2017年11月17日金曜日

H29W273完踏記その3

 あぐりの丘より右折して式見港に至るルートは、配付されたルートマップには記載されていませんでしたが、橘湾岸のホームページ等で事前に承知していましたし、これまた、ストリートビューで何度もバーチャル試走していました。
 車の離合もやっと思われるような道幅が狭い箇所もあるような小さく急峻な坂道です。前半は山間部を、後半は住宅街を縫うように走り、式見港までほぼ道なりの道路です。

 あぐりの丘で、足のメンテを行い20分程度休んだことも幸いして、一気に駆け下ることができました。
 しかし、昼からの雨の予報に反してカンカン照りの天気となり、汗ぐっちょりとなりました。

 L173部門では、あぐりの丘エイドから、女神大橋エイドの間に2つの無人エイドがありますが、W273部門にはありません。
 そこで、35km地点の小江小浦トンネル通過直後のコンビニを利用することを事前に計画していました。

 と言うことで、今大会一本目のガリガリ君です!!
 暫くガリガリ君を頬張りながら歩き、この後120m程度の急峻な丘を越えることになる福田霊園の坂の手前でトレランポールを準備しました。

 カンカン照りの天気の中、トレランポールを使って、喘ぎながら福田霊園の坂を登りきると・・・・
 何と、私設エイドが設営されていました。ありがたいことです。
 ドリンクを頂き、お礼を言って、登っただけ一気に駆け下りました。

 一気に駆け下りると、またまた汗びっしょりになってしまいました。
 そこで、29kmの小浦町のコンビニで2個目のアイスを購入しました。

 何時もは、ガリガリ君なのですが、今回は甘くクリーミーなものを身体が欲してくるのです。
 実は、昨晩辺りから微熱と咽の炎症を発症していました。
 風邪ではなく、毎年この時分から生じる花粉症スタートの合図なんです。

 4~5日くらい微熱と咽の炎症、痰の絡み、鼻詰まりが強く生じ、その後は症状が緩和するも春過ぎまでモヤモヤした不快感が続くのです。
 今年も、始まったなとは思いました。
 しかし、走っていますから水分も少なくなって、鼻が詰まりで口呼吸になっていますから、やたら痰が絡み、甘くクリーミーなものを欲していたのでしょう。

 さて、40Km地点にある女神大橋につながる大浜トンネルまでは残り1kmです。
 トレランポールを使いながら、トンネルまでの坂を黙々と登っていきました。

 しかし、ここからが、また長い。
 大浜トンネルは、752m。
 トンネルを出た後、分かりにくい地下道とはす向かいの横道。
 さらに、女神大橋までの2km程の行程・・・

 やっとの思いで、女神大橋にたどり着きました。
 走行路は、エイドに若干近いということで湾外側を選びました。

 女神大橋の上からは、夕刻の陽に照らされた長崎湾外が飛び込んできました。
 女神大橋全長1289mの向こうに待っているエイドに向かってレッツゴーです。


■ W273_04女神大橋A02
 
 走行距離 =  45.0Km
 残り距離 = 231.0Km
 予定時刻 = 17時40分
 通過時刻 = 16時23分
 エイド02

 1時間以上の貯金ができました。
 心配していた雨は降りませんでしたが、暑くて途中コンビニでアイスを二個食べてしまいました。


 エイドのメニューは、うどん、いなり他でした。
 汗がいっぱい出たので、うどんの汁が最高の塩分補給でした。
 おいなりさんも美味しかったね!!
 女神大橋エイド最高でした。


 フル1本分走行しました。残りフル5本半です。
 美しい女神大橋を走って渡ったのも3回目となりました。
 足のメンテを行って、エイド横のトイレで顔を洗ってすっきりして出発です!!

 次は、野母崎半島突端、標高198mの権現山山頂までの25.0kmです。
 L173部門では、途中2つの無人エイドが設置されていますが、W273部門では無いので、道添えのコンビニに寄り道しながら走行することにします。
 野母崎半島を下っていくと、右手に軍艦島がありますが、今回は陽がすっかり落ちて確認できないでしょうね。
 また、この後5kmで、走行距離が50kmを越えます。また、トレランポールは、権現山まで収納することにしました。

 暫く走ると、薄暗くなってきたので、萩往還のピカピカバッチを4つ点灯させました。
 この萩往還のピカピカバッチ、丸2日は平気で光り続けますから重宝します。ですから、ボタン電池を入れ替えて夜間走行の際は何時も使っています。
 来年で、萩往還も終了ですので、このバッチも貴重品となりました。橘湾岸でもピカピカバッチ創ってくれるとうれしいな。

 50km付近の草住町辺りでしょうか、スタート時にエールを交わした郷土宮崎県のランナーTKさんに遭遇。
 小刻みなピッチで、着実に走行していくTKさんとは、この後、栄上三叉路付近まで、抜きつ抜かれつしながら進みました。
 そうこうしている内に、辺りがすっかり暗くなりヘッドランプを付けたのもこの頃であったと思います。

 栄上三叉路前の、ドラッグストアで数名のランナーが休息をとっていました。
 一瞬、自分もここで休息しようかなと考えたのですが、自分が計画した休息場所は、この先だったのでエスケープしました。
 しかし、自分が計画したコンビニは、コースから少し離れていたので、これもエスケープ。
 次回は、必ずあのドラッグストアを利用しようと考えました。

 辺りは、真っ暗。風光明媚な海岸沿いも、その先に見えるはずの軍艦島等の島々も見えません。
 ただただ、63km地点の前半最後のコンビニを目指してGPSの距離を睨んでいました。
 19時半頃、目的のコンビニに着きました。残り、7kmで権現山チェックポイント03です。
 咽が痛くて、この頃から自販機やコンビニでは温かいミルクティーを好んで飲むようにしていました。

 水仙の里を通り、野母崎漁港をぐるりと回り、権現山登山道入り口前に20時半頃つきました。
 近くのブロックに座り込み、トレランポールを取り出し組み立てていると、またもやTKさんにお会いしました。
 なんか、こんなところで知り合いに会えるとテンション上がってきます。

 トレランポールを組み立てていると、どこからともなく近くのおば様方が3名現れて質問攻めにあいました。我々の理解にほど遠い行動に、半信半疑で感心しエールを頂きました。
 で、すっかりレストして、いざ権現山登山です。
 復路の選手とエールを交わしながら、トレランポールを使ってゼイゼイ言いながら山頂目指して登って行きました。
 なんか、月がきれいだったような気がします。


■ W273_05権現山山頂A03CP03
 走行距離 =  70.0Km
 残り距離 = 206.0Km
 予定時刻 = 21時50分
 通過時刻 = 20時50分
 エイド03
 チェックポイント03
 
 急峻な山道を復路の選手とのエール交換をエネルギーにして登り、標高198mの権現山山頂の展望台で、第03チェックポイントをチェックしました。
 貯金は、まだ1時間あります。
 
 そうそう、チェック終了後、展望台を下るときに、階段を踏み外し、怪我をするところでした。
 やっぱり、少々重くなってもヘッドライトは明るい方が良さそうです。


 その後、展望台の駐車場に下り、ドリンク、パン、ミネストローネ他をいただきました。
 ここのミネストローネも、なんか美味しいんだよね。グッドです!!
 平成26年のL173部門では、ここでふくらはぎが攣ってしまい、エイドのボランティアさんから「芍薬甘草湯」をいただきました。
 ありがとうございました。あれ以来、「芍薬甘草湯」は、小生のマラニック大会の常備薬となりました。
 でも、今回は、今のところ足に問題なし。さらに、駐車場にドカッと座り込み、入念に足のメンテです。
 
 次は、標高198mの権現山山頂から海岸まで一気に駆け下り、野母崎半島のもう一つの突端、樺島公民館までの7.7kmです。
 さらに、そこから、野母崎半島最南端に位置する標高100mの断崖に立つ樺島灯台までの山道3.0kmの往復です。

 往路の選手とエール交換しながら、権現山を一気に駆け下り、その勢いで脇岬の海岸を一気に制覇と思ったけれど・・・
 途中で何度も歩きが入りました。しかし、平成26年のL173部門では、対岸の樺島灯台を見て、気が遠くなるような思いをしましたが、今回は2時間もあれば着くかなと気楽に考えることができていました。

 相変わらず、咽が痛くて、自販機で、温かいミルクティーを購入してチビチビ咽を湿らせながら走行していました。
 また、樺島公民館までの間に、私設エイドが2カ所開設されていました。お世話になりました。

 往路の樺島公民館で給水して樺島灯台を目指す予定でしたが、復路での利用ですと言われ、そのまま、灯台向けてゴー。
 標高100mくらいだから、トレランポール要らんやろうと思っていたら、以外や以外、こんなにきつかったと思うようなコースでした。
 次回は、絶対トレランポール使うぞ、と反省でした。
 また、最終日のとあるランナー同士の会話に聞き耳を立てていると、なんと、往路樺島公民館に荷物を置き、走ってくるとのこと。頭いい~。

 


 復路の選手とのエール交換をエネルギーにし、さらに灯台のサーチライトに導かれ、22時43分、なんとか樺島灯台第04チェックポイントをクリアしました。
 灯台の明かりは楽しめましたが、昼間に来るとさぞかし美しいオーシャンビューが待っていることだろうと思いながら復路につきました。

 咽を枯らし、痰を絡めながら、トレランポールも使わず、ゼイゼイ言いながら何とか樺島灯台をクリアしたのですが、その直前よりスクイズボトルにほとんどドリンクが残っていないことに気付きました。
 樺島灯台到着時には、2口残っていたでしょうか。とりあえず、そっと1口飲み。復路へ出発です。

 今度は、往路の選手とエールを交わしながら、進んでいくのですが、何度となく、ドリンクを分けていただけるように頼もうかなどと考えながら進みました。
 1口しか残っていないドリンクで咽を湿らせながら、GPSで残りの距離を確認し、自分自身を鼓舞しながら進みました。
 目下に、旧樺島小学校跡地が見えたとき、残り半口以下になっていたドリンクを飲み干し、何とか樺島公民館に到着しました。


■ W273_06樺島公民館A04
 
 走行距離 =  83.8Km
 残り距離 = 192.2Km
 予定時刻 = 00時20分
 通過時刻 = 23時12分
 
 これで、フル2本分を走行しました。残りフル4本半です。
 予定通り、樺島公民館で計画より、1時間余り貯金をつくることができました。
 エイドでは、最高においしいカレーをいただ、エネルギーが充填されました。
  
 次は、標高260mの丘を越え、川原コミュセンターまでの14.7kmです。
 深夜で、先の見えない曲がりくねった急峻な長い坂道に、リタイヤ者が続出する地点でもあります。
 平成26年のL173部門では、遠く崖下から聞こえてくる潮騒と林を斬る風の音に朦朧となりながら、ひたすら登って行った思い出があります。
 また、この道沿いには、お店が無く、L173部門では設置されていた無人エイドもありません。ですから、本エイドで、再度しっかり栄養補給と小休止をして出発です。

0 件のコメント:

コメントを投稿