2020年12月21日月曜日

令和2年四国歩き遍路(逆打ち)回想録 22日目

22日目 10月19日(月) 雨後晴れ

江川湧水源(5:40)-10切幡寺(7:04)-09法輪寺(9:04)-08熊谷寺(9:55)-07十楽寺(11:11)-06安楽寺(11:46)-05地蔵寺(13:07)-04大日寺(13:41)-03金泉寺(14:51)-02極楽寺(15:41)-01霊山寺(16:18)-お遍路ハウス一番門前通り(17:00)

歩行距離37km、歩数54100歩、累積歩行距離696km、累積歩数998600歩



 本日は、10切幡寺、09法輪寺、08熊谷寺、07十楽寺、06安楽寺、05地蔵寺、04大日寺の7寺を打ち、宿泊候補地として田園パークの東屋を目指す約31kmの行程です。

 4時頃起床し、朝食を摂り、テントを撤収し、荷物をまとめ、まだ薄暗い中、江川湧水源を5時40分に出発しました。

 歩き遍路道からは随分それているので10切幡寺までは、googleマップのナビに従って進みました。

 吉野川の右岸の河川敷を下り、阿波中央橋を通り吉野川を渡りました。

 その後、左岸の河川敷を少し上り、北西方向の10切幡寺に向かってほぼ真っ直ぐに、田園地帯を進んで行きました。

 門前の商店街に、二日前の植村旅館に着く前の集落で観た、ほっこり、おとぎの国の案山子がここにもありました。
 誰が作っているのだろう。ここら辺で流行っているのかな等と思いながら進みました。

 高速道路の高架橋を潜り、7時4分、10切幡寺に到着しました。

 しかし、この10切幡寺は、山門から本堂までが長いんです。

 しかも、坂道の後、石段が333段なのです。

 昨日の焼山寺山越えの疲労が残っていたのでしょうか、100段登ったところで、これは膝にくると感じ、リュックはベンチにワイヤーロープで縛り付け鍵をかけて置いて行きました。

 さらに、女坂、男坂を上り、ようやく本堂に辿り着きました。

 右手にハサミ、左手に長い布をもつ乙女が即身成仏して観音さまに化身した『はたきり観音』を観ることもできました。

 追加の111段上って、国指定重要文化財の切幡寺大塔も観てきました。

 10切幡寺打ち終えました。

 333段の石段には、まいりました。

 今日は、この後6寺打つ予定ですが、どうなることやら ・・・ です。

 ここからは、歩き遍路道に沿って約4km先の09法輪寺に向かいました。

 

 09法輪寺に9時4分に到着しました。

 八十八ヶ所中、唯一ここだけが涅槃像を本尊としており、弘法大師が刻んだと伝えられるその像は秘仏とされ5年に一度開帳されるそうです。

 09法輪寺を打ち終え、約2.4km先の08熊谷寺に向かいます。

 田園地帯を北上し、高速道路の高架橋を越えて行きます。

 9時55分、08熊谷寺に到着しました。

 四国霊場最大・最古の仁王門だそうです。

 また、高さ18mの大きな多宝塔も四国最古で徳島県の指定有形文化財だそうです。

 仁王さまの力強いポーズは確かに圧巻です。

 中門(二天門)では、カラフルな持国天と多聞天さまが迎えてくださいました。

 石段を登って本堂へ、さらに石段を登って大師堂です。

 多聞天や持国天などの像が並んでいました。

 08熊谷寺を打ち終え、約4.2km先の07十楽寺に向かいます。

 

 10時26分、おもてなし公園(ヘンロ小屋57号土成)に到着しました。

 とてもきれいなヘンロ小屋でしたが、このヘンロ小屋の情報は皆無でした。

 それもそのはず、なんと今年、令和2年3月竣工したばかりのヘンロ小屋でした。

 11時11分、07十楽寺に到着しました。

 07十楽寺を打ち終え、約1.2km先の06安楽寺に向かいます。

 

 11時46分、06安楽寺に到着しました。

 06安楽寺を打ち終え、約5.3先の05地蔵寺を向かいます。

 

 13時7分、05地蔵寺に到着しました。

 05地蔵寺を打ち終え、約2km先の04大日寺を向かいます。

 

 13時41分、04大日寺に到着しました。

 13時57分、04大日寺を打ち終えました。

 とりあえず今日の予定は終了しました。

 8時頃から15時頃まで、弱い雨がずっと降り続きました。

 最悪のコンディションでしたが、10切幡寺の333段の階段の遅れを取り戻そうと、早歩き出来るところは積極的に攻めていました。

 すると、すぐに遅れを取り戻し、貯金ができ始めました。

 この調子で行けば、1番まで行けるかも、と思うと調子づいてほぼ休憩なし、食事(おにぎり)は歩きながら食べるっていう作戦で、ぐんぐん進んで行きました。

 しかし今日は、04大日寺までの予定で宿泊を考えていたので、01霊山寺まで打つと宿泊場所を新たに探さなければなりません。

 でも、まぁ、山の中じゃないから、どうにかなるさという気持ちでした。

 これまでの遍路を通して、どんなことがあろうと、同行二人、お大師様が見守っていてくれそうだという根拠のない自信があるんですよね。

 04大日寺から03金泉寺への歩き遍路道のはじめの約2kmは、ちょっとしたトレイルでした。

 さらに、民家の庭先を通過するのですが、『間違っていないのかな?』『本当にここを通って良いのかな?』って思ってしまいました。

 その後も、水路、崖、竹藪、畑の間などを通って行きますが、雨で泥濘んだ道もあり少々閉口しました。

 14時51分、03金泉寺に到着しました。

 03金泉寺を打ち終え、約2.6km先の02極楽寺に向かいます。

 丘を登り、墓地を通って行く歩き遍路道を進みました。

 15時41分、02極楽寺に到着しました。

 02極楽寺を打ち終え、1.4km先の01霊山寺に向かいます。

 

 16時18分、01霊山寺に到着しました。

 ぎりぎりでしたが納経所の閉鎖時刻17時前に、01霊山寺を打ち終えました。

 今日は、なんと10切幡寺から01霊山寺までの10寺を打ち終えることができました。

 気になっていた本日の宿は、お寺で教えていただいた01霊山寺近くの「おへんろハウス」という宿に向かいました。

 予約もなく直接訪問しましたが、コロナ禍でお遍路さんが少ない時期だったので難無く受け入れていただきました。

 食事なし、朝食お接待でしたので、夕食は、近くの食堂でいただきました。

 食事をしながら、今日の宿泊場所を知らせておいた妻からの返信を見ると、「おへんろハウス」の女将さんは、超有名な方で、凄いところに泊まることができたねとのことでした。

 夕食から帰ってくると、女将さんに錦の納札をいただきました。

 納札の色は、結願した回数によって以下のようになっています。
 白(1~4回)
 緑(5~7回)
 赤(8~24回)
 銀(25~49回)
 金(50回以上)
 錦(100回以上)

 なんと「おへんろハウス」の女将さんは、140回も四国巡礼をされている方なのです。南無大師遍照金剛

 そして、140回も四国巡礼をすることになった女将さんの人生そのものが凄いらしいんです。

 入浴、洗濯をして、すっきりして、畳の上のお布団に寝ることができました。

 

 

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