2017年11月24日金曜日
H29W273完踏記その8
雲仙岳の登りを前に、深江運動公園エイドで、足のメンテを行いました。
大きな問題がないと思われた足も、スタートから48時間経ち、さすがに、どこそに不具合が出てきたようです。
足の皮全体が、緩んできているというか、まめ状態になる前になっているかのようでした。
残りは、30kmありません。踏ん張るだけです。
洗面所で顔を洗って、シャッキリさせて出発です。
トレランポールを使って、ズンズン登っていきました。
この日の雲仙は、天気は非常に良かったのですが、冷たい風が吹いていました。
日が照っているところは、温かいのですが、木陰や山陰に入った途端に寒くなり、さらに風でも吹こうものなら震え上がってしまいました。
ですから、場所によって、上着を着たり脱いだりで大変でした。
国道57号線は、商用及び観光の車で上下とも結構交通量がありました。
また、ミカド旅館は、観光バスと観光客で賑わっていました。
ここから、俵石展望所エイドまでは、約2kmです。
この辺りから、歩道は無くなり、左崖側ガードレールギリギリを走行しました。 また、少しでも道幅を広くするためか、ガードレールは崖より外側へ競り出ています。
ですから、よろけると足は、道路端を踏み外し、崖に落ちそうな雰囲気です。 さらに、道路端には落ち葉が溜まっているところもあり要注意でした。
そんな中、元気の良いP部門の選手は、駆け登っていました。素晴らしい!!
■ W273_21俵石展望所A22
走行距離 = 252.8Km
残り距離 = 23.2Km
予定時刻 = 10時40分
通過時刻 = 11時15分
関門時刻 = 14時00分
エイド22
超過時間は、35分です。
フル6本分走行しました。残りはハーフ1本分強です。
また、現時点で、これまでのマラニック走行距離の最長記録『萩往還マラニックの250km』を抜きました。
これから先の走行は、例えリタイアしたとしても、すべて自己新になります。
エイドでは、ドリンク、ぜんざい他をいただきました。
疲れた体に、ぜんざいは、最高のご馳走でした。
次は、雲仙おやまの情報館バス停までの7.5kmです。
なお、途中3.7km先の無人エイド道路公園で小休止し、5.2km先の道路最高地点(標高740m仁田峠)を越え、7.2km先の雲仙大叫喚地獄で第13チェックポイントをチェックします。
ぜんざいを食べた後なのですが、自販機で常備薬のミルクティーを購入し、出発しました。
右に左にクネクネと曲がりくねった道をトレランポールを頼りにズンズン登って行きます。
当然、車を避けるために、ガードレールギリギリを走行していました。
P部門の元気なランナーに追い越されても、我慢の登りでした。
気温は100m登ると0.6度前後下がるといわれていますが、すでに600m近く登っていますので3~4度下がっていたと思われます。
随分冷たい風が吹いていたように思います。
■ W273_29道路公園A23
走行距離 = 256.5Km
残り距離 = 19.5Km
予定時刻 = 11時30分
通過時刻 = 11時54分
エイド23
超過時間は、24分です。
超過時間が、10分程短くなりました。
残りの距離が20kmを切りました。
次は、雲仙大叫喚地獄までの3.5kmです。
道路最高地点(標高740m仁田峠)まで1.5kmです。
後は、基本下りです。
仁田峠を前に気温がさらに低くなってきたように思います。
木陰や山陰では上着を着ていても寒さを感じました。
また、冷たい風が吹き付けていました。
257km地点、宝原橋の前で、橋の歩道に合わせて、車の走行に注意しながら右側走行に変わりました。
遮るものが無い橋の上では、冷風が容赦なく吹き付けてきました。
橋を渡った後は、再度、車の走行に注意しながら、今度は左側走行に戻ります。
道路最高地点、標高740mのピークはもう目の前です。
何とか雲仙岳の登りは制覇しそうです。
12時25分、仁田峠を越え、雲仙岳の登りを制覇しました。
残り18kmは、基本下りです。
しかし、この下りで脚が保つかどうかがこれからの課題です。
脚への懸念は、直ぐに現れてきました。
眉山ロードの急勾配の下りなど、勇猛果敢に駆け下っていた脚が、ゴルフ場前の下り坂を走ることができません。
トレランポールを前に立て、膝と脚の負担を軽減しながらの歩きとなりました。
元気なP部門の選手が次々と走り下り、追い抜いて行きます。
そんな中、落ち葉で埋まってしまっている道路左端のさらに左側を、側溝、溝蓋の穴、倒木などあらゆる路面状況を確認しながらトレランポールを使って、膝や脚に負担がかからないように慎重に下って行きました。
ホテル街へ通じる最後の急坂を情けないようなへっぴり腰で慎重に左折しました。
神社横の道から雲仙大叫喚地獄CP13を目指そうとしましたが、左折目印がこの先にあるとのことで、そちらから雲仙地獄遊歩道に入って行きました。
遊歩道は基本登りでしたので、膝や脚にさほど問題はありませんでしたが、やたら長かったように思います。
コース案内もしっかりして、迷うことは無かったのですが、神社脇からのコースの方がさっといけるような気がしました。
■ W273_30雲仙大叫喚地獄CP13
走行距離 = 260.0Km
残り距離 = 16.0Km
予定時刻 = 12時20分
通過時刻 = 12時56分
チェックポイント13
超過時間は、36分です。
下りを走れなかったため、超過時間が増えてしまいました。
地獄巡りの最後部にある雲仙大叫喚地獄がCP13。
第13チェックポイントをチェックし、300m先の雲仙おやまの情報館バス停エイドへ向かいます。
チェック後の遊歩道は、当然下りです。
トレランポールを前に突き出しながら、膝や脚を庇いながらの下りとなりました。
途中トイレで小用を済ませ、エイドに向かいました。
■ W273_22雲仙おやまの情報館バス停A24
走行距離 = 260.3Km
残り距離 = 15.7Km
予定時刻 = 12時30分
通過時刻 = 13時05分
関門時刻 = 15時00分
エイド24
超過時間は、35分です。
脚さえ保てばなんとかなるのですが・・・
エイドでは、素麺を美味しくいただきました。
残りの距離は、16km弱、基本下りです。はじめ少しトレイル状の道を通ります。
次は、9.4km先の最後のチェックポイント小浜木場エイドです。
基本下りですが、2日間走り、歩き通したボロボロの脚には、下りほど堪えるものはありません。
慎重に下って行きたいと思います。
途中、道標として4.7km先に、無人エイド塔の坂三叉路エイドがあるはずです。
出発前にエイド脇で、最後の足のメンテを慎重に行いました。
今回は、膝や脚全体に経皮鎮痛消炎剤を祈るように塗り込みました。
ここまで来たのだから、絶対完踏したい。
無理してでも、小浜木場エイドまで行けば、規則では関門フリーです。
とにかく、目下の最大の目標は、9.4km先の最後のチェックポイント小浜木場エイドです。
出発直後、本コース唯一のトレイル状の道700mが待ち構えていました。
トレランポールを突き出し、体重をトレランポールに任せるようにしながら下って行きます。
ホイッ、ホイッ、ホイッ、と思わず動作が声になって出ていましたが、第1難関を自分でも信じられないくらい容易にクリアしました。
国道57号線に出てきたときには、軽くジョグしていました。
また、この後の国道389号線への左折への判断が楽になるように、先行するランナーを追いかけていました。
国道389号線に左折し、暫くジョグっていましたが、曲がりくねった急峻な坂道に再び歩き始めました。
落ち葉が積もった道を膝と脚の負担を軽減するためにトレランポールを使いながら下って行きました。
何度かのカーブを曲がると前方より賑やかな応援コールが聞こえてきました。
無人エイドであるはずの塔の坂三叉路エイドで、私設エイドを設営されているみなさんでした。
ドリンクと温かい応援をいただき、ありがとうございました。
■ W273_32塔の坂三叉路A25
走行距離 = 265.0Km
残り距離 = 11.0Km
予定時刻 = 13時30分
通過時刻 = 14時09分
エイド25
(写真はありません。)
超過時間は、39分です。
足のメンテにかかった時間分超過時間が増えています。
次は、小浜木場エイドまでの4.7kmです。
小浜木場エイドでの関門時刻は、16時10分ですので、この後2時間で4.7kmの走行となります。
膝や脚に、この後大きな問題が起きなければ確実に到達できる状況になってきました。
塔の坂三叉路からの下りは、結構急坂でしたが、温かい応援の後でしたので、歩く訳にも行かず暫くジョグリました。
その後は、歩いたりジョグったりしながら下って行きました。
写真は、塔の坂三叉路と小浜木場エイドの中間地点です。
のどかな山間の段々畑の中の小道を走っています。
小浜木場エイドは、後2kmぐらいです。
■ W273_23小浜木場A26CP14
走行距離 = 269.7Km
残り距離 = 6.3Km
予定時刻 = 14時30分
通過時刻 = 14時59分
関門時刻 = 16時10分
エイド26
チェックポイント14
予定より29分超過しましたが、よく頑張りました。
最後のチェックポイントCP14をチェックして、チェックシートをしっかりとウェストバッグに納めました。
この後は、関門フリーです。残りの距離は、6.3km。ゆっくりとゴール小浜南本町公民館までのビクトリーロードを楽しみたいです。
ドリンクをいただいて、ラストランにゴーです。
目付石大橋の前の信号待ちをしていると、二人のランナーさんと一緒になりました。
関門フリーの権利を手にし、ゴールを目前に、皆ニコニコ顔です。
本大会で辛かったことやエピソードを語りながらゴールまでご一緒しました。
目付石大橋を渡り、トンネルを通り、最後の登りを、・・・ 様々な話を語りながら走行しました。
そんな私たちを、P部門の選手は走り抜かして行きました。
そうです、彼らは、16時前のゴールを目指して走っていたのです。素晴らしい!!
私たちが、最後のランに入ったのは、小浜のメインストリートから、南本町公民館ゴールへのラスト5~600mでした。
多くの方々が拍手で迎える中、気持ち良くランできました。
■ W273_24小浜南本町公民館G
走行距離 = 276.0Km
残り距離 = 0.0Km
予定時刻 = 15時30分
通過時刻 = 16時07分
関門時刻 = 17時00分
ゴール
16時7分、予定より37分遅れて、小浜南本町公民館に無事ゴールしました。
走行距離276kmは、自己最長記録となりました。
スタッフ、ボランティア、選手、関係者、及び地域の方々、さらに応援してくださったすべての皆様ありがとうございました。
ドリンクと冷や奴を頂いた後、茂木と小浜にデポジットしていた荷物を持って駐車場に向かいました。
駐車場に向かう道は、コースになっていますので、ランナーが次々とゴール目指して戻ってきます。
皆いい顔をしています。「おつかれ!!お帰りなさい!!」とエールを送りながら通行して行きました。
車に荷物を収納した後、お風呂セットを取り出し、望洋荘の温泉に向かいました。
新記録を生み出したウェア類をビニル袋に詰め込み、膝のテーピングを剥がし浴室に向かいました。
両足に小さなまめができているぐらいで、身体に何の問題も無いようです。
頭からたっぷりのお湯を流し、湯船で暫く完踏の喜びを噛みしめました。
入浴を終え、望洋荘から駐車場に向かう道でも、いい顔をしてラストランに汗しているを多くのランナーに会いました。
そんなランナー、一人一人にエールを送りながら歩いていると、一人のランナーが遠くから手を挙げて近づいてきます。
2日目のお昼に、早見から唐比までご一緒したランナーさんのようでした。彼も完踏を目前にいい顔をしていました。
次の日が勤務のため、駐車場に戻って直ぐに、高速に向けて走りました。
この後は、高速のSAを梯子し、食事と車中泊を繰り返しました。
そして、翌朝、始業10分前の8時20分に宮崎市の職場に直接到着し、業務完了後帰宅しました。
こうして、11月1日(水)~5日(日)の5日間の僕のW273が無事終了しました。
本大会の小生のGPSウォッチの記録をルートラボにアップしました。
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