小浜中継所食堂入口で、うどんと水餃子をいただき、元気が出てきました。やっぱ、走った後はうどんが最高ですね。
お腹が満足した後、隣の大広間の休憩室に入ると、室内は薄暗くなっており、多くのランナーさんが仮眠をしていました。
広間中央においてあった毛布2枚及び茂木と小浜にデポジットした荷物を持って、窓際の空き領域を確保。
ダメ元で、GPSウォッチをモバイルバッテリーで充電設定した後、お風呂セット取り出し、望洋荘に向かいました。
望洋荘の温泉にも、多くのランナーさんが訪れていました。
スタート水辺の森公園から、ここ小浜中継所まで、173km、30時間ともに旅したウェア類をビニル袋に詰め込み、膝のテーピングを剥がし浴室に向かいました。
かけ湯をしながら、身体全体に吹き出した汗、特に耳の後ろにこびり付いている塩の塊を一気に流し落としました。
最後に、頭からたっぷりのお湯を流し、気分爽快です。
やった、という思いを噛みしめながら、足の指一本一本をチェックします。
2~30km毎の足のメンテ作戦と新調したシューズのお蔭で、まめなどできていなく、これまでになくいい状態です。
この調子でいくと、残り103kmもなんとかなりそうな気がしてきました。
湯船にゆっくりと沈み込み、脚腰をセルフマッサージをしながら、今後の作戦を考えました。
島原城森岳公民館に明日の朝6時までに到着すれば、必ず完踏できる。そのためには、ここ小浜中継所でしっかり仮眠をすることが大切。
そう思うと、湯船を飛び出し、大急ぎで洗髪・洗身し、脱衣場に向かっていました。
脱衣場では、身体を拭いて、3時間後の今夜20時からリスタートする際のウェアを着込み、そそくさと望洋荘をあとにしました。
小浜中継所では、次々とランナーさんが到着していました。
到着するランナーを横目で見ながら、薄暗い休憩室に戻り、脱衣類をデポジット袋に戻し、出発時に必要な物資を用意・確認し仮眠に努力しました。
しかし、仮眠しようと思えば思うほど、頭はチカチカしてきます。
毛布を右に左に寝返りを打ち、何度かチカチカする頭と戦い、はっと目を開けると様子が変です。
いるはずのランナーの大半が見当たらないのです。
しまった!!寝過ごした!!
当然GPSウォッチは、充電できていなかったので、予備のGPSウォッチを手首に結びつけ、出発の支度をし、そこらを整理整頓し、大急ぎで外に飛び出しました。
外は、大勢のランナーさんで、ごった返していました。
急いで受付に出発申告のためにナンバーを伝えると、「随分前に到着されてますよ。」との回答。
少々面食らい、起動した直後の予備のGPSウォッチを見ると19時40分。
まだ、リスタート時刻の20分前でした。
ランナーのみなさん、皆、仮眠することができずに外に飛び出していたんですね。
小生は、1時間ぐらい爆睡したのではないかと思います。状況を把握したら、頭がすっきりしていましたから・・・
そうしている中も、次々と後発のランナーさんが小浜中継所に到着してきます。
皆、誇らしげな顔です。
リスタート10分前になり、リスタート登録の案内が行われました。
今度は、正真正銘のリスタート登録にナンバーを告げ、リスタートを待ちました。
■ W273_14小浜中継所A11
走行距離 = 173.3Km
残り距離 = 102.7Km
予定時刻 = 20時00分
出発時刻 = 20時00分
リスタート関門時刻 = 23時00分
大会規則に則り3日20時ジャストにリスタートです。
W273部門の後半は、明日4日の17時までの21時間で、南島原半島を一周する102.7kmのコース(P100部門)となります。
距離的には、早歩きで十分完踏できそうですが、すでに走行距離が173kmを越え、心身ともに疲労しています。
さらに、本コースの後半に、標高500mの眉山ロードと標高740mの雲仙岳越えが控えていますので、そう簡単ではありません。
前半の57.5km先の島原城森岳公民館までは、比較的フラットなコースなので、この区間で、ある程度稼いでおくことが必要です。
まずは、海岸沿いを走る津波見バス停までの13.6kmです。
予定通り、20時ジャストにリスタートしました。
ジョグのようなゆっくりとしたスピードで進みます。
並列走行できませんので、随分長い列になったと思います。
夜間走行ですので、海岸線の風光明媚な風景は当然見ることはできません。
本コース特有の落石や土砂崩れから道路を守るためのシェッドの数を数えながら津波見エイドを目指します。
一つ、二つと、指折りシェッドを数え、確か10数えたら、エイドに到着のはず、などと考えながら走っていました。
シェッドを10余り数えると、前方にエイドの灯りが見えてきました。
■ W273_15津波見バス停A12
走行距離 = 186.9Km
残り距離 = 89.1Km
予定時刻 = 22時20分
通過時刻 = 22時14分
エイド12
小浜中継所でしっかり休んだため、筋肉痛や疲労はあるものの、ほどほど快調に進んでいます。
エイドのメニューは、ドリンク、おにぎり他でした。
おにぎりが、最高に美味しかったね。身体がエネルギー源を欲していたのでしょう。
次は、海岸沿いを走る第09チェックポイント口之津FTまでの7.5kmです。
出発間際に、おにぎりのおかわりを頂いてエネルギーを充填させていただきました。
ありがとうございました。
気が張っていたせいか身体は思ったより快調でしたが、咽の痛みと痰の絡みは相変わらずでした。
喉のイガイガに優しい、温かいミルクティーは、今や常備薬のようにポッケに入っていました。
津波見バス停エイドを過ぎると、細長い集団がポツポツと途切れ、それぞれの実力で走行するようになってきました。
相変わらず、夜間走行のため、風光明媚な風景を楽しむことはできませんでした。
小さなアップダウンを少々頑張って走っていると、暑くなってきました。
で、191km地点、加津佐のコンビニで、白くま棒アイスを購入しました。
冷たく、ミルク味が咽にも優しく最高でした。
あと3kmも走れば、口之津FTエイドです。
■ W273_18口之津FTA13CP09
走行距離 = 194.4Km
残り距離 = 81.6Km
予定時刻 = 23時40分
通過時刻 = 23時36分
エイド13
チェックポイント09
第09チェックポイントをチェックし、ドリンクとトマトゼリー他をいただきました。
トマトゼリーは不思議な美味しさがあります。ありがとうございました。
また、本エイドでベンチに座って、後半戦初めての足のメンテを行いました。
次は、原城跡までの7.5kmです。
今までの平坦な道とは違って、小刻みなアップダウンが続きます。
また、この後1.6Kmで、走行距離が200kmを越えます。
真っ暗な海岸線をほぼ一人で走行しました。
ずっと、海岸線の前方を睨み、原城が立っている大地の出っ張りが何時現れるか何時現れるかと確認しながら走っていました。
やっと、原城が立っている大地が見え始め、暫く我慢の走りを行うと、右折の目印ライトの点滅が見え始めました。
道路を渡り、住宅街の生活道路を進んで行きます。
これが、思ったより、記憶に残っている以上に長くて、途中不安になり地図ロイドで確認したぐらいでした。
海岸沿いの左折直前の場所で、先行しているランナーさんもコースに不安そうに、私が来るのを待っていました。
地図ロイドで確認済みの私は、自信を持って「その先左折です。間違いありません。」と大きな声で叫んでいました。
左折し、坂道を登るも石垣の向こうにエイドがあるためエイドの灯りが見えません。
コースに半信半疑になっている先行のランナーを追い越し際に「エイドは、あの石垣の裏です。」と、叫びながら走って行きました。
■ W273_16原城跡A14
走行距離 = 203.7Km
残り距離 = 72.3Km
予定時刻 = 01時20分
通過時刻 = 01時18分
関門時刻 = 04時20分
エイド14
走行距離が200kmを越えました。
真っ暗闇の中、多くのキリシタンの血が染み込んでいるだろう原城跡の天草四郎像の前で、第10チェックポイントをチェックしました。
ここまで、予定通りの走りです。
エイドでは、ドリンク、中華粥他をいただきました。
次は、堂崎付近までの11.8kmです。
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