2020年12月15日火曜日

令和2年四国歩き遍路(逆打ち)回想録 18日目

18日目 10月15日(木) 晴れ

道の駅ひわさ(4:52)-遍路小屋第52号日和佐海賊舟(5:59)-福井ダム公園(8:45)-22平等寺(10:30)-ヘンロ小屋 第3号 阿瀬比(12:43)-舎心ヶ嶽(14:56)-21太龍寺(15:10)-旧大井小学校(17:05)

歩行距離37km、歩数53000歩、累積歩行距離576km、累積歩数816100歩



 昨日は、テント設営をしなかったのでマットと寝袋だけでの宿泊でした。
 屋根はあるものの三方は透け透けの木の格子、前方は扉なしですので、まさに野宿でした。
 強い風が時折吹き、はじめは火照った身体に心地良かったのですが、深夜から朝にかけては寒さに震えました。

 さらに、明日の夜から天気が降り模様との予報です。よって、明日までに徳島市内に入りたいものです。

 本日は、22平等寺と21太龍寺の2寺を打ち、宿泊候補地として旧大井小学校を目指す約37kmの行程です。
 距離もかなりですが、今日明日は遍路ころがしと呼ばれる山岳寺院(21太龍寺、20鶴林寺)を廻ることになりますのでかなり時間がかかりそうです。

 ですから今朝は、真っ暗な中、朝食を摂らずに4時52分からスタートしました。

 まずは、目の前のコンビニで飲食料を調達しました。

 23薬王寺の瑜祇塔(ゆぎとう)がライトアップされていました。

 国道55号線を上り、5時59分、遍路小屋第52号日和佐海賊舟に到着し小休止させていただきました。

 この場所も宿泊候補地でした。今回簡易トイレを確認することができました。

 幾つものトンネルを潜りながら国道55号線を上って行きます。

 『お遍路さんにグリーンラインで思いやり運転を』という四国にしかない表示がありました。
 歩道がない道路ではグリーンラインが引かれていて、歩き遍路さんはこのラインの路側帯を歩くように、そして車にはお遍路さんが歩いているので気を付けてくださいと注意喚起しているのですね。

 また、道標でしょうか、大きな石柱が立っているところもありました。

 8時45分、約16km歩き、福井ダム公園に到着しました。小休止し、おにぎりをいただきました。
 ここもテント泊候補地でしたが、公衆トイレも有りいい感じでした。

 福井ダムより、県道284号線を北上して行きます。

 平等寺新橋を渡り、10時30分、22平等寺に到着しました。

 仁王さまがマスクをしておられました。

 石段にお賽銭が沢山ありました。

 本堂に五色幕がかけられているのは、この地で弘法大師が修行をしていると、五色の雲が現れ、黄金の梵字が浮き上がったと伝えられているからだそうです。

 22平等寺を打ち終え、大根峠(おおねとうげ)を越えて21太龍寺に行く遍路道を選択しました。

 順打ちの歩き遍路さんに尋ねたところ、21太龍寺までトレイルは無くトレランポールはいらないだろうとのことでした。何とか今日の予定をクリアできそうです。

 大根の遍路小屋の天井には立派なスズメバチの巣があり、おっかなビックリで、小休止できませんでした。

 21太龍寺までトレイルは無いと言う事でしたが、私にとっては結構なトレイルでした。

 早々トレランポールを出して進むことになりました。

 しかし、これがトレイルじゃないとすると、明日行く20鶴林寺のトレイルは、どんだけって気がしました。

 さらにトレイルを進み、阿瀬比の集落に出てきました。

 そして、12時43分、ヘンロ小屋第3号阿瀬比に到着し、小休止させていただきました。

 あせび観音庵をお参りし、阿瀬比の集落を抜け、トレイルへと歩んで行きます。

 歩き遍路道は、一気に険しいトレイルとなってきました。

 険しいトレイルにお地蔵さんが定期的に現れます。

 よくよくみると、漢数字が刻まれています。

 お地蔵さんが道標になっており、目的地までの距離が分かるようになっているのだろうけれど、金銭的にも施工的にも大変な事業だったのではと思いました。

 14時56分、19歳の弘法大師が100日間の修行をしたという聖地、舎心ヶ嶽(しゃしんがたけ)に到着しました。
 岩の上にまで上る気力はありませんでした。21太龍寺が近くになりました。

 石仏が並んでいる急坂を下り、15時21分、21太龍寺に到着しました。

 しかし、22平等寺から21太龍寺までのおよそ11kmは、途中の阿瀬比の集落を除いてほぼトレイルでした。

 きっと僕の聞き間違いですね。特に後半(逆打ち)は、とんでもなく大変でした。

 道がわからなくなり山中で戸惑っていると、遍路道を歩く順打ちのお遍路さんが現れ、思わず弘法大師様と叫んでいました。

 寺院を囲む迫力ある杉の大木に圧倒されました。

 また、21太龍寺は、標高618mの太龍寺山の地形を巧みに利用して建立されており、歴史的な寺院なのに未来都市のようなものを感じてしまいました。

 21太龍寺からの降り(逆打ち)も4kmぐらいのトレイルでした。
 前半は階段攻めです。

 

 後半は小川のせせらぎが美しいなと思っていたら一気に渓谷に変わってゆきます。

 水井橋で那賀川を渡ると旧大井小学校まであと少しです。

 17時5分、本日の宿、旧大井小学校に到着しました。

 2人の若者がすでに軒下にテントを張っていました。

 挨拶をし、テント設営した後、お互いに情報交換をしました。
 中庭にも二人ほどテント泊しているとのことで、この日は私を含めて5名のテント泊でした。

 洗濯をし、夕食を作りましたが、今日はみなさんインスタントラーメンでした。

 辺りはすでに真っ暗、明日の朝も早いのでそれぞれテントに戻り爆睡でした。

 

 

 令和2年四国歩き遍路(逆打ち)回想録 メニュー画面へ

 

 

0 件のコメント:

コメントを投稿