本日は、12焼山寺、11藤井寺の2寺を打ち、宿泊候補地として鴨の湯いやしの舎を目指す約25kmの行程です。 5時頃起床し、本日中に11藤井寺を打ちたいので、朝食は摂らずにおにぎりをいただき、5時57分、植村旅館を出発しました。 おとぎの国は、まだ続いていました。 初心者、逆打ちの私を心配された旅館のおばあさんが、遍路道の入口まで道案内をしてくださいました。南無大師遍照金剛 歩き遍路道は、鮎喰川を離れ、一気に山中への急峻な坂道になって行きます。 6時47分、朝霧立ちこめるヘンロ小屋第36号神山に到着しました。 宿泊は禁止されています。 さらに上って行くと、幻想的な雲海を観ることができました。 早起きのご褒美かな~とか思いながら進みました。 7時13分、玉ヶ峠に到着しました。 やはり山中ではGPSの感度が悪くなりがちで、気がついたときは歩き遍路道を外れていました。 スマホの地図を拡大したり縮小したりして、目的の道への復帰方法を模索しました。 結構慌てました(汗)。 7時50分、無事、おへんろ駅に到着しました。 トイレ休憩し、おへんろ駅で荷物を下ろして、植村旅館さんでいただいた朝食の大きなおにぎりをいただきました。美味しかったです。 焼山寺車道を300mほど上って行きました。 その途中の左右内川を渡る橋の上からは、美しい渓谷を観ることができました。 焼山寺車道から歩き遍路道への分岐点がほどなく現れます。 すぐに遍路ころがしの険しいトレイルが現れてきました。 8時54分、杖杉庵に到着しました。 荷物を下ろし、小休止しました。 逆打ちすると、お大師さまに会うことができるという伝説の発祥の地です。詳しくはググってください。 杖杉庵からは焼山寺車道を数百m歩きます。 するとまたもや歩き遍路道への分岐点が現れました。 その後も、歩き遍路道は、焼山寺車道を串刺しするように通って行きます。 ようやく焼山寺の参道が現れてきました。 9時45分、12焼山寺に到着しました。 焼山寺は、標高938mの焼山寺の8合目近く(標高700m)にあり、四国霊場で2番目に高い山岳札所です。 焼山寺を打ち終え、11藤井寺へ向かいます。 実は、境内で歩き遍路さんを見つけ、12焼山寺から11藤井寺へ向かう歩き遍路道の情報を得ることができました。 12焼山寺の駐車場の手前に11藤井寺へ向かう歩き遍路道の入り口があるとのことでした。 駐車場手前でトレイルに続く道が下側に見えてきました。 遍路道の途中、左肘をアブかなんかに刺された。痛いよ~。これも修行? 神山町下分左右内の集落を通過する歩き遍路道は、人一人しか通れないような民家の生活道を辿って行きます。 まさかそのような処が遍路道とは思わないので広い道を進んでいると、青い目の美人遍路さんに遍路道を指し示していただきました。 逆打ちは案内表示が少ないので助かりました。南無大師遍照金剛 民家の脇を通った後は、果樹園を上って、再びトレイルとなりました。 8時45分、杖杉庵(一本杉庵)に到着しました。 この場所は、焼山寺道では最も高い標高745mです。 大きな杉の木の前に、弘法大師像が立っています。 空海が焼山寺に向かう途中、ここで木の根を枕に仮眠した時に、夢の中に阿弥陀如来が出現したので、尊像を刻み安置した伝えられているそうです。 12時54分、柳水庵遍路小屋に到着しました。ここでの泊も、憧れです。 空海がこの地で休息した時に、水がなかったので柳の枝に加持を施して掘ったところ水が湧き出した伝えられている柳水庵は、これより少し先にありました。 その後もトレイルを上り下りして行きます。 昨晩は、歩き遍路さん四名が一緒に食事をし、会話を楽しんだのですか、彼等ともう会うことはないでしょうね。
これ、一期一会でしょうか。
宿に泊まるとこんな楽しみもありそうです。 コケが生えているところで転ばぬようにとエールをいただいたのですが、下りは本当に危ないです。 昨日は、雨だったので彼等はこの道をずぶ濡れになり、滑りながら上って来たのでしょうね。 14時17分、長戸庵に到着しました。 長戸庵の名は、一息入れるのに「ちょうど塩梅良き」場所に由来するとのことです。 また長戸庵は、この地で足を痛めた老人が空海に加持で治していただいたお礼に建立したと伝えられています。 遍路転がしを2度体験しました。 それも、11藤井寺まで残り1km無いという場所でです。
最後に気が緩んだのでしょうね。 最後の最後までが大切だと思い知らされました。 15時31分、11藤井寺に到着しました。 11藤井寺を打ち終え、本日の宿泊場所「鴨の湯(お風呂に入った後、善根宿になっているので無料で泊まれる)」へ向かっていたら、背後から呼び止めるおじさんの声がしました。 何事かと近づくと、アイスキャンデーのお接待をいただきました。
更に、今夜の泊まり場所を聞くので応えると、そこの善根宿は、今コロナで閉鎖中との事でした。
また、お遍路さん専用のサイトを立ち上げており、色々とご説明いただきました。 で、結局「江川湧水源」の東屋がよかろうとなり、今夜はそこでテント泊です。 この地域のおじさんに会わなければ、無駄な歩きと宿泊場所確保に大変な労力がいったと思います。
まさに、南無大師遍照金剛です。 途中コンビニで食料を調達し、17時17分、江川湧水源に到着しました。 令和2年四国歩き遍路(逆打ち)回想録 メニュー画面へ
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