2017年5月23日火曜日

H29萩往還250リタイア記 その4

 平成27年度は、西寺交差点でトレランポールを準備し、はあはあと息を荒らげながら、坂道を上って行ったような記憶がしたものですから、今年もここで準備しましたが、序盤しばらくの間は、特に必要性を感じる部分はなく、急勾配が現れてからで良いと思いました。

 深夜、細かなアップダウンのある山道が15km程続く、このコースはうんざりしてきます。
 曲がりくねった林の向こう側に、萩往還のぴかぴかバッジを見つけると、安堵しながら、遅れを取るまいと少し急ぎ気味に走行します。

 足の痛みを堪えながら、エイドでのうどんを食べた後に、鎮痛剤を飲もうと、とにかく、上りはトレランポールに頼りながら、下りは駆け足で、黙々と我慢の走行となりました。

 暫く、進むと湖の端らしきものが見えてくるのですが、それから更3km余りあります。
 トンネルを抜けると、あと1kmぐらいです。

 豊田湖畔公園入口十字路に、ライトを持った案内の方が見えたら、残り500mくらいの上りです。

萩往還A250km_6/32_豊田湖畔公園
走行距離 =  58.7km 
残り距離 = 192.4km 
予定通過時刻 = 01:40 
実通過時刻 = 02:00 
関門時間 = 03:30 
CP01・記帳

 残りの距離が、200kmを切りました。

 食事は、温かいうどんとおにぎりをいただきました。美味しかったです。
 胃袋に、食べ物を入れたあと、鎮痛剤を飲みました。

 公園のトイレで用を足した後、自販機でドリンクを購入し、補給水をチャージしました。

 次は、8.4km先の俵山温泉です。

 お腹は満たされ、鎮痛剤を飲んだものの、一向に痛みは消えず、のろのろと豊田湖畔の淵を歩いていると、暗闇の中の湖が不気味に思えてきました。
 特に、湖畔を渡る橋は、怖くて自然に早足になっていました。

 県道34号線に出てからは、歩いたり走ったりの走行でした。
 バス停が見えるたびに、H27年度の大会では、確かここで選手が仮眠とってたよなあ・・・なんてことを思い出しながら、幾つかの小集団と抜きつ抜かれつしながら走行していました。

 俵山温泉の看板が見えて、程なくすると三叉路を右折し、ぐっと奥まったところが俵山温泉エイドです。



萩往還A250km_7/32_俵山温泉
走行距離 =  67.1km 
残り距離 = 184.0km 
予定通過時刻 = 03:00
実通過時刻 = 03:36 

 エイドでは、ドリンクをいただきました。
 少し寒くなって、上着を着ました。
 次は、12.7km先の新大坊です。

 出口の道を間違わないように、目印の白線をしっかりチェックしました。 
 また、3.5km先の砂利ヶ峠まで、我慢の上りです。
 その後は、日本海に向けて基本的にず~っと下り道です。

 砂利ヶ峠への上りを強く意識しますが、序盤は工事中のだらだらとした道路が続きます。
 道路右側半分が工事中の箇所で、前方の並走する選手を追い越すために、大きく左側走行した時、後ろから大会監察員さんが乗られた車が通られ、マイクで次回同じ状況を発見した場合は、失格にしますと注意されました。

 理由は、いかにあろうとも、マラニックは基本右側通行。ましてや右側半分が工事になってただでさえ狭くなっている道路、追い抜きは御法度ですね。「すみません!!」と頭を下げました。

 暫く進むと、砂利ヶ峠のこれでもかという急峻な上りが続きます。トレランポールを使って、はあはあと喘ぎながら、他の選手を随分抜き去りました。

 峠を超えると、基本下り。ココでしか走ることができないだろうと、一気に大坊ダムまでの5km余りを走りました。
 走っている間に、空が白み始めてきました。
 大坊ダムでは、私設エイドの方からドリンクをいただきました。
 ありがとうございました。

 以降は、下りは何とか走れるも、平坦な道以上は歩くのがやっとのような状況でした。

 新大坊エイドがまじかに迫っているのが分っても、早歩きがやっとでした。


萩往還A250km_8/32_新大坊
走行距離 =  79.8km 
残り距離 = 171.3km 
予定通過時刻 = 04:40 
実通過時刻 = 05:40

 真っ先に、公衆トイレに飛び込み、顔を洗って気分をシャッキリさせました。
 すると、無性にお腹が減ってきました。
 エイドで、とっても美味しい湯豆腐をいただきました。 

 空がすっかり明るくなってきました。
 次は、7.1km先の海湧食堂ですが、
 先にその200m先の油谷中学校跡(関門時間 = 08:30)に行き、CP02、記帳、荷物受取を済ませて朝食をとりたいと思います。

 

 国道191号線を右(西)に1kmちょっと軽く上り、右折して県道66号線を今度は1km下り、油谷大橋を渡ります。
 風光明媚な油谷湾を眺めながら、海岸沿いの小刻みなアップダウンを3つ4つと越えて走行します。

 最後の丘を越えた三叉路の向こうに交番、手前に海湧食堂、右奥に旧油谷中学校があります。
 順番は逆ですが、先に旧油谷中学校で、チェックを済ませて、海湧食堂で朝食を摂ります。



萩往還A250km_10/32_油谷中学校跡
走行距離 =  87.1km 
残り距離 = 164km 
予定通過時刻 = 06:00
実通過時刻 = 06:48 
関門時間 = 08:30 
CP02・記帳 
荷物受取。

 特に、着替えることなく栄養ドリンクを飲み干し、飴類を補充しました。
 フル2本分を完踏しました。
 コース全体の3分の1を消化しました。

 庭に出て、明るい場所で足を見てみると、大きな水ぶくれがはっきりと見えました。
 消炎軟膏を塗って、ずっと見ているとリタイアしそうなので直ぐにシューズを履きました。

 でも、後から考えると、ここで、というより、序盤の不調が出た2~30km地点で、インナーソックスを脱ぎ、テーピングすれば良かったものを!!
 ばかですね。この後、宗頭文化センターまでの90km位をこの状態で走行し続けます。
 痛みに耐えている自分が好きだったのでしょうね。まこっち、おばかさんです!!

 今回のリタイアの最大の原因は、これにつきますね。
 どんな状況においても、もう少し冷静に判断し、つまらないことにこだわること無く、最悪になる前に、最善を尽くす術を身に付けたいものです。
 猛省しました(^_^;)

 旧油谷中学校で、チェックを済ませたあと海湧食堂へ向かいました。


走行距離 =  86.9km 
残り距離 = 164.2km 
予定通過時刻 = 05:40 
実通過時刻 = 07:00

萩往還A250km_9/32_海湧食堂

 食事は、おいしいお粥をいただきました。
   平成27年度は、気分が悪くて食欲が出なかったのですが、今年は、お腹が空いて空いて、美味しくいただきました。

 次は、かなりのアップダウンに悩まされる11.2km先の俵島までです。
 俵島までは、給水地点が無いのでしっかり飲料水の補給を行いました。

  

 久津郵便局を過ぎ、農協前の三叉路を過ぎると、復路の選手に次々と出会います。
 「お帰りなさい」、「行ってきます」、「おつかれー」、「ファイト」、「おはようございます」・・・
 大声で、あいさつを交わしながら、元気玉にエネルギーを充填しながら走行します。

 大浦漁港では、予想していたとおり、私設エイドが2カ所と、H27年度にもお世話になった民家のエイドが開設されていました。
 俵島を一周する前に、私設エイドでドリンクをいただき走り始めると、ある選手から呼び止められます。

 なんと、H27年度に、宗頭文化センターより玉江駅まで一緒に走行した選手でした。
 気にはなっていたのですが、当時の私は自分が走行することが一杯一杯で行動を共にした選手の背番号さえ記録していなかったのです。彼は私のブログを見ていたとのことでお声がけくださいました。

 とっても嬉しい再会となりました。お声がけ、ありがとうございました。
 また、何と今回、彼の背番号は私の番号の1つ前、今度は、ばっちり記憶にとどめました。
 速報によると完踏をしているようで、とっても嬉しく思いました。

 1つ謝らなくてはならないことは、彼が俵島からの復路でお声がけくださったことに気付かず、往路の私は、走行しながら話をしたため、彼を2~30mバックさせてしまいました。申し訳なかったです。ごめんなさい。

 

 大浦漁港を過ぎると、いよいよ俵島を一周します。
 どこまでいっても、急峻な上り下りが延々と続くコースです。

 H27年度は、ここで、虚無僧のコスチュームで走っていた選手と抜きつ抜かれつしながら、何とかこの難所を克服しました。
 実は、今回、この時の選手にも再会することができました。


萩往還A250km_11/32_俵島
走行距離 =  98.5km 
残り距離 = 152.6km 
予定通過時刻 = 08:00 
実通過時刻 = 08:58
CP03 

 ビューは最高ですが、小刻みなアップダウンで疲れちゃいました。
 あと1.5kmで走行距離が100kmを超えます。
 今回も、トラックで給水してくださる名物おばちゃんに会うことはできませんでした。

 次は、9.3km先の川尻岬・沖田食堂(関門時間 = 12:30)です。
 カレーとビール目指して頑張ります。

 復路は、さらに急峻な上りと下り、上りは当然ですが、下りも足に負担がかかりすぎて、走ることはかないませんでした。
 何とか、俵島を一周し、今度は往路の選手と出会い始めます。みんな死力を尽くして走っています。
 お互い声をかけながら、元気玉にエネルギーを充填しながら走行します。

 大浦漁港では、H27年度でもお世話になった、民家の私設エイドでハーブティーをいただきました。
 ほんのりハーブの香りが漂い、元気をいただきました。
 ありがとうございました。

 アップダウンを繰り返し、農協前の三叉路までは、往路の選手とエールを交換しながら走行します。
 三叉路のコンビニでは、お決まりのガリガリ君を購入し、あと一踏ん張りです。

 

 農協の前の三叉路を左折して、川尻岬まで残り4kmです。
 緩やかな下りの後、上りが続きます。トレランポールを頼りに、ぐんぐんと登って行きます。

 上りきった三叉路を左折し、急峻な坂道を700m位下ったところに沖田食堂があります。
 ここでも、往路と復路の選手が交差します。
 声を掛け合いながら、エールを交換します。



萩往還A250km_12/32_川尻岬・沖田食堂
走行距離 = 107.8km 
残り距離 = 143.3km 
予定通過時刻 = 09:40
実通過時刻 = 10:57 
関門時間 = 12:30 
CP04・記帳 

 食事は、カレーをおいしくいただきました。
 胃腸は元気でしたが、気温が高くなったので、ビールは、今回は見送りました。

 また、足に再度、消炎軟膏を塗って、先を急ぎます。  これより、標高160mの畑峠を越えて、10.0km先の立石観音に向かいます。

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