2020年12月13日日曜日

令和2年四国歩き遍路(逆打ち)回想録 15日目

15日目 10月12日(月) 晴れ

ホテルなはり(6:00)-羽根岬 休憩所(7:21)-吉良川町町並み保存地区(9:15)-26金剛頂寺(11:07)-25津照寺(12:52)-24最御崎寺(15:23)-御厨人窟(16:31)-室戸世界ジオパークセンター(17:54)

歩行距離36km、歩数55800歩、累積歩行距離467km、累積歩数661100歩



 本日は、26金剛頂寺、25津照寺、24最御崎寺の3寺と御厨人窟(みろくど)をお参りし、宿泊は室戸世界ジオパークセンターのヘンロ小屋の36kmを予定しています。

 まずは、国道55号線を南下し、昨晩検索していた500m程先のコンビニで食料を調達します。

 コンビニの開店時間に合わせて、朝5頃に起きて、朝食を摂らずに6時に出発しました。

 しかしそれでも、朝早かったため、ご飯類がまだ無く残念でしたが、この先コンビニ等の商店はほとんどありません。ですから、パン類を少し多めに調達しておきました。

 7時21分、羽根岬休憩所に到着し、東屋で朝食を摂りました。

 この場所もテント泊の候補地でしたが、バイクでツーリングされている方がハンモック泊をされていました。

 色々と情報交換し、彼からはハンモック愛を熱っぽく聞くことができ有意義でした。

 というのも、東屋や遍路小屋ならハンモック泊もありのように思えたからです。

 9時15分、国道55号線に並行した吉良川町の重要伝統的建造物群保存地区を歩きました。

 土佐漆喰による塗屋造りと呼ばれているものらしいのですが、情緒ある格子状の白い漆喰にタイムスリップさせられました。

 10時過ぎに、食料を再調達しようと道の駅キラメッセを訪れましたが、第2月曜日はお休みでした。

 10時22分、国道55号線に並行した歩き遍路道は、黒耳大師堂を支点に海岸線から内陸に大きく折れ曲がりトレイルとなりました。

 GPSとお地蔵さんや道標に歩き遍路道と確信しながら、雑草に覆われた小道や畑の間の道を歩いて行きます。

 11時7分、26金剛頂寺に到着しました。

 本堂に掲げられていた若い頃の弘法大師の躍動的な修行姿が目に焼き付きました。

 また、境内には、弘法大師が三合三勺の米を入れて炊いたところ、万倍に増えて住民を飢えから救ったと伝わる大きな釜「一粒万倍の釜」やこのツバキを撫でると病気にならず平穏に暮らせるといわれる「がん封じ乃椿」がありました。

 26金剛頂寺を打ち終えた後も、大きく曲がりくねった自動車用の参道を回避するようにトレイル状の歩き遍路道がありました。

 トレイルを抜けたところにベンチがあって小休止していると、ママチャリでお遍路をしている中年女性の方に会いました。

 なんでも自分では難しいので自宅の娘さんと連絡を取りながらGoToトラベルで宿の予約をしてもらい、さらに大きな荷物は宿に宅配しながら、ママチャリで廻っているとのことでした。なかなか斬新な遍路で楽しくお話を聴かせていただきました。

 再び、国道55号線沿いの歩き遍路道を歩いて、12時52分、25津照寺に到着しました。

 港の高台にあるこぢんまりとした地域の方々に愛されているようなお寺さんでした。

 25津照寺を打ち終えた後、ようやくコンビニを見つけ、やっとおにぎりを購入することができました。

 暑い日でした。近くの津波避難タワーの小陰で小休止し、おにぎりをいただきました。

 再び国道55号線沿いの歩き遍路道を歩いて24最御崎寺を目指します。

 15時前に、特徴的な室戸スカイラインのジグザグ道が見えてきました。

 24最御崎寺は、あの室戸スカイラインのジグザグ道の上です。

 何台もの自動車に追い越されながら、急峻な室戸岬スカイラインのジグザグ道を歩いて上って行きます。

 途中何度も立ち止まり、給水するも全てが汗に変わってしまいました。

 眼下は、室戸半島が太平洋に突き出していることが実感できるようなビューです。

 15時23分、24最御崎寺に到着しました。

 

 24最御崎寺を打ち終え、トレイルを通って岬の反対側の国道55号線へ出ました。

 暫く進み16時31分、御厨人窟(みくろど)に到着しました。

 平安時代初期、青年であった弘法大師がこの御厨人窟(向かって左側の洞窟)に居住し、この洞窟から見えるのは「空」と「海」だけということで、「空海」の法名を得たとされます。

 また、神明窟(向かって右側の洞窟)で修行を積み、その最中に明星が口に飛び込み、この時に悟りが開けたと伝えられています。

 この洞窟の中に入ってみたかったのですが、危険箇所があるとのことで写真のように柵が設置され立入禁止になっていました。

 その後も、国道55号線を上って行き、17時54分、室戸世界ジオパークセンターのヘンロ小屋に到着しました。

 身体を拭き、洗髪、洗濯、食事をし、明日の日程を計画・確認しました。

 固定のテーブルとイスが邪魔になりヘンロ小屋内にテントを張るスペースが無いのでテントのフライシート(上幕)だけ張って寝袋に包まりました。

 次の23薬王寺までは、約76kmありますので明日は移動日になります。

 

 

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