2018年5月31日木曜日

H30博多唐津ウルトラ完踏記

 平成30年5月27日(日)、博多唐津ウルトラ(ジョグトリップ)に参加してきました。

 下図のトラックログのように、福岡県福岡市博多をスタートして、佐賀県唐津市唐津城で折り返してくる全長106kmのコースです。
 ほぼ海岸沿いを走る私にとって苦手な平坦なコースです。
 また、福岡市内は、コース目印の白線が引いていないので注意が必要です。実は、復路で、道筋を一本間違えてしまいました。

 

 

 宮崎を26日(土)の01時頃出発し、SAで車中泊し、午前中に山口県下関市の母を見舞いに行きました。
 昼過ぎに、博多に住んでいる息子のアパートに転がり込み、食事と睡眠をとり、24時のスタートに備えました。
 23時少し前に、スタート場所「承天禅寺門前」に徒歩で向かいました。

 ほどなく承天禅寺を確認し、集合場所を探していると、同じ目的の4~5名の集団と遭遇しました。
 多分、向こうだろうと承天禅寺を半周したところで、ジョグトリップの旗を確認しました。
 ゴールでも迷ってしまいましたが、集合場所は、ちょっと分かりづらかいので、事前にしっかり調べておくと良いですね。

 

 一週間前の天気予報ではシャワーラン覚悟の状態でしたが、直前の予報は晴天、最高気温が31度となり、今度は熱中症が危惧されそうでした。
 また、早朝の気温は15度の予報です。海岸沿いを通るので、海風と相まって体感温度はもっと低くなるかも知れません。
 あれこれと、直前まで、装備や服装で悩みましたが、折返しの唐津城に荷物をデポジットできるとのことで、これをうまく活用して装備品等を入れ替えることにしました。

 スタートまで、少し時間があったので、コンビニに走り、おにぎり2つ購入して食べました。

 スタート10分前に、開会式が行われました。
 ジョグトリップ参加3回目と言うことで、紹介がありました。
 また、ここで、3週間前萩往還でご一緒したK氏に再びお目にかかることができました。
 K氏によると、例年50名程度の参加だけど、今回は多いとのことでした。名簿を確認してみると88名のエントリーでした。

 27日(日)00時ジャスト、承天禅寺門前をスタートしました。
 しばらく博多の街中をK氏と一緒に走って行きました。
 日付が変わったばかりの時刻ですから、まだまだ多くのお客様で賑わっている屋台の脇を通って行きます。

 博多の街中を抜けて行くと歩道が狭くなり、且つ路面の起伏が目立つようになりました。
 今回も光量の高いヘッドライト装着して正解だと思いました。
 「生の松原」近くになると、海岸沿いになり気温も下がってきましたが、まだまだ、汗が止まらず、バッグを背負っている背中はびっしょりでした。

 01時52分、14kmのオアシス(無人エイド)に到着しました。
 オアシス食は、カッパ巻き2個でした。
 カッパ巻きは、美味しかったのですが、胃腸が刺激され、お腹が急速に減ってきました。

 しばらく走っていると、汗ふきに使用していたバンダナを落としたことに気付きました。
 そこで、コンビニで小用し、ハンカチを購入することにしました。
 02時24分、その旨話し、K氏には先に行ってもらうことにしました。

 ところが、コンビニで用事を済ませ再び走り出したときには、真っ直ぐ行けば良いものを何故だか90度南下してしまいました。
 100m程コースアウトした後に、地図ロイドで間違いに気付き本コースに復帰しました。
 そんな何やかんやで、お腹もすっかり減ったので、03時ジャスト、道沿いのすき家で牛丼をいただきました。

 03時22分、23kmのオアシス(無人エイド)に到着しました。
 オアシス食は、コーヒー大福でした。
 甘くて、美味しかったです。

 05時09分、34kmのオアシス(無人エイド)に到着しました。
 オアシス食は、いなり寿司2個でした。

 05時38分、福吉駅を通過しました。
 そう言えば、K氏が、福吉駅のことを話されていたな~?
 ということで、写メ撮ったけど、話された内容を思い出せませんでした。
 でも、「福」「吉」と、なかなか縁起の良い地名だなと思いました。

 福吉駅直ぐ脇の踏切を渡った時の朝日です。
 05時40分、明るくなってきました。
 快晴です。暑くなりそうです。

 本コース唯一の登りです。
 100mと50m程の登りが続きます。
 ゴルフ場入口がみえたら、100mの登りピークとなります。

 100m程のピークからの下りは、分岐が込み入っていますので白線が頼りのコースです。
 一度、海岸沿いの集落まで下りて、再度50m程のピークに向かいます。
 やはり、アップダウンの方が僕にとっては楽しいですね。

 周囲が明るくなり、前後の参加選手も確認できるようになりました。

 唐津湾が見えてきました。

 佐賀県に入ってきました。

 06時58分、46kmのオアシス(無人エイド)に到着しました。
 オアシス食は、コーヒープリンでした。
 甘くて、美味しかったです。

 虹の松原です。約5kmほどあります。
 コンクリートの路面と違って、ふかふかとした松葉の絨毯が脚を優しくいたわってくれました。

 ここ虹の松原で、復路の選手と交差し始めました。
 そんな中、復路のK氏にやっと会うことができました。
 K氏は、唐津城エイドで着替えたらしく、はつらつと松林を疾走されておられました。素晴らしい!!

 松林を出るとほどなく唐津城が見えてきました。
 折返は、唐津城です。もう目の前です。

 唐津城に通じる「まいずる橋」から、沖を眺めるとこんもりとした高島が唐津湾に浮かんでいます。
 この高島に、宝くじの高額当選者で有名な宝当神社が祭られています。  早速、歩みを止めて「まいずる橋」の上からでしたが、宝当神社をお参りしました。

 07時53分、53kmの唐津城オアシス(折返し)に到着しました。
 ほとほと疲れはて、シューズを脱ぎ捨て、裸足になって15分ほど、奥の影になっている坂で横になって休みました。
 その後、皮膚保護クリームを足に塗り、ソックスを替え、不要になったヘッドランプ類をデポジットしました。

 オアシス食は、押し寿司でした。
 食事の後は、日焼け止めクリームをたっぷり塗って、08時25分頃、復路に旅立ちました。

 復路の虹の松原の5kmは、足に優しいだけでなく、陽射しを遮ってくれました。
 また、松林の中を縫うように進むコースは、単調な直線コースにはない走る楽しみのようなものがありました。

 松林を出ると容赦なく陽射しが襲ってきました。
 お決まりのガリガリ君を早速購入しました。
 どうやら、復路は食べ歩きになりそうです。

 09時34分、60kmのオアシス(無人エイド)に到着しました。
 オアシス食は、魚ロッケでした。
 この魚ロッケ食べ応えがあり、飲み物をお代わりしながら2枚食べ終わるまで5分くらいオアシスに滞在してしまいました。

 唐津湾に別れを告げて、本コース唯一の登りに向かいます。
 復路は、50mの登りの後に100mの登りです。
 平坦な道より、アップダウンの方が退屈しないし、今は陽射しを避ける木陰があることが何よりです。
 海岸沿いの道を走ったり歩いたりしながら、木陰の登りを目指して先を急ぎました。

 50mの登りで、車を避けるために道路端の崖で待機していると、「何処から何処に行くの?」と運転手に質問されました。
 「0時に博多をスタートして、唐津城で折り返して、再度博多に戻る106kmの大会です。」と告げると、目を丸くされ、「怪我することなく、頑張ってな!!」とエールをいただきました。

 登り区間を過ぎると、陽射しを遮ることの無い平坦な道がうんざりするくらい続きました。
 11時36分、72kmのオアシス(無人エイド)に到着しました。
 オアシス食は、マーコットプリンでした。

 13時08分、お腹が空いたので、80km付近のコンビニで、ざるそばをいただきました。
 残りは、26kmです。歩き通しても、19時までには着くでしょう。

 13時54分、83kmのオアシス(無人エイド)に到着しました。
 オアシス食は、桃の水大福でした。

 15時27分、92kmのオアシス(無人エイド)に到着しました。
 オアシス食は、プチトマト3個以上でした。ですから、5個いただきました。ちょっと満足しましたね。
 写メは忘れました。
 残り14kmです。

 いよいよ、博多の街中に入ってきました。
 ここらで、大変なことに気がつきました。地図ロイドを入れているスマホがバグってバッテリーが一気に少なくなっているのです。
 唐津城では、ほとんど減っていなかったので、バッテリーの交換もしなければ、予備バッテリーも置いてきました。

 ほぼ、一直線ですが、博多の街中にはコース目印の白線はありません。
 ゴール直近が心配でしたので、5km前ぐらいから500m刻みでGPSを作動することにしました。
 GPSに頼らず、マップで走れるようにならないと不測の事態の時に困りますね。
 でも、次も地図ロイド頼みでしょうね(-_-;)

 また、街中に入るとやたら信号待ちが多くなりました。
 歩いて間に合うと思っていましたが、信号待ちがとんだ誤算になりそうで少々慌てました。
 博多の人混みをかき分け、最後は関門時間とスマホのバッテリー切れとの戦いでした。

 18時22分、何とか時間内にゴールしました。
 ゴール写真とインタービューを受けた後に、「バンダナ落としませんでしたか?」と尋ねられビックリ。
 誰かが拾ってくれたんですね。ありがとうございました。

 その後は、博多の息子のアパートで汗を流して、小一時間小休止した後、宮崎に向かいました。
 高速に入ったら、直ぐにSAで、食事と車中泊。食っちゃ寝を何度も繰り返し、28日(月)の8時過ぎに宮崎の自宅に到着しました。

備忘録
 1 平地でゆっくりで良いので歩かず走れる身体をつくろう。
 2 暑熱馴化に日頃から取組、暑さに強い身体をつくろう。
 3 地図を読みこなす力を付けよう。

2018年5月15日火曜日

H30萩往還マラニック250km完踏記その7

 陶芸の村公園の坂を駆け下り、松陰大橋を渡り、警察署前を左折。
 B140km、C70km部門の選手と次々と交差し、エールを交わしながら進みます。
 さらに椿大橋を渡り、跨線橋を渡ると村田蒲鉾店は、すぐそこです。


 萩往還A250km(28/32)村田蒲鉾店
 走行距離 = 220.6km 
 残り距離 =  30.5km 
 目標時刻 =  08:30 ~ 11:33
 通過時刻 = 不明(09:50頃と思われる。)
 関門時間 =  15:00 
 
 エイドでは、ドリンクをいただきました。
 陶芸の村公園でトイレに行きそびれましたので仮設トイレを利用させていただきました。
 小用もさることながら、じ病が ・・・ でした。
  
 残り30kmです。しかし、今からが本大会最大の難所萩往還道です。
 次は、6.3km先の明木です。

 登り坂をトレランポールを使いながら、早歩きで登っていきます。
 前方より、B140km、C70km部門の選手が疾風のごとく駆け下ってきます。
 「ナイスラン!」、「ファイト!」と大声でエールを送りながら、自分自身を鼓舞していたように思います。

 途中私設エイドが幾つかあり、フレンチトーストや梅ゼリーを美味しくいただきました。
 それにしても、暑くなりました。先が思いやられます。

 暫く行くと、いよいよ萩往還道の入口の山登りになりました。
 B140km、C70km部門の選手が前からも後ろからも勢い良く走ってきます。
 狭い山道を譲り合って進みます。

 しかし、林の中に入ると、直射日光が遮られ、しばし涼が得られ生き返った思いでした。

 それもつかの間、直射日光を一切遮る場所のない明木川の河川敷を進んで行きます。
 ほぼフラットなコースになり、200歩走っては、50歩歩くを繰り返し明木の町が近づいてきました。


 萩往還A250km(29/32)明木
 走行距離 = 226.9km 
 残り距離 =  24.2km 
 目標時刻 =  09:40 ~ 12:49
 通過時刻 =  10:51 

 エイド奥の水道で頭から水をかぶり、顔を洗いすっきりさせました。
 その後、トイレを済ませ、ドリンクと明木饅頭をいただきました。 

 次は、険しい一升谷と標高405mの釿ノ切峠、標高342mの千持峠を超え、9.9km先の佐々並です。
 スクイズボトルに、飲料だけでなく身体を冷ませるように水道水を詰めました。
 祭で大勢の人で賑わっている明木の町外れを左折し、いよいよ一升谷です。

 トレランポールを使いながら黙々と登って行きます。
 何処まで行っても終わらない登りにうんざりしながら登って行きます。
 それでも、なんとか十合目をクリアしたと思ったら、直射日光の厳しい国道に追い出されます。

 暑さで思考力が全く働かず、前の選手をただ追うように走行しました。
 途中幾つかの私設エイドで冷たいドリンクをいただき、なんとか走行できていたように思います。ありがとうございました。
 それにしても、釿ノ切峠、落合の旧道、千持峠、こんなコース在ったのかい、在ったよね、などとフラフラしながら、険しい山道や沢、田圃などの懐かしい景色を楽しみながら進んでいました。

 なんとかすべてのトラップをクリアし、佐々並の町に下りてきました。
 佐々並橋を渡りエイドは目の前です。
 到着直後、何故だか、選手もスタッフも地域の方もわいわい集い記念写真を撮っておられ凄く賑わっていました。


 萩往還A250km(30/32)佐々並
 走行距離 = 236.8km 
 残り距離 =  14.3km 
 目標時刻 =  11:40 ~ 14:51
 通過時刻 =  13:00
 関門時間 =  16:00 

 エイドでは、ドリンクとフルーツをいただきました。
 豆腐屋さんは辞めたけど、大会に併せて佐々並豆腐が出るとか出ないとか噂になっていましたが、佐々並豆腐はなかったような気がします。
 佐々並豆腐美味しかったんです。なんか、ひとつの時代が終わったような気がして寂しかったです。

 次は、萩往還最高所、標高545mの板堂峠へ向けて、7.1km先の夏木原キャンプ場です。
 その前に、上長瀬の農家のおばちゃんの草餅がいただけると最高ですね。
 などと、目標を草餅に定めて佐々並を出発しました。

 神社の横を抜けて国道262号線に入るとじりじりとした直射日光に耐えながら、トレランポール使ってひたすら上って行きます。
 炎天下の坂道をただただ上り、幾つかのカーブを曲がってゆきます。
 首切れ地蔵前に下る道の私設エイドで冷たいドリンクをいただいたときは生き返ったような気持ちになりました。ありがとうございました。

 さらに進んで県道62号へあがると、また、直射日光に耐えながらの上りです。
 またもや、炎天下の坂道をただただ上ってゆきます。
 ランナーが一列になってガードレール脇を黙々と上って行きます。

 じりじりとした暑さと登り坂に悪戦苦闘していると、14:07、念願の上長瀬の農家のおばちゃんの草餅です。
 車の往来を見定め、道路向かいのおばあちゃんちに向かいます。
 H27年はここで、コーラをいただきましたが、草餅作りは一時辞めていたので食べることはできませんでした。
 今年は、ラスト萩往還ということで草餅の振る舞いを再開してくださいました。

 伝説の草餅をいただき、最高の気分になりました。
 イスに座って、暫く草餅を堪能させていただきました。
 勿論コーラもいただきました。この頃になってようやく胃腸が回復してきました。
 長い間のご支援に感謝を伝え、出発しました。本当にありがとうございました。

 後2kmくらいで夏木原キャンプ場なのですが、長い長い上りです。
 トレランポールを使って、じりじりと上って行きます。
 その脇を、元気なB140km、C70km部門の選手がA250km部門の選手に尊敬のエールを告げながら脇を通り抜けて行きます。

 そんな中、一人の女子選手が、走り去る際に立ち止まり「瑠璃光寺で完走する姿を待っていますので、ゆっくりと帰ってきてくださいね。」と微笑みながら言うのです。
 思わず「ありがとう!絶対完投するよ!」そして「ファイト!」と応えました。
 心の底からうれしくなりました。


 萩往還A250km(31/32)夏木原キャンプ場
 走行距離 = 243.9km 
 残り距離 =   7.2km 
 目標時刻 =  13:10 16:22
 通過時刻 = 不明(14:40頃と思われる。)
 関門時間 =  17:00 

 エイドでは、美味しいフルーツポンチをいただきました。
 ここのフルーツポンチ生き返るんですよね。最高です。
 さあ、あと一踏ん張りです!!

 萩往還最高所、標高545mの板堂峠への登りは、あと少しです。
 これを越えれば、後は基本的に下りです。
 ゴール香山公園・瑠璃光寺まで7.2kmとなりました。
 下りの萩往還道は、石畳に十分注意する必要があります。

 ほどなく、板堂峠に達しました。
 多くの方々が、応援に来られていてエールをくださいます。
 片手を挙げてエールに応えます。

 スタッフさんに、道路から石畳の階段を登るよう促され、お礼を告げて一歩一歩登ります。
 旧萩往還道を暫く進みます。
 最後の登りを終わると、後は基本下りです。
 何度か、スタッフさんに石畳の階段や道路の横断を支援され、いよいよ急激な石畳の下り坂です。

 歴史遺産なんでしょうけど、こんな危険な石畳、何の為につくったんだと思いながら注意深く先を急ぎます。
 ・・・と、ピョンピョンと楽しそうに石畳を脱兎のごとく飛び跳ねてくる女子選手に遭遇。
 本当に楽しそうに下って行くのです。あっぱれです!!

 これでもか、これでもかというくらいの石畳を下っていくと、天花畑の案内が出てきました。
 石畳も最終盤です。
 林を抜け、明るくなった石畳を抜け、一の坂ダムが見えてきました。

 残りは2kmぐらいです。
 ダム脇の急峻な下り坂を駆け下る元気もなく、もはや駆け下る必要もなく、炎天下をとぼとぼと下って行きました。
 暑さに安心感と安堵感が入り交じり、まぶたが塞がり朦朧と下って行きました。
 ・・・ と街路樹に激突。

 はぁっと目を覚まし状況を確認。
 でも、直ぐに無性に眠くなるんです。
 ゴール直前に、ある意味危険な状態です。

 ふと、後ろを見るとA250km部門の白ゼッケンを着けた選手がやはり歩いて下ってきます。
 その選手を待ち、ゴールまで会話しながら行くことにしました。
 なんと、その選手のナンバーは「288」、小生は「88」、お互い末広がりの良い番号だと言うことで意気投合しました。

 木町橋北詰を右折し、瑠璃光寺は目の前。
 彼が、ウィニングランをするというものだから、仕方なく走り出すと、これが最高でした。
 参道には多くの方々が集まり、エールを送ってくれます。
 どこにそんな元気が残っていたのか、右に左にハイタッチをしながら、瑠璃光寺のゴールまで一気に駆け上がることができました。


 萩往還A250km(32/32)香山公園・瑠璃光寺
 走行距離 = 251.1km 
 残り距離 =   0.0km  
 目標時刻 =  14:30 ~ 17:51
 到着時刻 =  16:10
 関門時間 =  18:00 

 ゴールテープ前で、記念撮影をしていただき、チェックシートのチェック。
 完踏メダルを首にかけていただき、完踏証をいただきました。

 ついに萩往還A250km部門を平成27年度に続き2度目の制覇となりました。
 これで、2勝1敗の勝ち越しです。
 スタッフ、ボランティア、応援をいただいた皆様方ありがとうございました。

 瑠璃光寺入口のたつみや商店さんでソフトクリームをいただき、暫く完踏する選手にエールを送りました。
 安心すると睡魔と痛みが襲ってきました。
 そこで、山口育児院のグランドにデポジットしていた荷物を受け取りに行きました。

 油谷中と宗頭にデポジットしていた荷物を受け取り、山口図書館の駐車場に向かいました。
 デポジットしていた2つの荷物とバック、トレランポールなどを後ろに詰め込み、今日の宿泊場所セントコア山口を目指しました。
 ほどなく到着し、着替えなど必要な荷物だけ抱えて受付に向かいました。

 受付を済ませ、部屋にあがると、着替えセットを持って地下の大浴場に向かいました。
 宗頭文化センターで着替えた衣服をビニル袋に詰め込み、キズパワーパッドを剥がし、いざ入浴です。
 頭からお湯をかぶり、心底生き返ってくるのが良く分かります。

 たっぷりの湯船に浸かり、目をつぶると、まどろんで眠りそうでした。
 そこで、温泉は明日の朝楽しむことにして急いで身体を洗い揚がることにしました。
 足に痛みはあるものの、まめなどできてはいませんでした。

 何時ゴールするか分からないので、夕食は頼んでいません。
 近くのコンビニでつまみ、夕食、ビール2缶を購入し、部屋で一人で乾杯しました。
 ・・・と、いつの間にか爆睡して、12時過ぎにもう一度一人乾杯して、遅い夕食を撮りました。

 次の朝は、5時半に起きて、6時から温泉を楽しみました。
 7時からの朝食は、バイキングでしたが、昨日までの胃の不調が嘘のように、これでもかというくらい食べました。

 8時過ぎに、チェックアウトして帰路に向かいましたが、昨年度はここで、完踏できない悔しさで、1年後の部屋の予約をしたのが思い出されました。
 部屋の予約をする必要がなくなってしまったことが、何だか寂しく感じられました。

 

 

 

 ガーミン(vívoactive® HR)のデイリーサマリーです。(H300502)

 ガーミン(vívoactive® HR)のデイリーサマリーです。(H300503)

 ガーミン(vívoactive® HR)のデイリーサマリーです。(H300504)

 

 エプソン(MZ500)のワークアウト詳細です。
 (前半176km 瑠璃光寺 ~ 宗頭文化センター)

 

 

 エプソン(SF710)のワークアウト詳細です。
 (後半75km 宗頭文化センター ~ 瑠璃光寺)

 (インドアモードになっていたので、GPSのデータ無し:地図情報がありません。)

2018年5月13日日曜日

H30萩往還マラニック250km完踏記その6


 萩往還A250km(20/32)宗頭文化センター
 走行距離 = 176.2km 
 残り距離 =  74.9km 
 目標時刻 =  22:00 ~ 00:44
 到着時刻 =  00:25
 関門時間 =  04:00 
 記帳・荷物受取。


 食事は、味噌汁とおにぎりを美味しくいただきました。
 と、報告したかったのですが美味しそうな食事を前に、ダッシュしたせいもあるのかムカムカして食事をお断りしてしまいました。

(今回写メは撮り忘れていますので、H29の写メで代用です。)

 雨で湿った衣服を取り替えるためデポジットしていた荷物を受け取り、着替えセットを取りだしお風呂に駆け込みました。
 脱衣場でフラフラしながら、油谷中から身に付けてきた衣服を脱ぎ去り、ビニル袋に詰めました。
 座り込んでソックスを脱ぐと、キズパワーパッドを一枚一枚剥ぎ取りました。
 幸いにも、まめはできていませんでした。

 脱力感満載で浴室に向かい、かけ湯をいただくと、お湯の温かさが神経を伝わって全身を駆け巡っていくのが良く分かりました。
 さらに、頭らお湯をかぶると、身体全体にリフレッシュ感が蘇ってきました。
 ゆっくりと湯船に身体を沈め、この後のことを考えました。

 宗頭を1時に出発したとして、残り約75kmのすべての区間を毎時5kmで歩くと15時間ですのでなんとか完踏できそうです。
 しかし、萩往還道の上りも下りも、毎時5kmを維持できるかというと難しいものがあるでしょうし、昼間の暑さも気になるところです。
 いずれにせよ、宗頭に長居は無用だという結論に達しました。

 着替えを済ますと座敷にもどり、キズパワーパッドを一枚一枚丁寧に貼り付け、インナーソックスと通常のソックスをキズパワーパッドがめくれないように慎重に重ねました。
 さらに、両膝にテーピングを施しました。

 また、ヘッドランプとスマホのバッテリーを取り替え、GPSウォッチを交換しました。
 実は、後から気付くのですが、このGPSウォッチを起動したときにGPS取得を待たずにインドア設定でスタートさせたため、残念ながら宗頭から後のログにGPS情報が抜け落ちることになってしまいました。

 さらに、この後は疲れ切ってしまい、写メを撮る元気もなく、情報が極端に少なくなっています。
 よって、正確な時間や場所の特定が不明確なままの記載になっている部分が多数存在することになります。

 荷物を整理し、出発する準備を整え、お味噌汁だけいただくことにしました。
 お味噌汁の塩気と香りが口一杯に広がり、幸せな気持ちになりました。
 口と喉は最高に幸せとなったのですが、胃は全く受け付けなく、残念ながら手洗いで吐き出してしまいました。スタッフさんごめんなさい。

 出発時刻 = 01:15

 スタッフさんにお礼を告げ、荷物を預け、雨が止んでいることを確認して出発しました。
 次は、3.3㎞先の藤井商店です。

 宗頭文化センターを右折して、交通整理をしていたスタッフさんにお礼を告げ、地図ロイドのGPS取得を確認しながら歩き始めます。
 スマホがなかなかGPS信号を取り込まないことにイライラしながら進んでいると、後方からスタッフさんの声が響きます。
 振り返ると、前方二股の道路の右側を走行するように教えてくださっていたのです。

 スマホがGPS信号をなかなかキャッチしないものですから、地図ロイドも現在位置を示すことができず迷子状態でした。
 説明会でも、この道の左側を進んで、とんでもなくコースアウトした事例が紹介されていたことを思い出しぞっとしました。
 スタッフさんにお礼を言って、右側の道をチョイスしました。その後程なくGPS信号を取り込み地図ロイドが道案内をし始めました。

 深夜のコース、路面は雨に濡れ、湿った寒気が少々おどろおどろしい雰囲気でした。
 一人で走行していることに少々不安になったのか、遙か前方のチカチカバッチの集団を何時しか追いかけていました。
 4~5名の集団に追い付くと、程なくチェックポイントが近づいてきました。
 チェックポイントが近づくと、集団を抜け出し誰よりもはやくチェックしていました。


 萩往還A250km(21/32)藤井商店
 走行距離 = 179.5km 
 残り距離 =  71.6km 
 目標時刻 =  23:00 ~ 02:58
 通過時刻 =  不明(02:00頃と思われる。)
 CP09 

(残念ながら写メなし。)

 昨年度は、宗頭でリタイアしましたので、ここから先は、平成27年度以来です。
 これから先は、真っ暗で急峻な林の中を、標高231mの鎖峠を越えて、9.1km先の三見駅を目指します。

 そういえば、平成27年度は、鎖峠を超えたら、三見駅まで、一気に駆け下りましたね。
 途中、私設エイドにお世話になりました。また、三見駅直前でコースアウトしました。
 そんなことを思い出しながら、林の中を登って行きました。

 先行する選手のチカチカバッチを目視したので、トレランポールを使って一気に追い付きました。
 沢から冷たい風が吹き揚げ出しました。
 ウィンドブレーカーを着用しようかと迷いましたが、せっかくの先行のランナーに遅れをとりたくないのでそのまま走行しました。

 寒さを我慢しながら、先行するランナーに黙々と引っ張られて付いていくと、ほどなく国道191号線に到着し左折。
 鎖峠のピーク(231m)に到着したら、一気に駆け下るぞ・・・と構えていましたが、なかなかピークに達しません。
 鎖峠のピークは、先程の左折地点より、1.1km先なのですが、H27の感覚では直ぐだったという誤った記憶が邪魔をしました。

 先行するランナーともピークがやけに遠いですねと会話しながら先を急ぎました。
 程なく鎖峠の看板が現れ、道路の先が弧に隠れ、明らかにピークに達したようです。
 こうなれば、しめたものです。予備のエンジンをフル回転して一気に駆け下りはじめました。

 幾つものグループに瞬時に追い付き、追い越していく感覚は最高です。
 気持ちの高揚とともにギアーはどんどんあがり、呼吸が激しくなってきます。
 どこかで、停止したいのですが停止するきっかけが掴めなく、私設エイドが早く現れてくれることを待ち望みながら駆け下っていました。

 2kmくらい駆け下ったところに私設エイドが開設されていました。
 変な意味、やっと止まれると思って、私設エイドに感謝しながらドリンクをいただきました。
 それから、さらに1km程駆け下ると、高架橋下に達し、ここからは、呼吸を整え、地図ロイドを起動させ、H27年度の時のように迷うことなく三見駅にたどり着く準備をしました。

 残り1.5kmぐらいです。地図ロイドをながめながら走行していると、またもや先行するランナーを発見。
 すぐさま、後を追いかけ、後ろをついて行きました。
 暫くして、民家横の路地を走行していると、ありがたいことに三見駅こちらの手作り看板が設置されており右折。
 奥まった左手に三見駅が現れました。


 萩往還A250km(22/32)三見駅
 走行距離 = 188.6km 
 残り距離 =  62.5km 
 目標時刻 =  00:40 ~ 4:55
 通過時刻 =  不明(3:20頃と思われる。) 
 CP10

(残念ながら写メなし。)

 エイドでは、ドリンクをいただきました。
 また、公衆トイレを利用させていただきました。
 持病の痔と肛門付近の皮膚が擦れてピリピリした痛みが走っていたので軟膏を塗りました。(恥ずかしいけど深刻な悩みなんです。)

 次は、細い道を通って、丘一つ越え、海岸沿いを通り、7.1km先の玉江駅前です。
 いよいよ萩の町です。本大会も終盤に差し掛かってきました。
 しかし、この区間もわかりずらいコースです。地図ロイドが道案内してくれるでしょう。

 地図ロイドで確認しながら、三見駅から先の細い道を走行していると男性2名、女性1名のグループが後方より近づいてきました。
 しっかりと、ジョギングしています。実力のあるランナーはこれなんだろうなあと思いながら暫く後ろを付いて行きましたが・・・途中で断念。
 やっぱり、200歩走っては、50歩歩くに戻ってしまいました。

 暫く進むと山の中に入っていきましたが、こんなに山の中が長かったかなとH27の記憶をたどりながら走行しました。
 山の中ではありましたが、まわりの山が低い為でしょうGPSの電波は着実に取得でき地図ロイドは正規のルートを通過していることを示していたので安心でした。
 そう言えば、H27では、この辺りで幻覚を初体験したのが懐かしく思い出されました。

 H27幻覚で見えていたガウディがデザインしたような奇抜なアパートは何処だったのだろうかと辺りを見渡しながら走行しました。
 しかし、軽自動車一台がやっと通れるくらいの両側に木々が迫っている狭くて真っ暗な道にその影さえ見当たりません。
 そうなんです。H27より1時間以上も早くこの区間を走行しているために、周りの風景は一切見えないのです。

 それに気付くと、完踏への期待が益々高まってきました。
 何時しか、丘のピークを過ぎ下り坂です。
 余力で駆け下り、線路を渡ると海岸が見えてきました。

 私設エイドでドリンクをいただき先を急ぎます。
 その後、2回ぐらい線路を横切り、断崖絶壁の海岸沿いを通り、トンネルを抜けると家並みが見えてきました。
 ようやく明るくなり始めた路地を随分進んだところに玉江駅がありました。


 萩往還A250km(23/32)玉江駅前
 走行距離 = 195.5km 
 残り距離 =  55.6km 
 目標時刻 =  02:00 ~ 6:24
 通過時刻 =  04:38
 
 やっと萩の町に出てきました。
 エイドでは、ドリンクをいただきました。

 何人かのランナーがイスに座ったまま仮眠していました。
 小生もイスに座って、暫くシューズを脱ぎ足を休めました。

 ここからB140km部門の選手と合流です。
 B140km部門の選手からA250km部門の選手に送られるエールと羨望の眼差しは、完踏への何よりのエネルギーです。

 次は、3.0km先の浜崎緑地公園です。
 辺りは、かなり明るくなってきました。
 常盤橋を渡り、ひたすら直進。
 200歩走っては、50歩歩くの繰り返しです。

 菊ヶ浜に入ると、朝の散歩をされていた地元の方から「どこから走ってきたの?」と問われ、「瑠璃光寺から、豊田湖、俵島、千畳敷、湯本温泉、青海島を巡り、今から、笠山にいって、萩往還を通って再び瑠璃光寺に戻る251kmの大会です。」と伝えると目を丸くされていました。

 浜崎緑地公園は、もう目の前です。


 萩往還A250km(24/32)浜崎緑地公園
 走行距離 = 198.5km 
 残り距離 =  52.6km 
 目標時刻 =  02:40 ~ 7:26
 通過時刻 =  不明(05:15頃と思われる。)
 CP11 
 あと1.5kで200km超えとなります。
 
 トレランポールを樹木に立てかけて、チェックシートをチェックし、トイレを利用しました。
 
 次は、8.9km先の虎ヶ崎・つばきの館(関門時間 = 13:00)です。
 美味しいカレーを目指して頑張ります。

 浜崎緑地公園を出発し、T字路を右折し、ふと何かおかしいことに気付きます。
 チェックシートをチェックした。なんだろうと自問自答してみます。
 トレランポールを樹木に立てかけたままにしてきたのです。

 往復約500mの無駄な走行をして、我が相棒のトレランポールを取り戻しました。
 萩往還道できっと役立つはずです。

 200歩走って、50歩歩くを繰り返して進みます。
 B140の選手から、次々と「お帰りなさい」、「頑張ってください」と声をかけられます。
 立ち止まることなんてできません。
 B140の選手のエールに「おはよう!」、「おつかれさま!」と応えながら、しっかり前を向いて進みます。

 笠山の急坂をトレランポールを使って登って行きます。
 エイドは、この山の真後ろです。
 今度は、急坂を下って、ぐるーと回るとつばきの館が見えてきました。


 萩往還A250km(25/32)虎ヶ崎・つばきの館
 走行距離 = 207.4km 
 残り距離 =  43.7km 
 目標時刻 =  04:20 ~ 08:59
 通過時刻 =  06:59
 関門時間 =  13:00 
 
 CP12・記帳
 
 フル5本分を完踏しました。残りは、44km弱です。


 美味しいカレーをいただきたかったのですが、胃が受け付けそうもなかったのでうどんをいただきました。

 今回は、しっかり食べることができたので、安心しました。

 食後、外のイスに座って、シューズを脱ぎ暫く足を休ませました。
 次は、8.3km先の金照苑・東光寺前です。

 つばきの館からの帰路は、少々トレイル状のコースを走ります。
 足裏は相変わらず、ずっと痛かったのですが、まめもできず膝も故障することなくここまで来ています。
 萩往還道のため、こんなところで故障したくないので慎重に進みました。

 笠山からの急坂を下り、道路に出たら、200歩走って、50歩歩くを実直に実行しました。
 良い天気になり、陽射しが強くなりました。
 ここまで来ると暑さによるダウンだけが心配です。

 途中コンビニで、アイスを買って一息つきました。
 東光寺まで、後2kmぐらいでしょうか。

 そうそう、今年は、東光寺に通じる小さな鉄製の橋が安全性に問題があるとのことで通行禁止になっており、200mくらいの迂回をすることになりました。
 コース全体251kmからみれば、小さなことなのですが、疲れ果てている身にとっては100mでも短い距離になってほしいものです。
 などと考えていると東光寺が見えてきました。


 萩往還A250km(26/32)金照苑・東光寺前
 走行距離 = 215.7km 
 残り距離 =  35.4km 
 目標時刻 =  07:30 ~ 10:41
 通過時刻 =  不明(08:45頃と思われる。)
 
 CP13 

(残念ながら写メなし。)


 エイドでは、ドリンクをいただきました。
 
 次は、0.9km先の陶芸の村公園です。

 0.9kmですから、急坂をトレランポールで登ると直ぐにエイドが見えてきました。


 萩往還A250km(27/32)陶芸の村公園
 走行距離 = 216.6km 
 残り距離 =  34.5km 
 目標時刻 =  07:40 ~ 10:51
 通過時刻 =  08:59
 
 CP14 


 エイドでは、ドリンクをいただきました。
 
 最後のチェックポイントです。チェックシートにすべてのチェックがなされたことを確認してウエストポーチにしっかり格納しました。
 
 次は、4.0km先の村田蒲鉾店です。

2018年5月12日土曜日

H30萩往還マラニック250km完踏記その5

 標高330mの千畳敷山頂より標高30mの麓へは、一気に駆け下りました。
 下りだけで4km近くありますので、残りは2km弱です。

 残りは、たかだか2kmなのですが、小生は平地に弱い、さらに暑さに弱いのです。
 千畳敷では強風のため震え上がるような寒さでしたが、平地に下りると日光が容赦なく照りつけ、じりじりとした暑さなのです。

 昨年度は、ここでフラフラしながら走行していたことがトラウマのように思い出されました。
 ラスト萩往還、必ず完踏する決意の元、苦しいときは、200歩走っては、50歩歩くを徹底しました。

 当たり前のことですが、立ち止まることなく、しっかり走行すると、ターゲットは見る見る近づいてきます。


 萩往還A250km(15/32)日置
 走行距離 = 131.2km 
 残り距離 = 119.9km 
 目標時刻 =  14:00 ~ 15:50
 通過時刻 =  15:25
 関門時間 =  18:00 
 記帳 
 

 エイドでは、元気のよい中学生ボランティアさんにカップ麺を作っていただきました。

 しかし、何故か、今回は食欲不振が続いています。
 せっかく作っていただいたカップ麺。残念ながら2口だけで残してしまいました。
 K氏も程なく到着し、美味しそうにカップ麺を食べていたのが羨ましかったですね。

 この後、標高86mの黄波戸峠を越えて、湯本交差点までの13.6kmです。
 この13.6kmがとんでもなく長いのです。
 昨年度も、暑くて、眠くて、疲れ果てて、意識が朦朧となってしまった区間です。

 気温が少し低めなことを除いて、今年も状況はさほど変わりはありません。
 そこで、「静ヶ浦のエイドで、仮眠を取る。だから静ヶ浦までは頑張れ!!」と自分自身に言い聞かせませた。
 また、K氏には、自分が足手まといになるので先に進むように告げました。

 歩いたり走ったりしながら黄波戸峠のピークをなんとか越えて、下りは余力で駆け下り、16時05分頃黄波戸漁港に到着しました。
 先行していたK氏と再び合流しましたが、体力はここまで、この先は小生苦手の平地が続きます。
 K氏の後ろ姿は、いつの間にか見えなくなっていました。

 単調なコースを、200歩走っては、50歩歩くを基本に延々と続けました。
 海岸沿いが、線路沿いに変わり、幾つかのアップダウンを繰り返し、町並みが見えてきました。
 17時ジャストに正明市交差点を右折し、残り4.5kmです。

 湯本温泉までのなだらかな登りを、少しでも走ろうとするのですが、強烈な向かい風に心が折れてしまいそうでした。
 唯一助かったのは、強烈な風のお蔭で暑さから逃れることができたことです。
 風に吹かれて歩いていると、暑さで鈍っていた思考回路が少しずつ復活してきました。

 正明市から湯本温泉への4.5km、過去2回は、身体がグダグダではあったが、道路向かいの復路の選手にエールを送るなど元気があった。
 今回は、食事がうまく摂れていないせいか、頭の中がぐらぐらして声を出す気力もなければ、走り出す気力もない。
 しかし、不思議なことに例年黄昏時の空がいまだ異常に明るい!?

 ひょっとして結構いいペースで走行しているのでは!?
 過去2回、暑さでグダグダになってしまう千畳敷の麓から湯本交差点までのコースを、今回は速度はのろいが立ち止まることなく確実に走行できたことが30分程度プラスになっていました。

 そう確信すると、湯本交差点までのラスト2kmは、向かい風に抵抗しながら、走りを部分部分に織り交ぜながら進むことができ、明るいうちにチェックポイントに到着することができました。


 萩往還A250km(16/32)湯本交差点
 走行距離 = 144.8km 
 残り距離 = 106.3km 
 目標時刻 =  16:20 ~ 18:25
 通過時刻 =  17:50 (H29 18:24 、 H27 18:26)
 
 CP07 
 エイドでは、ドリンクをいただきました。

 (今回写メは撮り忘れていますので、H29の写メで代用です。) 


 
 ここ湯本交差点から、折り返して、7.4km先の仙崎公園に向かいます。
 往路は、上りで向かい風でしたから、復路は下りで追い風です。
 少し稼がなくてはと、駆け出しましたが、すぐに軽い上りがあったので足が止まりました。
 過去2回は、正明市交差点まで、3~4回の歩きを入れながら、一気に駆け下りましたが今回は身体が動きません。
 きっと、餌切れ状態なのでしょう。食事がうまく摂れないと長丁場のマラニックはこうなってしまいます。

 ・・・と、なんと、K氏が隣にいます。何度目でしょうか、再びの合流にビックリポンです。
 でも、こんなところで、小生に付き合って、遅くなっては申し訳ないと先を急ぐように伝えました。
 基本下りで追い風なのに、何度も何度も歩きが入りながら、正明市交差点に18時30分頃到着しました。

 地下道を通って道路を横断し、仙崎公園は、ここから約3km先です。
 ほぼ平地ですから、200歩走っては、50歩歩くを繰り返して走行しました。
 過去2回は、いずれも早い時期に薄暗くなりヘッドランプを装着しましたが、今回は仙崎公園まで、ランプなしで走行しました。

 跨線橋を利用して山陰本線を渡ったら、残り1.7kmです。
 仙崎の海を感じながら白潟東を左折すると残り400mです。
 少し暗くなってきましたが、エイドは目の前です。 


 萩往還A250km(17/32)仙崎公園
 走行距離 = 152.2km 
 残り距離 =  98.9km 
 目標時刻 = 17:40 ~ 19:52
 通過時刻 = 19:17
 記帳
 残りの距離が100kmを切りました!!
 エイドでは、ドリンクをいただきました。 

 (今回も写メを撮り忘れています。)


 これから、標高86mの大日比峠を越えて6.1km先の静ヶ浦キャンプ場で折り返してきます。
 静ヶ浦キャンプ場のカレーを目指して頑張ります。

 このルートも、夜間走行で目標物がなく、寝不足と疲労困憊で思ったより時間のかかる場所です。
 今回は、上り早歩き、下り駆け足、平地200歩走って50歩歩くを徹底して走行しようと思います。
 また、カレーをいただいた後、ログハウスで小一時間仮眠させていただこうと思います。

 復路の選手とエールを交わしながら、黙々と進みました。
 少し、海風が寒かったのですが、眠くならないようにウィンドブレーカーは羽織りませんでした。
 また、本コース路肩が結構複雑でしたが、ヘッドランプの光が明るかったので、安心して走ることができました。

 過去2回は、コースのカーブが現れる度に幻のエイドを期待していましたが、GPSと地図ロイドでしっかり位置を確認して走行しましたので、気持ち的にも以外と早く到着することができました。


 萩往還A250km(18/32)静ヶ浦キャンプ場
 走行距離 = 158.3km 
 残り距離 =  92.8km 
 目標時刻 =  18:40 ~ 21:02
 到着時刻 =  20:17
 関門時間 =  22:00 
 CP08 
 
 食事は、カレーをおいしくいただきました。
 と言いたかったのですが、やっぱり体調不良です。2口くらいしかカレーが食べられませんでした。残念!!


 直ぐに仮眠用ログハウスの2階に登って、横になりました。幸いなことに2階には誰もいませんでした。
 ぼんやりと小一時間まどろみましたが、ラスト萩往還に脅迫され、これ以上休むことができませんでした。
 次は、6.1km先の仙崎公園へ再び戻ります。
 出発時刻 =  21:12

 往路の選手にエールを送りながら、上り早歩き、下り駆け足、平地200歩走って50歩歩くを徹底しました。
 少し仮眠すると意識がかなりしっかりしてきました。

 昨年度は、復路の仙崎公園エイドは、到着時刻が遅くほぼ撤収状況でしたので半分当てにせず走行していると、なんと今回はまだ活動中でした。


 萩往還A250km(19/32)仙崎公園
 走行距離 = 164.4km 
 残り距離 =  86.7km 
 目標時刻 =  20:00 ~ 22:23
 通過時刻 =  22:21
 記帳
  
 エイドでは、ドリンクをいただきました。 
 フル4本分を完踏しました。
 コース全体の3分の2を消化しました。
 
 
 次は、11.8km先の宗頭文化センター(関門時間 = 04:00)です。
 雨で目印の白線が消えいるでしょうから、地図ロイドを利用して走行するつもりです。
 ほぼ平地のコースですので、200歩走って、50歩歩くを徹底したいと思います。

 本コース、仙崎公園エイドから仙崎漁港をぐるりと回る約4km程がちょっと入り組んでわかりにくいのです。
 さらに、普通なら通りそうもない線路沿いの裏道を通るものですから神経使います。
 案の定、白線はかなり雨に流されていましたが、地図ロイドがしっかり案内してくれました。

 後は、ほぼ平地のコースをほぼ直線上に走行していきます。
 長崎の湾岸マラニックと違うのは、コース上にコンビニの数が圧倒的に少ないと言うことです。
 まあ、逆に言うと下手な寄り道で時間ロスが少なくなります。

 遅くても、200歩走って、50歩歩くを徹底するとターゲットは確実に近くなってきます。
 23時40分頃、本コース上唯一のコンビニ(171.9km)に到着し、アイスを購入し食べながら先を急ぎました。
 宗頭文化センターまでは、残り4.3kmです。

 空模様が少々不穏になってきました。遠くでの稲光が空を時折照らすようになってきました。
 宗頭まで後3kmを切った頃には、落雷も響いてきました。
 先を急ぎます。

 宗頭まで後2kmを切った頃でしょうか、雨が降り出しました。
 稲光と落雷は、どんどん近づき、さらに激しく雨が降ってきそうです。
 ここから結構走りました。

 しかし、雨も追いかけてきました。
 宗頭文化センター前の誘導灯が見えてきたときには、かなりの大粒の雨が落ち始めてきました。
 息を切らせて、ダッシュで宗頭文化センター玄関に飛び込みました。
 


 萩往還A250km(20/32)宗頭文化センター
 走行距離 = 176.2km 
 残り距離 =  74.9km 
 目標時刻 =  22:00 ~ 00:44
 到着時刻 =  00:25
 関門時間 =  04:00 
 記帳・荷物受取。

2018年5月11日金曜日

H30萩往還マラニック250km完踏記その4

 冷たい日本海の海風に身震いしながらも、美しい油谷湾の風景を楽しみながら、200歩走っては50歩歩くで着実に進んで行きました。
 真っ向から風を受けながら油谷大橋を渡り、海岸沿いのアップダウンを何度か繰り返すと、海湧食堂と油谷中学校跡が見えてきました。
 
 萩往還A250km(10/32)油谷中学校跡
 走行距離 =  87.1km 
 残り距離 = 164km 
 目標時刻 = 06:00 ~ 07:10
 関門時間 = 08:30 
 CP02・記帳 
 荷物受取

 先に、油谷中学校跡に行って、シートチェックと記帳を済ませ、デポジットしていた荷物を受け取りました。
 2階から3階に向かう階段に腰掛け、シューズとソックスを脱ぎ、雨と汗まみれになったズボンとTシャツを着替えてすっきりしました。

 次に、圧力でよじれてしまったキズパワーパッドを丁寧に剥がしました。靴擦れによる痛みはあるもののまめはできていませんでした。
 足全体をタオルで拭き水気を取り、新しいキズパワーパッドを小指、親指の付け根、かかとの内側に貼り付けました。
 その上から、新しいインナーソックスと通常のソックスを重ね、新しいシューズに履き替えました。

 作業をしながら、栄養ドリンクを飲み干し、バタバタと荷物の整理をしました。
 ほぼ、すべての着替えを行ったので気分的にもすっきりすることができました。
 しかし、ここで、優に20分以上経過してしまいました。
 急いで、海湧食堂に向かいました。

 


 萩往還A250km(9/32)海湧食堂
 走行距離 =  86.9km 
 残り距離 = 164.2km 
 目標時刻 = 05:40 ~ 7:10
 通過時刻 = 07:31
 フル2本分を完踏しました。
 コース全体の3分の1を消化しました。 
 
 7時30分を過ぎてしまいましたが、H27年度は、ここを7時51分に通過して完踏していますので可能性有りです。
 H27年度の記録を記載して良かったです。これがなかったら、半分諦めモードになっていたことでしょう。
 
 食事は、おいしいお粥をいただきました。 


 俵島までは、給水地点が無いのでしっかり飲料水の補給を行いました。
 次は、かなりのアップダウンに悩まされる11.2km先の俵島までです。

 爽やかで良い天気になりました。

 棚田と海もビューティフルです!!

 幾つものアップダウン、上りは我慢の早歩き、下りは一気に駆け足で進んで行きます。
 久津港の農協から、復路の選手と交差します。
 「おつかれさま~!!」などとお互いエールを送りながら進みます。

 大浦湾手前の知る人ぞ知るトイレ。
 利用させていただきました。
 トイレ待ちの時間を活用して、ここでトレランポールを組み立てました。

 俵島のアップダウンは、やっぱり尋常ではありませんでした。
 でも、トレランポールを使ってズンズン登って行きました。
 天気が良くなり、直射日光は結構暑かったのですが、時折冷たい風がふき良い雰囲気でした。


 萩往還A250km(11/32)俵島
 走行距離 =  98.5km 
 残り距離 = 152.6km 
 目標時刻 =  08:00 ~ 09:17
 通過時刻 =  09:17
 CP03
 
 通過時刻が計ったように向上してきました。

 後1.5kmで走行距離が100kmを超えます。
 次は、9.3km先の川尻岬・沖田食堂(関門時間 = 12:30)です。
 カレー目指して頑張ります。

 俵島です!!

 俵島のチェックポイントをクリアし、油谷島を一周して戻ってきたところです。
 きれいですね~

 往路の選手にエールを送りながら、幾つものアップダウンを上りは我慢の早歩き、下りは一気に駆け足で進んで行きます。
 
 久津港の農協脇のお店で、恒例のガリガリ君を購入しました。
 マラニックにガリガリ君はよく似合います。
 川尻岬・沖田食堂まで、4.1kmとなりました。

 急坂の上りはトレランポールを使ってズンズン登って行きます。
 暑くなってきました。陰を選んで進んで行きます。
 随分登った後、さらに随分上り、川尻までの最後の700mは、急峻な坂を一気に下ります。
 カレーを食した復路の選手とエールを交わしながら沖田食堂を目指します。


 萩往還A250km(12/32)川尻岬・沖田食堂
 走行距離 = 107.8km 
 残り距離 = 143.3km 
 目標時刻 = 09:40 ~ 10:58
 通過時刻 = 10:49
 関門時間 = 12:30 
 CP04・記帳 
 
 走行時刻が目標時刻内に収まってきました。
 食事は、カレーをおいしくいただきました。
 食事中はシューズを脱ぎ、足を少しでもリラックスさせました。

 これより、標高160mの畑峠を越えて、10.0km先の立石観音に向かいます。
 暑くなってきました。先が思いやられます。

 標高160mの畑峠を越えて、海抜0mの川尻漁港まで一気に下ります。(余りに急峻な坂で駆け下ることは小生には不可能です。)
 そして、大浜海岸沿いを移動していると、三度K氏と再会しました。
 K氏いわく、昨年度は川尻岬・沖田食堂でリタイアしたとのことで、それ以降のコースは初めてだということでした。
 この後、K氏とは、千畳敷までご一緒することになりました。

 海抜0mの大浜海岸から、また標高120mくらいの丘を越えて、立石観音に向かうことになります。
 上りは、トレランポールを使っての早歩きがやっとでした。
 ピークを極めると、下りは駆け足です。ほぼノンストップで立石観音に向かいました。


 萩往還A250km(13/32)立石観音
 走行距離 = 117.8km 
 残り距離 = 133.3km 
 目標時刻 =  11:30 ~ 12:58
 通過時刻 =  12:30
 CP05
 
 何時見ても立石観音は圧巻です!!

 漁港のトイレで小用を済ませ、顔を洗い、ドリンクを買い、向かいの商店でかき氷アイスをいただきました。

 次は、標高0mから、標高100m程度の峠を越え、さらに標高330mの千畳敷までの7.6kmです。
 急峻な坂道が続く、我慢のコースです。

 また、『龍宮の潮吹』で有名な『元乃隅稲成神社』が、アメリカCNNの『日本の最も美しい場所31選』に選ばれたこともあり、千畳敷への道路の上下線とも車が渋滞し、離合もままならない場所が多発しています。
 ランナーは、その渋滞する車を縫うように進まなければならないので最新の注意が必要です。

 そんなこんなを話しながら、立石観音から千畳敷へ向かって行くと、強烈な風が吹きまくっています。
 今までの心配に、さらにこの強風かよ~
 かなり試練のコースとなりそうです。

 急峻な登り坂と強烈な風に、誰一人走れるものはいません。
 ランナーが一列になって、車を避けながら急坂を登って行きます。

 1.5km程進んだ丘の上に、私設エイドが開設されていました。
 苦しーコースでのエイドは、何よりの応援になりますね。ありがとうございます。
 ドリンクをいただき先を急ぎました。

 このエイドの後が、まさに渋滞の車で大混雑になっていました。
 すり抜けて行くランナーも大変ですが、遅々として進まない車中では、ドライバーおよび家族の方々もイライラ状態ではなかったでしょうか。

 さらに、3km進むと千畳敷の中腹にも私設エイドがありました。
 残り3kmくらいでしょか。
 でも、最後の1.5kmが冗談でないぐらいの急峻な坂なんですよね。

 千畳敷の急峻な坂の入口に今年も氷が準備されていました。
 無人エイドになってはいましたが、ご配慮感謝いたします。
 バンダナで氷を包み、頭、首筋を冷やしながら走行しました。

 グダグダの歩きで、なんとか千畳敷に到着。
 まずは、公衆トイレで頭から水をかぶり、顔を洗ってすっきりさせました。
 次に、命の次に大切なチェックシートのチェック。
 そして、最後は千畳敷のソフトクリームです。


 萩往還A250km(14/32)千畳敷
 走行距離 = 125.4km 
 残り距離 = 125.7km 
 目標時刻 =  13:00 ~ 14:52
 通過時刻 =  14:30
 CP06 
 
 フル3本分を完踏しました。
 ここ千畳敷は、本コースの中間地点となります。
 残りは、125.7kmです。
 
 K氏と一緒にソフトクリームをいただきました。

 暑さと戦って到着した千畳敷でしたが、頂上は風がビュンビュンふきまくり、あっと言う間に体温が奪われ寒くなってしまいました。

 この後は、一気に駆け下り5.8km先の日置エイドに向かいます。