【2】 山口福祉センターから玉江駅前(区間距離34.36km、累計距離83.96km)
山口福祉センターを出た後直ぐにコンビニに寄り、アイスクリームを購入し、ぺろぺろとなめ、傍らを走り抜けるランナーを横目で見ながら、これからが萩往還マラニックの真骨頂、山越えだよねなどと自分に言い聞かせ、一の坂ダムをのろのろと目指しました。雨足は更に強くなり、風も出てきました。急坂の石畳は、濡れ落ち葉で滑りやすくなっており、転倒の恐怖と戦いながら、石畳が途切れた道は、ぬかるみに足を捕られながらの進行でした。さらに、そのような石畳とぬかるみの下りは、確実に脚を痛めつけてゆきました。特に、親指の爪はぐらぐらと剥がれかけ、爪の付け根はドス黒く充血していました。
板堂峠を越え、県道62号線に出てきた時には脚は悲鳴を上げあげ、走ることも歩くこともかなわなくなっていました。また、人里離れた漆黒の山中に降りしきる雨と冷たい風、体感温度は極度に下がり、生命の危険さえ意識するよになっていました。
ここで、初めてウルトラランナーやマラニックランナー噂の鎮痛剤(ロキソニン)を服用してみました。しばらくすると、痛みが和らぐのが感じられました。フルスロットルでは走れませんでしたが、30歩走っては、30歩歩くをただただ、ひたすら繰り返し進行を試みます。疲労、眠気、痛み、悪寒で、目は虚ろになり、同じ場所を何度も通っているような錯覚に陥り、出口のない迷路を走っているような気分でした。それでも、Run&Walkを繰り返している内に、体は温かくなり、小幅で注意して走れば脚の痛みも耐えうるものになってきました。頭の中は、歩幅チェックと歩数カウントの単純作業のみに終始することにより、すべてのマイナス要因を封印しているような歩みでした。それでも何とか、3時40分に佐々並エイドに到着し、小用を済ませ、バナナをほおばり明木を目指します。
6佐々並(4日3時40分通過)(64.71残74.85)地点(3時00分通過予定)びしょ濡れで寒いよ!
佐々並から明木までも、基本的には佐々並までの歩みと同様、30歩走っては、30歩歩くをただただ、ひたすら繰り返して進行しました。一升谷の下りが辛い道中になりましたが、佐々並までの道中と明らかな違いは、白々と夜が明けてきたことです。漆黒の恐怖からは解放されましたが、予定到達時刻からの遅れと、脚の故障から、完踏への不安がつきまとい始めました。5時20分に明木エイドに到着し、饅頭を2個ごちそうになり、少し元気を取り戻し、今度は、100歩走っては、30歩歩くを繰り返し進行しました。県道32号線からは長い下り、脚の故障さえなければ稼ぎどころですが、ただひたすらRun&Walkでした。
07明木(4日5時20分通過)(74.61残64.95)地点(4時30分通過予定)約半分の行程を完踏しました。
萩市内に入り、萩駅へのルートを大きくコースアウトし、椿大橋まで行って気付き、往復約3kmのロスになりました。予定より1時間遅れの7時05分に玉江駅前を通過しました。
08玉江駅前(4日7時05分通過)(エイド86.96残55.60)地点(6時00分通過予定)
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萩往還140km準備
H240503_萩往還140km(1)
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H240503_萩往還140km(5)
H240503_萩往還140km(6)
H240605_足の爪が剥がれちゃいました!
H240610_足の爪が剥がれちゃいました!その2
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