2021年1月10日日曜日

令和2年四国遍路(高野山編)回想録 3日目

3日目 11月18日(水) 晴れ

石鎚山ハイウェイオアシス(7:00)-石鎚山ロープウェイ前駐車場(8:00)-石鎚登山ロープウェイ下谷駅(8:40)-石鎚山(奥宮 頂上社)(11:01)-中宮成就社(12:30)-石鎚登山ロープウェイ成就駅(13:40)-八幡浜港(17:40)-臼杵港(20:05)-自宅(23:30)

 



 

 5時頃には起きていましたが、石鎚登山ロープウェイの始発が8時40分でしたので、石鎚山ハイウェイオアシスを7時に出発しました。

 途中コンビニでおにぎりと麦茶を購入し、国道11号線、県道142号線、県道12号線を通って、石鎚山ロープウェイ前の民間の駐車場に8時頃到着しました。

 駐車場の女将さんにケーキとコーヒーのお接待をいただきました。

 車中で白衣に着替え、納経と登山に必要なものだけ持って石鎚登山ロープウェイ下谷駅に向かいました。

 途中に、石鎚教奥之院が祀られていました。

 石鎚山トレッキングのお客さん十数名と始発8時40分のロープウェイに乗りました。

 窓の外には、紅葉の大パノラマが拡がっていました。

 10分ぐらいで、標高455mの下谷駅から1300mの成就駅に着きました。

 雲一つ無いトレッキング日和です。

 空気が澄み、遠くの山々が見渡せます。

 案内表示に従って、奥前神寺(前神寺奥の院)の脇を通って上って行きます。

 この近くにリフト乗り場があり、それを利用すると標高1400mの展望台まで行くそうですが、今回は利用しませんでした。

 登山道は、表示もしかりしていて、よく整備された道でした。

 9時10分、標高1450mの石鎚神社中宮成就社に到着しました。

 石鎚神社中宮成就社は、下りでお参りすることにして、山門を潜って先に進みました。

 一旦ここから下りになります。

 登山道は、徐々に狭くなり、倒木や張り出した木の根を観ることができるようになりました。

 9時22分、この場所でお参りすると、石鎚山に登らなくても参拝を済ませる事ができるという『石鎚山遥拝の鳥居』に到着しました。

 つまり、この後のトレイルは険しくなりますよっていう前触ですね。

 案の定、うんざりするくらい丸太の階段が続きます。

 肩で息しながら上って行きます。

 寒いと思って着込んできましたが、天気も良く、上着を脱いでも汗が吹き出してきます。

 元自衛官で宮崎県に勤務した事もあるという男性と世間話をしながら上って行きました。

 石鎚山は、年に数回は登頂しているとのことでしたが、鎖場は一度もチャレンジしたことが無いとのことでした。

 また、天狗岳登頂にはなかなかチャレンジできなかったものの4、5回目の登山から仲間に誘われ登頂できるようになったとのことでした。

 天狗岳山頂からの、見晴らしは最高だとのことでした。

 9時57分、『試しの鎖場』に到着しました。

 石鎚山には、一から三までの三つの鎖場がありますが、『試しの鎖場』で問題なく上れるか試しましょうということですね。

 私は、『試しの鎖場』に挑戦することにし、元自衛官の彼とは別れました。

 まずは『試しの鎖場』の前で入念に靴紐を締め直しました。

 鎖は大きく重量があるので、体重を掛けてもびくともしません。

 つまり、鎖は安定しているので、ぶらぶらしている鎖を上るというイメージでは無く、安定した梯子を上っていくような感じです。

 さらに、鎖の輪っか部分が大きく、手や足を掛けて容易く上っていけます。

 これなら、問題ないと自信をもって上り始めました。

 しかし ・・・ 五歩登って後ろを振り返り、高所恐怖症だったことを思い出し断念(笑笑)

 ということで迂回路に進みますが、こちらも険しいトレイルです。

 ひと山越え、目の前に石鎚山山頂が見えてきました。

 10時16分、昔、まだ石鎚登山が容易でなかった頃はここで夜が明けるのを待ってから先に進んだという『夜明かし峠』に到着しました。

 遠くの山々が青く連なっていました。

 トレイルは更に険しくなり、石鎚神社注連柱と公衆トイレがある場所に到着しました。

 さらにその先は、急峻な崖に取り付けられた金属製の階段を幾つも上って行きます。

 「最後の登りは、こんなもんじゃ無いですよ。」と元自衛官の彼が言っていたのはこのことだったのです。

 ふと横を見ると、積雪が残っています。高いところまで来たものです。

 頂上間近の階段は、もはや断崖絶壁に取り付けられており、隙間から垣間見える遙か下界の風景を必死で無視し続けました。

 なんとか階段を登り切り、やっと地面に足を着けることができました。

 頂上は目の前ですが、あまりの高さに高所恐怖症の私の足はすくみます。

 断崖絶壁の最後の石段を、崖下を見ないで済むように崖とは反対側の端により、へっぴり腰になりながら上って行きます。

 11時1分、標高1982m、石鎚山山頂に登頂しました。

 山頂の奥宮頂上社に、手を合わせお参りさせていただきました。

 直ぐ脇に、天狗岳が天に向かう牙のようにそびえていました。

 トレッキングスタイルがバッチリ決まった若いカップル上ってきました。

 「凄い、こうなっているだ!」と石鎚山の山頂にしきりに感動しながら上ってきました。

 さらに、天狗岳を指さし、「いいね!」、「さあ、レッツゴー!」って、崖をひょいと乗り越え行ってしまいました。

 ・・・・ 

 この場に、立っているだけでへっぴり腰の私には到底理解できませんが、高所恐怖症ではない人は、なんてこと無いんでしょうね。

 私 ・・・ 天狗岳は、次回の楽しみにしました(汗)

 『試しの鎖場』を試さずに、元自衛官の彼と一緒に上ったら、天狗岳に行けたかもと後悔もしました。

 石鎚山の三ヶ所の鎖場を迂回する道は、断崖絶壁に架けられた透け透けの金属製の階段でした。

 高所恐怖症の私には十分な重圧です。

 下り階段を見て、何故登ってきたのかと後悔しました ・・・ が、もう遅い。

 下り階段を眺めながら、下って行くのを何度も何度も躊躇しました。

 『試しの鎖場』を試さずに、元自衛官の彼と一緒に天狗岳まで行ってしまったら、それこそ、いやこれ以上に身体は硬直し身動きできなかったのではと思うと、やっぱり、天狗岳に行かなくて良かったのではと思ったりもしました。

 とにかく、いくら躊躇しても埒が明かないので意を決して下り始めました。

 金属製の階段は、一歩一歩冷たい音がするのです。

 金属製の階段は、一歩一歩揺れるんです。

 下りの金属製の階段は、見なくても良い断崖絶壁の崖の様子が丸見えなんです。

 金属製の階段は左右で、上りと下りの取り決めが表記されていましたが、それを受け入れる心の余裕は全くありませんでした。

 上ってくる人がいないことを良いことに、すべて内側を利用させていただきました(汗)

 恐怖の階段を下りきったら、何故だか逃げるように下山して行きました。

 途中で、始発のロープウェイで一緒だったお客さんに沢山会いました。

 みなさん、もう下山ですかとビックリされていました。

 12時30分、中宮成就社に到着し、お勤めをさせていただきました。

 社務所で、御朱印と願い事が成就するというお守りをいただきました。

 ここで、宮司さんに、四国霊場を結願し高野山にお礼参りした帰りです。

 どうしても石鎚山にお参りしたくて来ましたと告げると、時間があるなら私からお接待を差し上げますのでちょっと待ってくださいと告げられました。

 暫くすると烏帽子を冠り正装して来られ、住所、氏名、お遍路の発心日、結願日、高野山へのお礼参りの日付等をメモされました。

 そして、神前に私を招き入れ、私だけのために私の遍路歴を読み上げながら御幣でお祓いし、祝詞を上げてくださいました。

 最後に、一緒にお経を唱えましょうと誘っていただきました。

 すべての儀式を終えた後、神前に供えた御神酒類一式をお接待ですと渡してくださいました。

 感激です。こんなことってまずないでしょう。ビックリです。感謝感激です。 南無大師遍照金剛

 なお、祝詞とお経の混在ですが、四国では神仏習合が残っているとのことでした。

 13時40分の下りロープウェイの乗客は私一人でした。

 当然、紅葉の大パノラマも独り占めでした。

 駐車場に戻り、女将さんに中宮成就社での出来事を話すと、「それは、あなたに、お大師さまがついていらっしゃるからですよ。私にも御利益を授けて下さい。」と私に手を合わせ拝むのです。

 なるほど、お接待は、私ではなく同行二人のお大師さまへのお供え物なのですね。

 県道12号線が工事のため時間規制されていましたので、暫く駐車場で待って14時頃出発しました。

 暫く進むとまだ開通時間になっていないので止められましたが、その止まった地点の紅葉がこれまた素晴らしいんです。

 みなさん、車から降りて撮影していらっしゃいました。

 その後は、県道142号線、国道11号線、松山自動車道を通って、八幡浜港に16時半頃到着しました。

 フェリーの乗船手続き後、フェリー乗り場のレストランでカツ丼をいただきました。

 八幡浜港17時40分発、20時5分臼杵港着のフェリーで九州に戻りました。

 臼杵港着後は、東九州自動車道で一気に宮崎に戻るつもりでした、またもや高速道路の工事に遭遇し、宮崎県に入った途端に一般道に下ろされました。

 延岡市で給油し、再度東九州自動車道に乗り、23時30分に自宅に到着しました。

 

 まるまる三日間がかり、高野山へのお礼参りと石鎚神社奥宮頂上社、石鎚神社中宮成就社の参拝を済ませることができました。

 今後は、すべての御影と御詠歌札(空海が醍醐天皇より弘法大師号を授かって1100年を記念して各札所の御詠歌が印字されている札)が揃いましたので、御影の軸装、御詠歌札の額装もDIYで作成したいと思います。

 

 

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