけでした。

 5時00分の号砲とともに、100kmの部の1100名余りの選手が一斉にスタートしました。

 遠くの外輪山に向かって、スタート直後は、アップダウンがあったものの、ほぼフラットなコースを進んで行きます。
 先頭付近に並んでいたので、気がついたときにはキロ5~6分で走っていました。
 私にとっては、かなりのオーバーペースですが、今後の登りのための貯金と周囲につられて速度を落とすことができないまま進んでしまいました。

 10kmのエイドで、素麺をいただきました。
 最高においしかったです。
 というより、ガス欠状態で、ここに留まって、4,5杯おかわりをしていきたい雰囲気でした。

 15kmの表示です。
 10kmを過ぎた地点から、両足の”外踏まず”部分が何時もにもまして痛くなってきました。
 オーバーペースの性かな? テーピングの性かな? もう少し走れば気も紛れ気持ちよくなるだろうなどと考えて走りましたが、ペースはずるずると落ちていきました。

 いよいよ、22km過ぎからの急激な登りがやってきました。
 両足の”外踏まず”部分は相変わらず痛く、更に気温も上昇し、やたら汗が流れ出し、手のひらがパンパンになるなど熱中症の初期症状も現れ出しました。

 この急激な坂の終わりは、まだ遙か上のようです。
 歩くどころか、時折立ち止まり、背中で大きく息をする始末です。
 両足の”外踏まず”部分は相変わらず痛く、リタイヤを考えてしまいました。

 峠を越えた後は、降りに身を任せ、何とか29.5kmの関門を13分前に通過しました。
 この時点で、降りしか走れない状態になっていました。
 ”外踏まず”部分の痛みには、エイドで水をかけてごまかしました。

 39.0kmの関門2kmぐらい前から、係員さんに関門の時刻が近づいていること告げられます。
 完走メダルを頭に浮かべながら、とにかく走れる降りを基調に進んで行きました。
 何とか39.0kmの関門を3分前に通過しました。
 係員さんから、「おめでとう!!これで50kmまで関門はありません。」と告げられました。
 ほっと、するのと同時に、何となく変な気持ちになりました。50kmまでは関門はないけど、その後は?
 携帯のメモ帳に関門情報をメモっていたので、覗いてみると、50.8kmが次の関門なのです。
 確かに50kmまでは関門はないが、だらだら進んでいると50.8kmの関門直前でアウトになってしまいます

 給水所と距離掲示をみるたびに、頭の中で計算します。今、キロ6分程度で走れば、次の関門も通過できるぞ。
 かけた水で、テーピングがほぐれて”外踏まず”部分の痛みは、和らいできたものの、ガス欠と熱中症状態は更にひどくなってきています。
 両腕は何故か硬直気味で、手のひらがパンパンになり、中指と薬指が両手とも攣ってきます。ターミネーター最後のように、視野が狭くなり、今にもモニターが消えそうな雰囲気です。
 それでも、アップダウンが続くコース、降りだけは、縺れそうな足を何とか制御して走りました。もう、”外踏まず”部分の痛みを、感じることもできなくなっていたようです。

 50km地点を11時43分通過、50.8kmの関門まで後残り2分です。

 50.8kmの関門に、5分届きませんでした。
 胸のゼッケンと足に着けていたタグ2枚を回収されました。
 

 人生2度目の収容車です。
 あと一回は、「第6回九州脊梁山脈トレイルランin山都町」でのリタイヤです。

 収容バスで、ゴール会場に戻ると、女子高校生のボランティアさんから、「お疲れ様でした!」と冷たいドリンクを渡されました。
 また、ゴールエイドでは、バナナ、オレンジ、イチゴ、キュウリの塩漬け・・・等を一足先にいただくことができました。
 温かいお心遣いありがとうございました。

 トップランナーたちがフィニッシュしています。
 ここを、通り抜けたかったですね。

 そして、完走メダルを、女子高校生のボランティアさんから、首にかけてもらえるのです。
 完走メダルほしかったね。残念。

 大会誌に、写真のような各種引換券が着いています。
 早速、近くの温泉で汗を流すことにしました。

 お弁当、豚汁、お汁粉、ドリンク × 2 を引き替えてきました。

 受付時にいただいたゴール地点に預ける荷物を入れるバックです。
 中間地点に預ける色違いのバックもいただきました。
 後々使えそうです。

 参加賞の馬油クリームと和潤精のセットです。

 試供品のカロリーメイトです。

 ドリンクです。

 参加賞のTシャツ(表)です。

 参加賞のTシャツ(裏)です。

 本日のワークアウト 第24回阿蘇カルデラスーパーマラソン大会100kmの部 走行距離 50.8kmでの関門アウト 走行時間 6時間50分 でした。

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◎ 反 省

 本大会に参加するにあたり、多くの先輩方のブログを閲覧し、アップダウンが異常に激しいことと、給水所が2.5km毎に、エイドが5km毎にあり、スペシャルドリンクが10km毎に設定できることを学んだ。
 そこで、アップダウンに伴う体力消耗を押さえるために、ドリンクやパワージェル等の携行品を極力減らす作戦を立てた。しかし、そのことにより水分及び塩分補給がうまく行かず、軽い熱中症に陥った。またガス欠状態にもなった。

 また、最長でも13時間半の競技、中間地点に着替えを置く必要はないと考えた。着替えを置く必要は無いが、代わりにパワージェル等をセッティングしておくのもひとつの手とみた。

 エイドが充実していそうなので、朝食を考えていなかったが、結果的にガス欠を起こしてしまった。このことが、熱中症を誘発した可能性も大である。
 よって次回は、しっかり食べて大会に臨みたい。

 アップダウンの激しいコースではあるが、走り急ぎをしなければ、走れないコースでもないように感じた。
 自分のペースで走れば、もっと楽しく走れたかもしれない。と思う。

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◎ 今後の覚え書き

・持久力対策1 3時間以上のLSDを月に2回は取り入れる。
・持久力対策2 35km以上のどか走りを月に1回は取り入れる。
・持久力対策3 坂道トレーニングを週1回は取り入れる。
・ガス欠対策1 宮原SAで仮眠し、同SAで2時頃食事を摂って会場に向かう。
・ガス欠対策2 パワーゼリー等を持参する。
・ガス欠対策3 パワーゼリー等をスペシャルドリンクとして預ける。
・熱中症対策1 炎熱サプリ等を携行する。
・熱中症対策2 ボトルポーチを準備し水分補給をエイドだけに頼らないようにする。
・熱中症対策3 炎熱サプリ等をスペシャルドリンクとして預ける。
・テーピング  事前に試したテーピングを行う。
・医薬品    痛み止め、痙攣止めを携行する。
・GPSの設定 距離、時間、ペース、平均ペース、スピードなど基本的項目は省かない。

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 次年度、大会に参加できるのであれば、まず後半のコース50kmの部に出場してみたい。
 その後に、リベンジとして再度100km部にぜひ参加し、完走メダルをいただきたい。

5 件のコメント:

  1. お疲れさまでした。今年の参加賞Tシャツなかなか良いデザインですね。阿蘇はやや関門が厳しいので、ついオーバーペースになってしまうことが多いようです。私は、初ウルトラが阿蘇でしたので、ゴールの1キロぐらい手前からぼろぼろ涙を流しながらのゴールでした。ぜひ、リベンジして下さい。と言う私も、前回は50キロでリタイアしているのでそろそろ復活戦が必要です。

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    1.  橘湾岸宮崎支部長様には、2014長崎橘湾岸スーパーマラニック春のL173で大変お世話になりました。
       参加賞のTシャツは、お気に入りで最近よく愛用しています。また、裏面の100kmのコースをみる度に、50kmでの関門アウトを思い出し、リベンジを誓っているところです。
       志は高いのですが、日々の練習がなかなか伴わなく、最近はお腹に脂肪が随分ついてきました。

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  2. はじめまして、はらだ~(♂)と申します。
    沢山のレースレポート、楽しく拝見させていただきました。私も出た事のある大会から
    出てみたい大会まで、とても詳しく非常に参考になりました。

    私は、熊本県のはじっこの田舎町在住で、かみさんと二人で大会に参加しております。

    今年は、ウルトラマラソンに挑戦たいと思いまして、5月の萩往還70キロでなんとか
    完歩し、来年は140キロや阿蘇ウルトラを目標にしたいと思っており(チョトはやいかな?) 色々調べていたところ juraさんのブログを発見したしだいです。

    まず、マラニックと思いまして秋の橘湾岸の100キロに申し込みました。
    jura様のレポートを参考に頑張りたいと思います。
    次のレースレポート楽しみにお待ちしております。

    はじめてなのに、だらだらと書いてしまいました。 失礼致しましたました。


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    1. はらだ~様へ
      コメントありがとうございます。
      自分自身の覚え書きと、自己満足のサイトですが、参考になれば幸いです。
      マラニックなどの長距離の大会は何かと不安も多いもの。私も多くのサイトを参考にさせていただきました。そういった意味で、今度は,自分のサイトがほんのちょっぴりでしょうが役に立っていると思うと嬉しいです(^_^)v

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    2. こんばんは。
      大会前から当時、そして終わってからの反省点まで、写真入りで丁寧にレポートしてありますので、大会イメージがすっごく分かりやすいです。
      また今後のレポート楽しみにしております。
      そして、どこかの大会でお会いできたらいいですね。

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