いい天気になりました。
沖田食堂では、自販機でキンキンに冷えたスポーツドリンクをチャージして、水岬三叉路までの700m位の坂道をトレランポール使ってずんずん上って行きました。
もちろん、今度は、往路の選手とエールを交換しながら、元気玉に気力をチャージして行きます。
水岬三叉路を左折し、標高160mの畑峠を越えて、海抜ほぼ0mの大浜海岸へ、そして、再び100m位の丘を越えて、海抜0mの立石観音へ向かいます。
アップダウンもさることながら、強い陽射しに陰を選んで走行して行きますが、暑さでへとへとです。
しかし、いいこともありました。
見てください、青空の下、立石観音が、こんなにきれいに見えてきました。
H25年の視察、H27年度の大会、そして今回の大会と、三度目の訪問となりますが、何時見ても立石観音の存在感は圧巻です!!
そして、こんなに天気の良い日に立石観音を見たのは初めてです。
天気が良いので、千畳敷エイドからの眺望も楽しみになりました。
萩往還A250km_13/32_立石観音
走行距離 = 117.8km
残り距離 = 133.3km
予定通過時刻 = 11:30
実通過時刻 = 12:57
CP05
チェックポイントの道路向かいが小さな港の建物になっていて、トイレや自販機があります。
H27年度は、ここで、少し雨宿りでしたが、今回は、日よけをしながら、トイレ前の手洗いで頭から水をかぶり、キンキンに冷えたスポーツドリンクを一気に飲み干しました。
次は、標高0mから、標高100m程度の峠を2つ越え、さらに標高330mの千畳敷までの7.6kmです。
急峻な坂道が続く、我慢のコースです。
最も気温が高い時刻に、急峻な坂道を、トレイルランポールを頼りに、ゼイゼイ言いながら走行して行きます。
丘を2つ越えたところから、異常な風景が現れます。
目の前の道路から対面する山肌に見える千畳敷へ続く道路が見渡す限り延々と車で渋滞しているのです。
ただでさえ陽射しで暑いのに、自動車の排気ガスで熱気がこもった道路を走行することになりました。
離合もままならない道路に、上り下りとも車が渋滞しており、選手が走行する余地も無く立ち止まってしまう箇所が何カ所もありました。
説明会で言っていたのは、このことだったのだなと理解しました。
なんでも、アメリカCNNに『日本の最も美しい場所31選』に選ばれた『龍宮の潮吹』で有名な『元乃隅稲成神社』への観光の車なのです。
渋滞の車の脇を交通に注意し、排気ガスの熱気を浴び、もうろうとしながら急峻な坂道を上って行きます。
H27年度では、確か途中に私設エイドあったはず、今回もお願いします。と神頼みしながらの走行でした。
ありがとうございます。願いは通じました。私設エイドで、冷たいドリンクをいただき精気を取り戻しました。
残り、3km位です。
左折して、残り2km。
ところが、この2kmが尋常で無い急峻な坂道。
暑さでクラクラしながら上って行きます。
そんな中に、氷を配付している嬉しいスタッフさん仮説のエイドがありました。
イチゴ大の氷を乾いた口に放り込み、首の後ろを冷やし、最後にキャップに5・6個詰め込んで、頭を冷やしながら走行です。
木陰を選び歩を進め、木陰で小休止し、フラフラしながら、なんとか千畳敷の入口に到着。
早速、公衆トイレに駆け込み、顔を洗い、頭から水をかぶりました。
ちょっと、すっきりさせてから、さらに100m先の展望所の前のチェックポイントに向かいます。
萩往還A250km_14/32_千畳敷
走行距離 = 125.4km
残り距離 = 125.7km
予定通過時刻 = 13:00
実通過時刻 = 14:40
CP06
フル3本分を完踏しました。
ここ千畳敷は、本コースの中間地点となります。
残りは、125.7kmです。
以前から、ここで食べたいと思っていたソフトクリームをいただきました。
H25とH27の両年は、天候不順で食べる雰囲気では無かったので、やっと念願が叶い、美味しく満足できるソフトクリームでした。
暫く、ソフトクリームで身体を冷やしながら、晴天の千畳敷からの眺望を楽しみました。
多分、遠くに見える対岸が、今夜カレーがいただける静ヶ浦キャンプ場エイドがある青海島なのではと思いながら「遠くまで来たものだ。そして、さらに、遠くまで行くんだな。」とぼんやり考えていました。
この後は、千畳敷を一気に下り5.8km先の日置エイドに向かいます。
千畳敷の下りだけで、約4kmになりますから、一気に下れば日置エイドまで残りは2km位です。
ところが、急峻な坂、足は痛いし、脚腰はがくがく、とてもじゃないけど走れない。
でも、今の体力では、下りしか走れない。
心と身体が葛藤しながら、急峻な坂道をばたばたと下って行きます。
眼下の眺望が、少しずつ水平の風景へと変わり、田畑が現れ、西坂本T字路を左折。千畳敷の下り約4km完踏。
しかし、勾配の無い平坦な道では、もう走る力は残っていません。
歩き始めると途端に無風状態となり、身体の熱が発散されません。
さらに強い陽射しに、ヘロヘロになりながら、平地でありながらトレランポールの力を借りての走行となっていました。
暑い、とにかく暑い。
路面からの照り返しも暑い。
たった2km程度の道のりが永遠と長く感じられました。
途中、自販機でキンキンに冷えたスポーツドリンクを購入し、一気飲み。
一気に飲んでも、身体に吸収されにくいことは分かっていても、そうせざるを得ない身体の乾き。
2Lのペットボトルでも一気飲みできそうでした。
また、汗がやたらと流れてきます。
熱中症の初期段階ですね。
元来汗をかきやすい体質なので、汗をふきふき走行していると、サングラスを落としてしまいました。
カランカランという乾いた音がして、レンズがはずれ、側溝に落ちて行きました。
腰をかがめ、側溝に腰を下ろし、レンズとフレームを拾い上げます。
どう組み合わせても元に戻りません。
諦めて、パンツのポッケに詰め込んで先を急ぎます。
気分消沈。道路が眩しいと言ったらありゃしない(-_-;)
暫く進むと、左前方の2m位の石垣の上から、2名のチアガールがボンボンを振りながら、こちらにエールを送ってくれています。
力なく、トレランポールをあげてのあいさつとなりましたが、本当に気分が落ち込んでいたとき、ご声援、ありがとうございました。感謝です。
気を取り直して、もう目と鼻の先になったはずの日置エイドに歩を進めます。
萩往還A250km_15/32_日置
走行距離 = 131.2km
残り距離 = 119.9km
予定通過時刻 = 14:00
実通過時刻 = 15:45
関門時間 = 18:00
記帳
エイドでは、元気のよい中学生ボランティアさんにカップ麺を作っていただきました。
初めてです。食欲が出なくて、大好きなどん兵衛きつねうどんを残してしまいました。
暑さのせいで軽い熱中症になっていたのだと思います。
エイドの庭先に大きなポリバケツが置いてあり、氷が入った掛水が入っていました。
スタッフさんの許可をいただいて、柄杓で冷たい氷水を汲み取り、頭からかぶりました。
気分を一新してスタートです。
この後、標高86mの黄波戸峠を越えて、湯本交差点までの13.6kmです。
2~300mも進むと頭からかぶったはずの氷水は干上がります。
サングラスを無くし、眩しさに細めた目は、何時しか夢の中。
暑さで、もうろうとした意識のもとでの走行となりました。
なんとか峠を越えて、黄波戸漁港が見えてくると人家が増えてきます。
交通量も増え、ぼんやりしているわけには行きません。
自販機でキンキンに冷えたスポーツドリンクを購入し、やっぱり一気飲みでした。
その後も、幾つかの自販機のお世話になりながら、歩いたり、走ったり。
ぼんやりしていると場所場所によって不規則な歩道に、足を引っかけ、その都度、はっと我に返りながらの走行でした。
というより、この区間の記憶は、かなり曖昧で、良く覚えていないというのが真実です。
正明市交差点手前のドラッグストアによって、鎮痛剤を購入して飲みました。
残り、4.5kmです。
正明市交差点を右折し、湯本温泉交差点に続くだらだらとした上り道を進んで行きます。
勾配は緩やかなのですが、向かい風が強いコースです。
走りは、ままなりませんが、体温調節には嬉しい風でした。
歩いたり、走ったりを繰り返しながら、湯本温泉交差点を目指します。
残り、1km位になると、日がゆっくりと傾き始め、幾分涼しくなりました。
やっと、目がシャッキリして、ラストスパートしました。
萩往還A250km_16/32_湯本温泉交差点
走行距離 = 144.8km
残り距離 = 106.3km
予定通過時刻 = 16:20
実通過時刻 = 18:24
CP07
エイドでは、スポーツドリンクをいただきました。
このエイドのもう少し先に、日露首脳会談が開かれた長門湯元温泉があります。
ここ湯本交差点から、折り返して、7.4km先の仙崎公園に向かいます。
今度は、正明市交差点までの4.5kmは、下りで追い風のはずです。
2時間予定をオーバーしているので、意を決して走り始めました。
気温が下がってきたせいもあり、途中、何度か止まったものの、いい雰囲気でジョグすることができました。
正明市交差点を過ぎると、辺りは暗くなり、ヘッドランプを点灯しました。
残りは、3kmを切っています。
H27年度の時は、どこまで行けば、左折してエイドに到着するのか分からなく不安でしたが、今回は道が分かっていたのでその心配はありませんでした。
心配なことは、21時までに、静ヶ浦キャンプ場エイドに到着しないとカレーが渡らないのではないかという選手同士での情報でした。
陽が落ちると、無性にお腹が空いてきました。何としても静ヶ浦キャンプ場エイドのカレーをいただきたい。それ一心で走行していました。
歩いたり、走ったりを繰り返し、少しずつ仙崎公園エイドに近づいていきます。
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