5時に起床し、テント撤収、洗濯物の取込、朝食を済ませ、出発準備をした後、東屋周辺の清掃をさせていただきました。 6時48分に出発しましたが、辺りはまだ朝靄に包まれ、朝日がハレーションしていました。 まず、県道299号線沿いの歩き遍路道を進み一本松を目指しますが、いきなり崩れかかったかつての民家の庭先を通過するようにGPSは表示しています。 歩き遍路道の表示がでていなければ決して通ることのないような道を進みます。 第一関門をクリアし県道299号線に戻ってきましたが、GPSによると、この辺りから歩き遍路道に分岐しなくてはならないのですが見当たりません。
辺りを何度もうろうろしました。 よくよく見てみると、歩き遍路道は思いもつかない路側帯の下に繋がっていました。 第二関門をクリアし、その後も、県道299号線と歩き遍路道を行き来しながら一本松にたどり着きました。 一本松のコンビニでおにぎりと麦茶を調達し、その後も県道299号線と歩き遍路道を行き来しながら小山を目指しました。 ここからは県道299号線に別れを告げて、歩き遍路道を通って標高300mの松尾峠越えを目指します。 20kg近い装備を担ぎながら、結構なトレイルになりそうです。 9時23分、汗だくだくになりながら松尾峠の東屋に到着しました。荷物を下ろして小休止しました。 松尾峠の遍路道はハードでしたが、頂上を極めると清々しい気持となりました。 松尾峠の歩き遍路道は、江戸時代には多い日には300人ほどが通行した重要な街道だったようです。大師堂や茶屋跡から当時の賑わいが感じられます。 また、ここから宿毛湾と宿毛市街が一望できます。 松尾峠を境に愛媛県(伊予國:菩提の道場)から高知県(土佐國:修行の道場)に入ることになります。早速、松尾峠を下り宿毛市街に降りて行きます。 下山時には、小学生の思いやりのある札をそこかしこに見つけ思わず笑みがこぼれました。 小学生が書いた松尾峠の厳しい登りに汗しているお遍路さんにエールを送っている札を読んでいるうちに ・・・ ふんっ?? 逆打ちの俺は今下っているんだぞ!! ・・・ と気づいてしまいました。 ・・・ 要らぬ煩悩が顔を覗かせてしまいました。 合掌
(逆打ちはこんな場面でも精神的に不利になりそうです) 松尾峠の下りでは4人ほどの準打ちのお遍路さんに会うことができました。 額に汗して登ってこられるお遍路さんの横を軽やかに挨拶して駆け下っていったことを覚えています。 本日の第三関門松尾峠越えをクリアしました。 食料他物資を調達するために、歩き遍路道から早めに離脱し、宿毛市街地に降りて行きました。 そして11時31分、遍路小屋宿毛第33号に到着しました。荷物を下ろし暫し小休止させていただきました。 いよいよ39延光寺まで約6kmになってきました。 遍路小屋宿毛第33号の目の前の宿毛大橋を渡って、県道4号線沿いに歩き遍路道を通って39延光寺を目指します。 最後の500m程度はトレイルになっています。 13時45分、39延光寺(えんこうじ)に到着しました。 背中に鐘を乗せた赤亀の石像と樹齢500年のいぶきが印象的でした。 本日の宿泊は約6km先の中筋川ダムのお遍路休憩所です。 途中コンビニで食料を調達し、県道21号線を上り中筋川ダムを目指します。 15時50分、中筋川ダムのお遍路休憩所に到着しました。 ダムの職員の方とお話しすることができましたが、「コロナ禍で久しぶりのお遍路さんですね。多いときは何人も来ているのだが。」とのことでした。 そういえば、この4日間予定していた宿泊場所で、他のお遍路さんとのブッキングが無かったことは寂しいですが、宿泊場所を確実に確保できたことはある意味ラッキーだったんだなと思いました。 南無大師遍照金剛 テント設営、洗濯、夕食を摂り、早めにテントに滑り込みました。 令和2年四国歩き遍路(逆打ち)回想録 メニュー画面へ
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