樺島公民館エイド10(83.8km)から、川原老人の家拠点エイド12(98.3km)までは14.5kmです。
まずは、8.3km先の自転車道入口エイド11(92.1km)を目指します。
樺島公民館エイド10で、カレーをいただき、少々休養したので、次の川原老人の家拠点エイド12(98.3km)に行き、100km超えだけはしなくてはなどと気持ちを新たにしてスタートしました。
21:00をまわり、お店も閉まり、辺りは真っ暗で、潮騒の音だけが聞こえてきます。
4kmぐらい進み脇岬港を過ぎる頃になると、急峻な登り坂が現れます。
またですか、と思いながら、トレランポールを頼りにズンズンと登って行きます。
途中、男女4名程度のグループを追い越し、ある種の優越感に浸りながら登って行きます。
道路の側溝には、ふたがなく、「側溝に注意してください!!」とのスタート時の注意事項は、これのことだななどと思いながら進みました。
樹木の切れ目毎に、潮騒の音が聞こえてきます。
その音は、歩みを進める毎に、低い位置から聞こえてきます。
真っ暗で、位置を確認するような指標もなく、聞こえてくる潮騒の音を頼りに、ただ漠然と、随分と高いところまで登ってきたのだろうなと思いながら進みました。
以前、旅行でこの道を通ってサザンパーク亜熱帯植物園に行ったことを思い出していました。
サザンパークの入口への右側に降る道まで来れば、標高260mの峠を越えるこのコースも中間地点、自転車道入口エイド11も直ぐそばにあるはず。
などと、考えていると、右側に降る道を発見。
「この登りも、後半分だね。」と自分に言い聞かせ、トレランポールを頼りに先を急ぎます。
しかし、登っても登っても、また登り。あのカーブの先は降りのはずとの希望的観測はすべて打ち砕かれ、また登り。
そうこうしているうちに、亜熱帯植物園への入口看板が目の前に出現。
先ほどの右側に降る道は、亜熱帯植物園への入口ではなく、目の前の道が本物なのです。
つまり、今やっと半分。
心が折れた瞬間です。
そういえば、スタート時の注意事項で「リタイヤは、真夜中の、この辺りで続出します。」と言っていました。
また、「辺りが明るくなる朝まで持ちこたえれば、リタイヤから脱出できます。」とも言っていました。
まだ、22時頃でしょうか、朝日が見え始めるまで6時間以上ありそうです。
泣きそうになる気持ちを抑えて、ただ登るのみの時間が過ぎました。
潮騒が、かなり遠くから聞こえだし、辺りが開けて来ました。
今度は、間違いなく、多分、峠でしょう。
少し降りかけたところに、無人のエイドがありました。
コーラを少しいただいて、6.2km先の川原老人の家拠点エイド12(98.3km)を目指します。
基本的には降り坂なので、脚へのダメージを考慮しながらも、現在の自分の体力では降りでしかスピードを出せる区間はないので駆け降りることにしました。
登った分、降ります。
不思議と脚は、もってくれました。
以前、本大会のP100km部門に出場したときは、脚を傷め、眉山ロード及び雲仙の下り坂が思うように走れなく、歩くしかなかったことを思い出し、強くなったものだと我ながら感心し、調子超えて駆け降りました。
暫くすると右側に大池が見え始め、街の明かりが見え始めました。
川原老人の家拠点エイド12(98.3km)までは、もう少しです。
川原老人の家拠点エイド12
走行距離 = 98.3km、残距離 = 75km
予定時刻23:50、到着時刻23:25
関門 4:00、着替・休憩地
大根すりをたっぷり入れて、水餃子をいただきました。おいしかったです。
100kmを17時間近く走り続けている割には、胃が食べ物を受け付けなくなるような事態になっていないことは幸いでした。
フルーツをいただきながら、話をしているとどうやら天候が降ってきており、ひょっとしたら土砂降りになるかもしれないとの話になりました。
本エイドは、シューズを脱いであがらなくてはならなかったのですが、これが一苦労。
腰をかがめて、シューズを脱ごうとすると、あちらこちららの筋肉が悲鳴をあげるは、太ももとふくらはぎの痙攣を誘発しそうになるはで・・・
食事と情報収集が終わった後、デポジットしていた荷物から、栄養ドリンクを取り出して飲み干し、少しでも体の負担を減らすためにバックの中身のほとんどをデポジットに移し替えました。
着替えは、予定通り行いませんでした。
雨情報で、雨合羽について少し悩みましたが、ライトウィンドブレーカー2枚で対応することにして、雨合羽や予備のヘッドライトもすべてデポジットに納めました。
また、せっかく、シューズを脱いだので、畳の部屋で、12時まで休んで再スタートすることにしました。
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