2014年5月17日土曜日

2014長崎橘湾岸スーパーマラニック春のL173(完走記4)

 権現山山頂チェックポイント3(70.0km)から、次の樺島灯台チェックポイント4(80.7km)までは、10.7kmです。
 目標到達時刻は、20:40です。

 権現山の急峻な山道を、転げ落ちるように駆け降りました。
 くだりをこんな風に降りると、脚を傷めそうですが、権現山エイドでいただいた漢方芍薬甘草湯が効いたのか、下手にブレーキをかけ脚に負担をかけることなく、一気に海岸までたどり着きました。

 樺島灯台チェックポイント4までの距離は、残り8kmは切っていたでしょう。
 しかし、野母崎の海岸から見える対岸に横たわる樺島の岬の途方もない大きさに、とてもあそこまで辿り着けそうには思えず、また、レースは、残り100km以上、半分も終わっていないのです。
 無謀な大会に参加してしまったことに今更ながら気付き少々心が折れてしまいました。

 それでも、歩みを止めなければ必ずゴールするはずだと自分に言い聞かせ早歩きで先を急ぎます。

 樺島大橋を渡る頃には、陽が沈み始めました。
 時間はかかりましたが、とても辿り着けそうに思えなかった樺島に到着です。

 樺島漁港の先でボランティアスタッフさんが、樺島灯台への登り坂への入口を案内をしてくださいました。
 辺りは、薄暗くなってきています。このままでは、山道の途中で真っ暗になりそうです。そこで、ここでヘッドランプを装着しました。
 いよいよ、樺島灯台までの3km弱のアップダウンの山道に入ります。

 陽がすっかり落ち、真っ暗になった山道を懸命に登って行きます。
 昼間と違って、日差しによる暑さがないことが唯一の救いでした。

 時折、先行して折り返してくる選手と出会い、軽く声をかけながら先を急ぎます。
 遙か先に、灯台の光がサーチライトの様に定期的に回っている様子が観察されます。
 目標は、確認できました。しかし、アップダウンを幾度となく繰り返し、角を回るたびに確認するも灯台の光は一向に近づいては来ません。
 真っ暗の山の中、進むしかなく、仕方なく義務感のような思いで歩みを進めます。

 無限大と思われるようなアップダウンを繰り返しながら、樺島灯台チェックポイント4に到着です。
 走行距離 = 80.7km、残距離 = 92.6km
   予定時刻20:40、到着時刻 20:04
 嬉しい!やった!と言うような達成感より、腹減った!!と言うのが実感でした。
 

 樺島灯台のエイドでは、フルーツとスポーツドリンクをいただいて、カレーがいただける樺島公民館エイド10を目指します。

 山道の木陰から、ちらちらとした光が近づき、やがて大きくなります。往路の選手のヘッドランプです。互いの健闘を祈り、エールを交換し、すれ違います。また、辺りは真っ暗になります。照明器具がなければ、とても走れるようなところではありませし、普通走らんでしょう。
 アップダウンが続く復路ですが、基本的にはくだりですので、ほぼ一気に駆け降りることができました。

 樺島公民館エイド10
 走行距離 = 83.8km、残距離 = 89.5km
   予定時刻21:20、到着時刻20:52 

 二分の一地点、フルマラソン 2本分走りました。

 スパイスのきいたカレーがおいしかったです。
 お刺身や果物も沢山ありました。

 また、他の選手の応援に駆けつけていた方から、日向夏のお裾分けもいただきました。
 こんなところで、宮崎の果物に出会えるとは思いませんでした。温かな心遣いと、口いっぱいに広がる日向夏の香りとジューシーさで精気がみなぎってくるのがよく分かりました。
 居心地が良く20分くらいレストしたように思います。

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