本日は、20鶴林寺、19立江寺、18恩山寺の3寺を打ち、宿泊候補地として快活CLUB徳島蔵本店を目指す約37kmの行程です。 4時過ぎに起床し、ヘッドランプを点けて朝食を作りました。もちろんインスタントラーメンとパンです。 若者2人も順次起きて,インスタントラーメン作りでした。 今日は、いきなりトレイルですから、辺りが明るくなってから出発したいと思います 出発の準備をしていると、若者の一人がゴミがあれば処理をしますのでというので、申し出に甘えてゴミを預けました。有り難いことです。 テントを撤収し、荷物をまとめ、朝焼けが見え始めた6時4分に出発しました。 飲料水を確保するために、一度水井橋の袂の自販機まで戻っていると、『鶴林寺はこっちですよ!!』後ろから若者の声がします。
『ありがとう。飲料水確保のため、先に自販機に向かってます。」と答え、先に進みました。 自販機で麦茶を2本購入していると若者が追いついてきました。
彼は順打ちですから、これから水井橋を渡って21太龍寺に向かいます。私は、200mばかり戻って20鶴林寺に向かいます。お互いの健闘を祈ってここで別れました。 戻る道で分かったことは、彼がゴミを処理したのは、旧大井小学校前の大井休憩所でした。
この休憩所には有り難いことにお遍路さん用のゴミ箱が設置されているのです。地域の方が好意で設置されているのでしょうが本当に有り難いことです。(写真右側の東屋の屋根が見えているところ) この休憩所の真向かいが20鶴林寺への歩き遍路道の入り口になっています。 しばらく坂を上って行くと、八幡神社の参道を通って行く道が歩き遍路道になっています。 さらに、暫く上って行くと階段が現れ、一気に高度が上がって行きます。 階段を上りきると険しいトレイルが待ち構えていました。 一旦、県道283号線を跨ぎ、今度のトレイルは急峻な階段地獄です。 遍路道の表示札には『心をあらい 心をみがく へんろ道』と書かれていました。 確かにバスツアーと違って、歩き遍路で過ごすほとんどの時間は、お寺ではなく遍路道です。 妙に納得してしまいました。 7時35分、標高516mの鶴林寺山に建立されている20鶴林寺に到着しました。 旧大井小学から2km程度なのに、1時間半かかってしまいました。 朝から、汗びっしょりです。 20鶴林寺に特徴的な鶴の像は、小さな黄金のお地蔵さんを2羽の鶴が翼をひろげて老杉のこずえに舞い降りて守護していたとする伝説からだそうです。 20鶴林寺を打ち終え、19立江寺に向かいます。 嬉しいことに、19立江寺への大きな表示があり、逆打ちのお遍路さんに優しいなと思いました。 また、歩き遍路道は、トレイル状ではありますが、かなりきれいに整備されていました。 途中、眼下が見渡せる展望所がありました。 大きく蛇行している那賀川が見えます。 中央右に見える橋が昨日渡った水井橋です。 また、中央下に見えるのがテント泊した旧大井小学校です。 さらに、中央右上の山が昨日参拝した21太龍寺が建立されている太龍寺山です。 トレイルをさらに下って、弘法大師が杖を突くと水が噴き出たという伝説の水呑大師をお参りさせていただきました。 両側に石垣がある小道を通って、8時48分、茅葺き遍路小屋に到着しました。 ここも宿泊候補地として考えていたところです。 勝浦町の町並みが見えてきました。 20鶴林寺からの最後の急坂を下り、トレイルを抜け出し勝浦の町並みに入りました。 県道16、22、28号線沿いの歩き遍路道を約13km歩いて19立江寺を目指します。 これまで、山の中にずっといたので、街中の道路に違和感を感じながら歩いていました。まぁ、直ぐに慣れるでしょうけどね。 途中、久しぶりにコンビニ寄って飲食料等の調達ができ、何か安心しました。 19立江寺直前になって、真っ赤な欄干が特徴的な白鷺橋(しらさぎばし)が見えてきました。 この橋の上に白鷺の姿を見ることなく渡ったものは善男善女であるが、悪人が渡ろうとすると、白鷺が舞い降り、足がすくんで動けなくなるという伝説があるそうです。 白鷺の姿を見ることなく無事橋を渡り終え、11時24分、19立江寺に到着しました。 19立江寺を打ち終え、県道136号線沿いの遍路道を通って18恩山寺に向かいます。 18恩山寺まで1kmに迫ったところで、人家や畑、水路の脇を縫うように進む歩き遍路道が現れてきましたが、表示や道標がしっかりしていましたので迷うことなく進むことができました。車は絶対通れないよねと思うと少々楽しくなりました。 畑の脇の未舗装道路からアスファルト道に移り、小高い丘に向かいます。 弘法大師のオムツを納めたと伝わる『弘法大師おむつき堂』なる脇を通ってさらに上って行きます。 歩き遍路道は再び未舗装道路になり、トレイル状になります。 しばらく進み牛舎の脇を通って、13時10分、18恩山寺に到着しました。 子どもの供養や苦しみから解放して欲しいといった願いが込められた千体地蔵尊です。 18恩山寺を打ち終え、17井戸寺へ向かう最初の歩き遍路道は、18恩山寺を下る未舗装道路でした。 その後は、県道135号線、国道318号線沿いの歩き遍路道を20km近く歩きます。 途中コンビニや百均でロウソク、線香、ライター、非常食、食料品等を調達しました。 徳島市の繁華街の裏通りを通り、ひたすら都会のコンクリートの上を20km近く歩き通しました。 背後から荷物を一つひとつ捨て去り、身も心も軽やかにすべしとの弘法大師さまの声が聞こえたような ・・・ 合掌 薄暗くなった17時41分、快活CLUB徳島蔵本店にようやく到着しました。 今夜から明日にかけ雨が降りそうなので、次の17井戸寺に最も近いネットカフェに宿をとりました。
天候により連泊もあるかなと思っていましたが、明日は降っても小雨程度のようですので、17~13の札所を打ち、植村旅館という民宿に泊まることにしました。幸い予約を取ることもできました。 今日はネットカフェですので、シャワーと洗濯をし、久しぶりにソフトクリームとジュースを堪能しました。 令和2年四国歩き遍路(逆打ち)回想録 メニュー画面へ
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